アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
社長の「君ィ。どう思うかね?」を、”How do you think about this?"と訳すのはいかがなものかと思いますが...
アメリカはビジネス面ではトップダウンのお国柄です。しかしこの国で日本から出て来て奮闘している日系現地会社は、日本的経営方式を引きずっています。

日本的経営のエッセンスはボトムアップ。この日系現地会社の日本人社長も、広く米人従業員の意見を聞こうとします。

くだんの社長も現場に足を運び、以下の様な質問をします。

「君ィ、これについてどう思うかね?」

これを大抵の米国赴任したばかりの社長(日本人)は以下のように言います(何人もこう言う人を見てきました)。

"How do you think about this?"

これは、「どう思う?」、「どのように思う?」をその字句通り”How"と訳して述べるところから来ている間違いです。これは、教科書によると、

**How. 疑問副詞。「どのように」。方法手段。**

とあり直訳すると間違いではないですが、Howの中身は方法、手段を問うていることになります。しかし、社長の問いたいのはどう云う意見を持っているか?何を考えているかで正解は、

"What do you think about this?"

です。直訳すると「あなたはこれについて何を考えますか?」です。日本語ではしっくり行きませんが、英語ではHowと大幅に内容が違います。

"How do you think about this?"であれば、答えは例えば
「毎日のルーチンワークの中から考え出します」
「お客さんとの面談の中からヒントを得ます」
「社長の訓示の中からアイデアを出します(Polish an apple.=ゴマすり」」

等で、回答を得た社長は????。ピントが合わない答えに、

「なーにょ、分からん事いっとるずらか(S県地方では)」
「そりゃ違うさや。困っちもう(Y県地方)」
「どーくんな(ふざけるな。O県地方)」
「なんばゆーとっとね(F県地方)」
「たーけ。そうじゃないだに(A県地方)」
「笑わっしょる(O府地方)
「笑わせやがらァ(T都地方=この地方の人たちは自分の所が日本の中心と思っている)」

と文化摩擦のてんこ盛りになります。これがややこしいのは

"How do you think about this?"

が、文法的にも間違いではないですし、シチュエーション的にも成立してしまう時があることです。「どう(方法で)かんがえますか?」という質問は、関連トピックでは当然出てくる話です。

よって日本人は当然米人も気がつかず会話が進み、後で双方理解度のギャップの大きさにイライラする事になります。

社長さんも日本の親会社からは叱られ、アメリカでは毎日文化摩擦で困っちもう(困ってしまう。最後はY県地方の方言で締めた、方言草の根評論家でした。)。
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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

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