アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
“武断法治“国家アメリカ―――新聞に見る警察官の発砲の正当性
アメリカ駐在の人へのアドバイスの中に以下の様なことがあります。

「車を運転していて警察官に車を止められたら、静かに身動きをせずに待っている事。先に車を降りたり、警察官が車に来た時にダッシュボードに手を突っ込んだりしたらいけません。警察官から撃たれることがあります。」

アメリカは銃の国。容疑者、被疑者が怪しいそぶりを見せると、警察官は銃を持っているとみなし、その身を守るために発砲することがあります。これは警察官の正当防衛とみなされ撃たれた方は文句が言えません。かようにアメリカでは警察官の権威は強いものになっています。

この場合日本と違い、大多数はその行為は正当化されマスコミも非難めいた事は報じません最近の新聞にもその事件が載っていました。


警察官の発砲死亡事件の正当性

このニュースは、ある事件で保護観察中のKevin Cookという男性が、警察から追跡されて追い詰められ、拳銃を向けたところRoy McFarlandという警察官から数発打たれて死亡した、と云うものです。

この男性の銃には弾は装着されていなかったと云うことが後で判明しています。

武断国家であり銃の国アメリカ。警察官の発砲は大部分が正当化されます。新聞の見出しにも”Police : Orleans shooting justified.”とあるように、この事件も完全に正当化されています。又、新聞の本文も非難めいた記事にはなっていません。

警察官も「ある被疑者が拳銃を向けてきたら、①拳銃には弾が装着されている、②それは警官か他の人に向けて発砲する、とみなしなさい」と訓練を受けているそうです。

アメリカでも警察官発砲の前には警告を行うようです。この場合も警告は行いましたが容疑者が拒否。警察官の発砲になったようです。

事後処理では“武断国家”アメリカでも多少本人若しくは周りに気を使うのか、この警察官は、発砲事件調査の間休みをもらえるようです。しかしこれは日本の自宅謹慎とは大違いで、day off with pay(有給休暇)となっているようです。

日本であれば警察官の発砲は議論の的になるようです。発砲事件の後は必ず警察側で記者会見を開き“釈明”をしています。どんなに凶悪事件でもマスコミは発砲に対して非難めいた論調の報道になります。

“柔“の警察の面も

勿論アメリカの警察官は剛の面ばかりではありません。意識してかしないでか柔の面も表します。

当方が交通事故にあったときの話です。警察官が到着。事故処理を終えました。当方の車は使用不能。レッカー車が持って行きました。当方は“足”がありません。そうしたら警察官がパトカーに乗っていけ、と薦めてくれました。生まれて初めてパトカーに乗りました。

それから近くの電話のある場所まで送ってくれました。当方が電話口でウロウロしていると又やってきて今度はレンターカー屋まで連れて行ってくれました。

しかも途中話す言葉もサー(”……. , sir.”)付けで応対してくれました。事故を起こした当事者に対して最高級の敬意で持って応対してくれました。

アメリカの小都市だから出来る事でしょうか、アメリカ人のフランクさの表れた警察の柔の面を見た気がしました。



ともあれ先日の死刑執行と同じくこの警察の発砲事件にも、日本と同じ法治国家アメリカですがその中身は“武断”ぶりが垣間見えます。

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コメント
この記事へのコメント
致死的ではない武器
相手が銃の場合には、その銃口が警官に向いた瞬間に
銃殺しても警官の正当防衛は成立しますね。

相手が銃でない場合には最近ゴム弾とかお手玉弾とか
電気ショックのTazerとか色いろあるようですね。
私も警官礼儀正しいのに驚いた事があります。

スピード違反で捕まったときですが、Good morning Sirから始まって、Would you Sign here pleaseと言われた時には、”公僕”と言う言葉がうかびましたね。
2006/11/26(日) 11:58:52 | URL | calperch #-[ 編集]
こちらの方でも、数人の若者が騒いでいるのを解散させるのにゴム弾を使用、というニュースは聞いたことがあります。

一般市民に対する礼儀正しさは特筆ものですね。公職の職務に従事する事を"Service"というようですが(一般の会社でも"5 year service award"等使いますが)文字通りですね。

当方、車の登録のシールを貼り忘れて走行中警官に止められました。事情を話したら、じゃあということでその警官がシールを張ってくれました。なんとも親切な警官でした。

2006/11/26(日) 13:48:37 | URL | いちろう #-[ 編集]
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