アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
アメリカと日本の年間休日数と取得状況の違い――“欧”と“米”と“日”の違い。
先日のエントリー「アメリカの連休シーズンのストレス対処法」に関し英さんから祝日についてコメントを頂きました。

「アメリカは祝日は日本より少ないようだが、欧米社会の文化がありバケーションは豊富に取っているのではなかろうか?」というものです。

実態としては「祝日数は日本の半分ではある。バケーションは日本より取りやすい文化ではあるが、ヨーロッパみたいに1ヶ月もの長期では取れない」というものです。

これを具体的に見てみましょう。


年間の祝日比較

日本は欧米からの働きすぎの批判をかわすために祝日数を増やしていった経緯がありますが、その批判元のアメリカでは祝日数は日本より遥かに少なくなっています。ここに日米の祝日数を上げて見ましょう。

1.アメリカ

a.New Year’s Day
b.Good Friday
c.Memorial Day
d.Independence Day
e.Labor day
f.Thanks Giving Day
g.Christmas Day

の7日間となっています。この他にも地域によっては、Martin Luther King’s Birthdayを祝日として祝う所もあるようですが、一般的には上記の7日間しかありません。一方日本では

2.日本

a.正月元旦
b.成人の日
c.建国記念日
d.春分の日
e.みどりの日
f.憲法記念日
g.こどもの日
h.海の日
i.敬老の日
j.秋分の日
k.体育の日
l.文化の日
m.勤労感謝の日
n.天皇誕生日

と、実にアメリカの倍の14日になっています。

企業の年間休日数比較

アメリカを見てみましょう。いちろうの会社の事例を見てみると、上記の祝日に会社独自でその祝日の前後に休日を加え、年間で合計11日の祝休日となります。これに土日を加えると、年間休日数は115日となります。

一方日本では、いちろうの会社の親会社では年間休日が117日となっています。

いちろうの会社も親会社も小さな会社。大企業とは比べるべくもありません。しかし同じ位置づけの会社をくらべてみても、意外なことにアメリカの方が働き者の企業集団となっています。

バケーションの日数と取得の実態

いちろうの会社のHand book(就業規則)を調べてみましょう。いちろうの会社では会社設立時にこちらの企業の“相場”を調査して、Hand bookを作成しました。よって大体平均的なアメリカの企業の姿ではないかと思われます。

個人付与のVacation(有給休暇)日数は以下のようになっています。

1~5年勤続 10日間/年付与
6~10年勤続 15日間/年付与
10年を超える勤続 20日間/年付与
(20日間以上の持越は不可)

これも意外と日本の実態と同じくらいのレベルではないでしょうか。日本のほうが有休の持越し日数が多い企業もありますよね。

さて、この最大20日間のVacationをまとめて使えるかというとビジネス大国アメリカ。個人の権利意識の強いアメリカですが企業も歯止めをしています。Handbookには以下の様に記されています。

The company recognizes the importance of employees taking an annual vacation as a needed period of rest and relaxation. It should be remembered, however, that while you are away, someone else may have to do your work. Therefore, your cooperation is required in scheduling vacation.(会社は有給休暇の大切さを理解しますが、あなたが休暇中に他の人があなたの仕事をしているということを想起してください。有給休暇の取得計画にはあなたの協力が必要です。)

All vacation schedules are maintained by your supervisor and must be approved finally by your section manager.(全員の有給休暇は作業長により管理され、最終的には課長の許可が必要です。)

当方の会社でも実態としてはVacationは一週間(5日間)/回がよい所ですね。その一週間も、幹部になると(米人も勿論)時々出社して会社の様子を見ています。

但し日本と違う所は、このVacationは“流さないように”殆んどの人が使い切ってしまうことにあります。権利意識の強いアメリカではこれを使わせないと訴訟になってしまうのではないでしょうか?

欧米社会と呼んでいるように多くの慣習、文化面ではアメリカとヨーロッパは同根ですが、このVacation面ではまだまだアメリカは“後退”していないようです。製造業は落日の感がありますが、ソフト、金融、等はまだまだ世界の先頭を走っています。よって日本から想像する以上に厳しい管理をしているのが実体のようです。



アメリカでは日本以上に効率的な事もあります。Calperchさんから正月の操業についてコメントをいただきました。そうです。アメリカの多くの企業は1月の2日から操業です。

しかも合理的なアメリカ。多くの企業では年始の会もなければ、お客さんへの年始の挨拶もありません。当方の会社も1月2日の朝7時には現場の機械は回り始め、事務所の電話は鳴り始めます。




スポンサーサイト

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
こんにちは
そうですね、うちの会社も1/2から仕事開始です
もう年末なのに、今もバタバタしております
このまま年末休暇に突入して米人スタッフは「知らなぁい、休む」というのだけは避けようと思います!
ではぁ
2006/12/16(土) 10:11:33 | URL | Nosio #-[ 編集]
これを見ると、アメリカ人は結構働いてるんだなって感じますね。
やはりヨーロッパ人があまり働いていないのかな。
最近、フィンランドの企業と付き合いがあるんだけど、納期が守られなくて閉口してる。
「我々は一生懸命やってるが、仕事量が多すぎるので、しょうがない!」ってすぐに開き直る。
価格も、「ステンレスが高騰しているから、20%上げます」って一方的。
2006/12/16(土) 11:11:58 | URL | 英さん #-[ 編集]
Nosioさん
お客さん(エクセレントカンパニー)も年末は少し長く休むようですが、年明けはあまりわれわれと変わらないですよね。
年明け早々お客さんのいつものお呼び出しがないようにシナケレバ....
2006/12/16(土) 14:02:13 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
英さん
英さんの話とこちらの経験を総合するとアメリカはちょうど日本とヨーロッパの中間ですね。
こちらでもアメリカ人は納期を守るために結構粉骨砕身します。とはいえ、最近の材料費の値上げは正当に要求してきますね。
2006/12/16(土) 14:09:33 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
いちろうさん、もちろん最近の日本企業も、どうかなと感じることが出てきましたがね。ところで、アメリカの休日は、終戦、独立、それに宗教的なもののようですが、"Good Friday"は何ですか?
2006/12/17(日) 14:49:43 | URL | 英さん #-[ 編集]
Good Friday
Good Fridayはキリストが十字架で磔にされた日です。

キリストがなくなった日ですが、この日からキリストの神格化が始まり万人が救われたということで、”Good"とポジティブな表現になっているそうです。

4月のある週の金曜日をあてています。いわいる”13日の金曜日”ですが、現在ではキリスト教圏の暦が独立してあり特定の週の金曜日にはなっていません。今年は4月14日(第三週)、来年は4月6日(第一週)となっています。

このすぐ次の月曜日がキリストが復活したEaster、復活祭です。この日になるとこちらでは庭で卵探しをしている光景が見受けられます。卵は生命力/復活のシンボルとか。春の風物詩です。
2006/12/18(月) 03:58:14 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
私の年末年始
しがない生業で、有給などは夢のまた夢という生活をしています。しかし、時間の自由は、宮仕えの人よりきくので、
子供が休みのときには、わたしも、できるだけ休みを取って、一緒に何かをするという習慣をつづけています。
ことしは、24日から2日まで
暖かいところでバケーションの予定です。貧乏人がこんな事をしていてはいけないと反省しつつですがね。
遊ぶ事では、我が家はアメリカ風です。夏は毎年2週間ほど子連れで里帰りです。
お金が思うように貯まりません!
2006/12/18(月) 06:26:56 | URL | calperch #-[ 編集]
Calperchさん
当方のお客さん(エクセレントカンパニー)はクリスマス前から1月1日まで一週間超、なべて休むようです。

エクセレントでない当方の会社はこの中間部は取り決め上休日ではありませんが、開店休業なので今年は強制バケショーン取得により休みとします。

非エクセレントカンパニーのオヤジは長い休みを「ど、どうしよう」とおどおどしています。



2006/12/18(月) 11:40:45 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック