アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
“Toss it in. Drop it in. Slide it in off the Tray.”―――日本語のトスと英語の”Toss”の大違いについて
日本では「トスする」と云うのは和製英語化してよく使われます。特にビジネス分野で「この情報を営業部門にトスする」、「この書類を技術部門にトスする」等使います。

「社内の業務の流れに従い情報、書類を混乱なく申し送る」と言うような意味でしょうか。ところが英語ではこの”Toss”はあまり良い意味で使われないようです。


ある日いちろうがアメリカ人の同僚、Kenに、

いちろう―――”Ken, please toss this information off to Engineering department.”

と言いました。Kenは穏やかに近づいてきて、

Ken―――――「(日本語訳)いちろう。Tossと言う言葉はお勧めできないんだが...」

“Toss”と云うのは「ぞんざいに物を投げる」、「物をポイと投げる」と言う意味で、「丁寧に申し送る」と言う意味は皆無だそうです。そういえば辞書を見ると上記の意味の他「硬貨投げをする」等丁寧に渡すと言う意味はありません。

本日のいちろうの昼食は久し振りにファーストフード。バーガーキングに行きました。そこで見たのがタイトルにある、

“Toss it in. Drop it in. Slide it in off the Tray.”

これは食事が終わった後の紙トレー、ゴミ等をいれるゴミ箱(Trash box)に表示されていたものです。

「ゴミ等はこの中にお入れ下さい」と日本語表示すると丁寧になりますが、直訳すると、「ゴミはこの中に放り込み、落とし込み、トレーから滑り落としなさい」と言うことです。

どこにも丁寧にお渡しすると云う雰囲気は見えてきません。特に大ぶりでややワイルドな国アメリカ。人々はゴミを区分などせずバンバンぞんざいにゴミ箱に放り込んでいきます。

これがどこでどうなったのか日本では「トス」と云うのは「丁寧な申し渡し」と言う意味に変換されています。

スポーツの世界でも、バレーボールのトス、野球のトスバッティング等があります。これは辞書によると「物を急に投げ上げる」と云う所から来ているのでしょうか。

しかしこれも日本人の精神主義からいくと「心を込めて丁寧にトスを上げる」、「魂を込めてトスバッティングのボールを上げる」と丁寧な感じになり、「急に投げ上げる」というぞんざいな感じにはなりませんね。

この”Toss”。どこでどう間違って「トス」になったのでしょうか?



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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
Desperate Housewives を見ていたら、捨てることを toss といっていたのでいちろうさんのこの記事を思い出しました。(^o^)
2006/10/07(土) 03:52:41 | URL | Miyuki S/Ohio1982oh #-[ 編集]
上記(本文中)の時にKenが、「Tossとはこんな感じだよ」と言って書類を机の上にドサッと放り投げました。ああ、この感じがTossというんだなと思った次第です。
英語というのは五感すべてを使って覚えるのだな、と思いました。
2006/10/07(土) 13:56:15 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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