アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
ルイビル(大学)カージナルズはやってくれました―――大学(アメリカン)フットボールのビッグなニュースとこれに見る日本とアメリカ社会の縮図
我がルイビルカージナルズはやってくれました。大学のフットボールシーズン真っ盛りの現在全米ランキング5位の我がルイビルカージナルズは、同じく3位のウェストバージニアと昨日対戦。見事に44対34で勝ちました。

ケンタッキー州大学フットボール界史上最高の快挙

全米で数百校はあろうかという大学のフットボールチーム。これでベストテンに入るのは至難の業です。カージナルズはそれが今年はランキング5位。これだけでもケンタッキーの大学では最高の成績でした。

それがさらに上のランクのウェストバージニアを破ったのですから地元の興奮は止まりません。おそらく週明けの新しいランキング発表は3位に跳ね上がるだろうとの予想です。

今年は全米一を決める試合に出られるのではないかと、地元は大いに盛り上がっています。

この全米が熱狂するフットボール。アメリカが発祥の地です。その端々にアメリカらしい特徴が見て取れます。

ルール規範主義

試合もルイビルのリードで終盤に差し掛かりました。相手のウェストバージニアも反撃に全力を挙げています。しかし時間は刻々と迫ってきます。

この時間は反則があった場合に止まります。そこでウェストバージニアのQB(クオーターバック)がボールをわざと地面に投げつけました。ボールは味方に投げないと反則になります。

そこでレフリーの笛。攻撃側のウェストバージニアの反則で時間が止まりペナルティで5ヤード下がります。ウェストバージニアは5ヤード後退のペナルティは食らいますが、時間が止まることにより最後の挽回のチャンスが残ります。

いわいる時間稼ぎ(時間を止める)の反則で、このボールを地面に投げつける事をスパイクといいます。アメリカらしいのはこれを非難する人は誰もなく、戦術の一つとしてプロから中学高校のチームまで教え込まれています。

日本では、サッカーで勝っているチームが時間稼ぎ(これは時間を進めさせる)でボールを味方陣内でゆっくり回しても相手からブーイングがきます。ましてや時間稼ぎのために反則でもしようなら観客のみならずマスコミからも非難が殺到しますよね。

ところがアメリカのフットボールの場合はごく当然のこととしてこの戦術を採用しています。観客もマスコミも当然の事として受け取っています。

これは、ルール(反則をしてそのペナルティを負う、というルール)で決められている以上それを採用するのは当事者の問題だ、善悪はつけられない、と云うアメリカ社会に流れているルール規範主義とでも云うものから来ていると思います。

政治の世界でいえばケンタッキーのパットン前知事。在任中に女性問題で物議を醸しました。しかし知事職は最後までまっとう。個人の倫理としては問題があるにしても、ルールとしては女性問題では知事辞職は議論の対象にならない、という事のようです。

日本であればルール規範の上に世間規範とでも云うものがあり(二重規範)、ルール上は問題ないが世間が納得しないという事例はスポーツから政治の問題まであまたのようにありますね。

こんな所にも日本とアメリカの違いを感じます。




当方は、居住はインディアナですが生活圏はケンタッキーのルイビル。完全にルイビル大学に肩入れしています。インディアナにも強い大学がありますが、どうしても関心はケンタッキーの方に向きます。これって非国民ならぬ非州民でしょうか?





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コメント
この記事へのコメント
アメフトについて
いちろうさん、今晩は。
カージナル以来、ルイビル大学がアメフトで何位に落ち着くのか、気になっております。
清里(山梨です。)のことですが、この数年で、かなり観光地らしくなりました。地元の地ビール(開発者は日本でもベテランのビール職人らしいです。)は「タッチダウン」といいます。この名の由来は清里の父・ラッシュ師がKY出身の宣教師で、日本にはじめてアメリカンフットボールを伝えたからだそうですね。ビールは濃さが四種類ほどあって、どれも美味でしたよ。
2006/11/05(日) 04:40:00 | URL | mayupon #-[ 編集]
ケンタッキーにはルイビルのライバルとしてUniversity of Kentucky(UK)があります。UKはレキシントン(の近く)にありここも立派なスタジアムを持っています。

FootballではUKはルイビルの後塵を拝していますが、バスケットボールは強豪です。ファンも二分されそのせめぎあいが面白いですね。

清里は当方が行っていた頃(15年以上前)には地ビールは無かったと思います。いろんな規制改革で各地に地ビールが出来たんですね。

アメリカは広い国でもあり日頃一般の人は外国には目を向けていないですが、教会、大学等では違うようですね。ラッシュ師の活動もその一環のようですね。当方の息子もこちらの大学で中南米に3週間位実習に行ってきました。やはり世界のリーダー意識は強烈ですね。
2006/11/05(日) 10:56:10 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
ルイビルって強いんですね。今、法律を勉強しているんですが、その勉強をしているとアメリカって法律に反していない範囲内なら何をしてもOKみたいな風潮が司法にもあると分かります。
2006/11/05(日) 16:49:26 | URL | ざっく #-[ 編集]
ざっくさんこんばんは。
そうですか、司法にもそう云うことがありますか!
このパットン知事の時も、もし彼が職権をちらつかせて関係を迫ったらクロで当然法律に反したわけですが、このときはその立証が出来ずにシロでした。よって世間を騒がしてはいましたが「辞めろ」までには至らずに任務まっとうでした。クリントンの時も同じでしたね。
因みに「世間をお騒がせしました」という英語訳はないですよね。
2006/11/05(日) 17:28:48 | URL | いちろう #-[ 編集]
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