アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
鈴木さん、日本を明るくしてよ!――――草の根評論家の見る日米の社会の閉塞感の違い
スズキ自動車の鈴木会長が定例の記者会見をしていました。その中のコメントがいかにも日本的でした。

スズキ自動車は非常に販売が好調で、売り上げが3兆円を超えようかという会社です。その拡大策のために静岡県内に新しく乗用車生産工場を作ります。今回はその業績発表と拡大策説明のための記者会見です。

しかしそのコメントは好調な業績とは裏腹の厳しいものでした。曰く、

「スズキ自動車は中小企業」

その会見の中で自動車業界の再編の話題になった時のことです。再編へのスズキ自動車の対応を聞かれた時に「スズキ自動車は中小企業だから....」と答えていました。

ご存知の様にスズキ自動車は従業員14,000人になろうかという超大企業です。グローバルで見れば従業員は10万人を超えるでしょう。その会社のトップが「私たちは中小企業です」と表明しています。

「社員がこれくらいの働きで満足するのが恐ろしい」

質問が今後の課題に及んだ時です。その時の答えが「社員がこれくらいの働きで満足するのが恐ろしい」との事。売り上げ、利益とも過去最高を記録しようかと云う業績。従業員の貢献は大変なものがあったでしょう。それでもまだまだ満足しません。

日本的な閉塞感

これらのコメントには日本的な謙虚さが満ち溢れています。誰もスズキ自動車が中小企業とは思っていないし、従業員は猛烈に働いていると思います。

しかし当事者としては日本社会の中で謙虚な姿勢を見せるのが、その中でうまくやっていける方法だと感じているのでしょう。又生き馬の目を抜くと言われる自動車業界で勝ち抜くには少々の事で満足はしておれない、という事があるのでしょう。

しかしこれでは言われるところの現在の日本の満足感、即ちいつも“走って”いなければ満足出来ない空虚な満足感となんら変わりません。日本は世界でも一級の富める国ですが皆が更に上を目指し“走り”だす。よって皆暗い顔をした閉塞感に包まれている、と言う図式です。

アメリカでは良くても悪くても閉塞間とは無縁の社会

アメリカも競争社会ですが、この業績評価方法は大分違います。何かにつけて”Good jobs”の国です。他人の事も認めますし自分の実績も声高に主張します。

地元のLouisvilleはUPS(輸送会社)の本社があります。ここは現在小口荷物扱い量が増えていって非常に好調です。よってLouisvilleの本社、配送センターで2,000人の増員を図っています。

この時の記者会見にSpokespersonが強調していたのは、①如何に地元の雇用を創出しコミュニティに貢献しているか、②伴って会社の利益も上がり税収にも貢献する、③将来も明るい見通しに満ち溢れている、と言うものです。

これにより自治体、コミュニティとも明るい話題に包まれています。

日本も胸を張って

スズキ自動車も日本のみならず世界での雇用創出、関連産業への経済効果、国税地方税への寄与、将来性、等並大抵ではないでしょう。これを普通に主張するだけでも大きなインパクトがあると思います。

企業のトップといえども日本の重要な指導者層です。この日本の指導者層がもう少し発想を明るい方に転換して発言してくれたら日本ももう少し閉塞感の少ない明るい社会になると思うのですが。

(本コラムはスズキ自動車を為にするものではありません。こちらにもSuzukiのディーラーがあり人気を集めており、草の根評論家も同じ日本人として誇りに思っています。ただもう少し日本社会を明るくしたい思いでコラムを書きました)


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