アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
石炭大国アメリカ――――新聞にみる統計データ
先日のコラムの石炭産出量等の詳細データはインターネット新聞には掲載されていませんでしたね

当方は最初紙の新聞で調べてコラムを書きました。紙の新聞はグラフや図でもう少し詳細にデータ等が掲載されていました。ネットをリンクする時に確認すればよかったのですが。

そこで、紙の新聞に乗っていた先日挙げた以外の興味深いデータをここに追加で挙げておきます。

石炭埋蔵量は250年以上

石油の場合は枯渇が心配されており代替エネルギーの開発が叫ばれています。しかし石炭の場合は世界的に石油に比べ可採年数は長くなっているようです。

ここインディアナとケンタッキーも可採年数は250年を超えるようです。それぞれの埋蔵量と産出量それに可採年数をあげると、

インディアナ
     埋蔵量     95億トン
     産出量     3,100万トン
     可採年数    279年

ケンタッキー
     埋蔵量     300億トン
     産出量     1億2,100万トン
     可採年数    250年

となっています。

アメリカ内の石炭産出量の州別ランクでみると、インディアナは8位、ケンタッキーは3位でまだまだ上があります。アメリカは石油では生産大国の座は滑り落ちたようですが、石炭ではまだまだ大国でしかも余力を残しています。

経済のインパクト

当然地域への経済波及効果は大きくなっています。雇用人員、経済波及効果、鉱山数をあげると、

インディアナ
     雇用人員    2,683人     
     経済波及効果  20億ドル(2,340億円)
     鉱山数     29鉱山
     

ケンタッキー
     雇用人員    15,522人     
     経済波及効果  90億ドル(1兆530億円)
     鉱山数     419鉱山

ケンタッキーに進出しているToyotaが本体工場で数千人の従業員、関連の会社を足すと数万人になるようですが、斜陽化している石炭産業といえどもまだまだそれに匹敵するくらいの規模の経済を抱えているようです。

アメリカ社会の“涼やか”なところは、これだけ地域へのインパクトのある産業ですが、先の中間選挙でもこれを取り上げる候補者、利益代表候補者は全くいませんでした。

フォード自動車の工場もルイビルに2つあり、リストラが議論されています。そういうところを含めて全く選挙の争点にはなりませんでした。

選挙の争点は、オハイオ川にかける橋をどうするか、最低賃金制をどうするか(これは州の専議事項の様です)、税制をどうするか、等です。

必要最小限の社会の仕組み、ルールを決めて、後は各人各産業の活力に期待する、というアメリカの社会の特徴が見て取れます。

日本であれば、斜陽産業をどうするか、リストラ対象工場をどうするか、政治も喧しいところですよね。









スポンサーサイト

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
石炭
ケンタッキーに住んでいながら石炭埋蔵量の多さについて知りませんでした。勉強になります。
2006/11/19(日) 13:55:51 | URL | shinopan #-[ 編集]
Shinopanさんコメント有難うございます。当方もこの地方がこんなに石炭依存度が大きいとは知りませんでした。なんとなく石炭火力発電所が多いな、炭鉱のニュースをやっているな、というのは判っていましたが。
ケンタッキーの炭鉱は東部の山岳地帯に多いんだそうですね。
2006/11/19(日) 15:22:36 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
石炭石炭(せきたん)とは、地質時代の植物などが造山運動により地中に埋もれ、そこで長い期間、地熱や地圧を受け、炭化したことにより生成した物質の総称。石炭は炭素のほか、燃焼成分として水素と酸素、他に硫黄、灰分、水分などを含有する。石炭はヒトが生産活動を行う際
2007/02/15(木) 05:54:50 | 燃料関連説明ETC