アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
ストレス社会の日米比較―――日米自殺率の違いの要因分析(その2)
アメリカにもいじめはあるようですが、日本から見ると格段に少ないのか社会問題化していません。

日本ではいじめの方法の一つに“仲間はずれをする”というのがあります。これは子供のみならず大人も傷つける方法です。

しかし社会の規範のなりたちが日本と大分違うアメリカでは、この方法はあまり成り立ちません。

世間教のないアメリカ

アメリカでは人々の生活の基盤であるコミュニティ、学校、企業では日本の様な人々を結びつける団体、活動、行事は殆んどありません

社会の規範は法律やルールのみで出来ており、生存のよりどころであるファミリー(家族)に強く依存しています。且つ、人との違いを価値観の上位におくアメリカ社会では各人が独立独歩です。

日本の様な世間規範(ムラ社会規範)はありません。よって仲間同士で連れ立って何かをするということは余りありません。大人も子供も仲間同士よりも家族との絆を大事にします。

当然こういう世界では仲間意識というものが日本より希釈になります。よって仲間はずれのいじめは成立しにくくなります。

子供たちも友達が出来て一緒に遊び歩いたりはしますが、どこか日本よりは距離を置いています。子供も好きな事は好き、嫌いな事は嫌いで友達も意にそぐわなくなれば、付き合いもなくなります。

大人も会社生活で徒党を組むということはありません。日本のようにゴルフ等好きでもないのに上司がやるから自分もやる、などということは皆無です。会社内のムラ社会に属してないと不利だということもない社会です。

それは会社での昇進は“会社を変わりながらキャリアを積んでいく”という方法が主流のアメリカ社会だからでしょうか。徒党を組むためについた上司が明日は会社を去るかもしれない社会です。

当然この社会では上司からのいじめ、同僚からのいじめは少なくなります。

人間関係のどこか粗なアメリカ社会。なれないとやや寂しいですが、密すぎていろいろ問題が発生する日本社会よりは健全でしょうか。




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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
いちろうさん、こんにちは。
先日の世界の自殺率の統計、ありがとうございました。数字に驚きましたし、なるほどって思いました。自分が知ってる唯一の外国「イギリス」は、自殺率が日本ほど高くないのを見て、やっぱりそうでしょうねって思いました。アメリカがさらに低いのを見て、アメリカは精神的に自由度の高い国なのかもしれないと思いました。「いじめ」体質は、日本の悪い一面なのでしょうか。人間関係も密すぎると、疲れますよね。
2006/11/13(月) 11:20:29 | URL | mayupon #-[ 編集]
Mayuponさん今晩は。

最近の日本の(ネット)新聞を見ると自殺の記事ばかりですね。アメリカでは殆んど見かけませんね。

今日も岐阜県の裏金調査担当総務部長が自殺をしていました。

これがアメリカであれば、もし当人が関与していればすばやく辞任をし弁護士とコンタクトをして身の保全を図る。もし関与していなければ、徹底的に調査をしますよね(そうしないと職務怠慢で逆に訴えられる)。

訴訟の国、弁護士の国アメリカでネガティブな面はありますが、こういう割り切り方は返って日本みたいな悲劇を防ぐんではないでしょうか。
2006/11/13(月) 13:57:19 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
はじめまして
はじめまして、いちろうさん

enjoy-americaさんの所からやってきました。

ストレスの先の自殺のほかに
この国の場合には、殺人も沢山あるような気もします。相手をうらんで死ぬか、殺すか、この辺が文化の違いかなあと思います。もう少し手の込んだのでは、Police
Induced Suicide(警官に
空の銃を向け撃たれて死ぬ)
というのもありますね。


Communityの件では、こちらで無視できないのは、教会ではないかと思います。我々にはなじみがないのですが、
同じ宗教を信じるものの結束は固いようですね。Bible
Beltなんて言葉もあるくらいですから。

わたしのつたないBlogにも
お暇な時にお立ち寄りください。

次回のBlogを楽しみにしています。


2006/11/15(水) 13:48:22 | URL | calperch #-[ 編集]
アメリカの殺人事件といじめ
Calperchさんコメント有難うございます。
こちらの近くの街のルイビルは全米16番目の大きさの街のようですが、年間60件くらいの殺人事件があるようです(メトロエリアのみ)。一週間に一件。
若者同士から大人同士はたまた子供同士も加害者被害者になっています。大部分が銃による事件ですので被害者も多くなっています。
会社でもあまり面罵すると仕返しの事件があるので慎重になりますね。
逆説的に言うと、この危険性がアメリカの人をある意味でPoliteにしているのではないでしょうか?いじめが相対的に少ない要因ではないかと考えたりもしています。
2006/11/16(木) 14:18:32 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
宗教とも関係あるのでは?
大変興味深く拝読しました。

自殺率には宗教も関係してるのでは、とも思いました。キリスト教(特にカトリック)では、自殺=罪(神に対する冒涜)ですよね。どんなにつらくても、苦しくても神に背いてまで自殺はできない、というのはあるのかなあ、という気もします。

たぶん自殺する日本人は、最後の最後で「神様、ごめんなさい」とはきっと思わないですよね。
2006/11/22(水) 12:05:46 | URL | Wonderwall #-[ 編集]
宗教観、それに基づく死生観になるとなかなか微妙な問題なので手が出ませんが。

ある時にアメリカ人の同僚と「日本人の働き過ぎ」の話をしました。

その時に相棒が言うことには「そういう苦しい事のみではReincarnation(再生)したときに良い思いではないでしょう?」と言っていました。

この「再生」という概念があるでしょうね。
「家族、神に対して有意義な一生を送る。ましてや自分で命を絶つなどということは再生した時に悔いが残る」ということでしょうか?
2006/11/22(水) 13:57:52 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
いじめ-被害経験者として
 はじめまして!このサイトを初めて知りました。自由なアメリカでの生活を楽しんでいる様子が、伝わってくるコメントばかりで読んでる僕も楽しくなってきました。

 かくいうぼくは、「ムラ社会」真っ只中の、四国の山奥にある某地方公共団体に勤める地方公務員。上司のパワハラ(空き会議室で何十分もの尋問・来客のいるフロアでの嘲笑などなど)により、年来のうつ病が再発し、9ヶ月、休みました。以後、なんとか持ちこたえてます。

 先日も、職場にどなりこんできた住民に対して、上司は「ことを治めよう」として保身のことしか考えず、まったく動かない。思い余って、一言、「帰りにぼくがその方の家に寄ります。」。2時間半、罵詈雑言を一身に受け、土下座してなんとか治めました。

 地方公務員・・・LAに行ったときに、その自由な雰囲気に触れ、自分の性に合いそうだという印象をもちました。ただ、「日本でこの調子だから、アメリカに行くとストレスたまりそう・・」とか、「能力がそもそもないから、いかんわぁ。」と思い、「この世が巨大な監獄」という思いを抱いたまま生活してます。

 ちなみに、ぼくはTOEICが何たるかを全く知らずに受け、660点、取れました。また、山奥で法律を独学しています。

 なんとか力をつけて、独立独歩で山奥から天涯の彼方に飛び立ちたいです。
2006/12/17(日) 16:26:09 | URL | vol de nuit #Gl6mFOAw[ 編集]
Vol de nuitさん。
Vol de nuitさんコメントありがとうございます。本ブログを見ていただいて少しでも役立ってもらうと当方もうれしい限りです。

当方も40歳まで日本にいましたので、この日本のいやな所も百も承知しています。アメリカも病んだ部分もありますが社会の仕組み、人間関係の成り立ちか、もう少し人間の尊厳に対しては親切な感じがします。

当方は、英語を使え始めたのが35歳から。Toeic580点のまま。アメリカに来たのが40歳。何をするのに遅すぎるということはありません。

またコメントをお願いいたします。がんばってください。
2006/12/18(月) 04:19:54 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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