アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
ウィスキー蒸留所のウィスキーの試飲にみる日本とアメリカの社会基軸の違い
先日のバーボンウィスキー蒸留所ではウィスキーの試飲があり、多くの人が少量ですが本場の味を味わっていました。日本でも各種サービス業でアルコールの試飲サービスがあります。しかし最近は日本では飲酒運転が社会的に喧しくて、酒類の試飲サービスを自粛するところが出てきたとか。

アメリカでも交通事故、特に飲酒運転は取締りが厳しいのですが、この蒸留所での試飲は特に自粛ムードはありませんでした。日本では法治国家ではありますが、この自粛に見るように法律以外の社会的な力(世間の目や口、ムラ社会の秩序、法外の法)が働きます。しかし、アメリカでは法律が基軸となっておりこの法外の法という考え方は余りありません。

バーボンウィスキー蒸留所の試飲自粛をしない心持

アメリカは世界各地から価値観の違う人が集まって作った国です。よってそのよりどころは基本的には法律です。この試飲サービス継続に対する一般のアメリカ人(事業者)の心持は以下の通りでは無いでしょうか。

『お酒を飲む飲まないは個人の自由。飲んで運転するかしないかも個人の問題。ある限度以上飲んで酔払い運転になれば法律で捕まるのだし、それは社会で生活している以上当然知っているべき事、責任を取るべきことである。』

『この試飲サービスは法律で禁止されていない以上、法の下で保障された個人(事業者)の尊厳権利であり、とやかく言われる筋合いは無い。とやかく言うのは試飲サービスの自由を制限する行為であり法に違反する、そちらの方が国民として罪悪である。』

『近年こういう事例で、事業提供者の責任を問う訴えが頻発しているが当蒸留所は“試飲による事故については責任を持ちません“と看板に表示している。勿論こう周知していてもアメリカでは訴える自由と言うものがあり、訴訟が起こるかもしれない。それについては自由と個人(事業者)の尊厳の下に戦うしかない』

ここにはどこも“法律以外の社会的な力(世間の目や口、ムラ社会の秩序、法外の法)”が出て来ません。法律を基軸とした社会が窺えます。

アメリカではどこの会社のパーティでもアルコールの問題はついて回りますが、パーティ主催者側で、①パーティ主催者の“飲酒の責任は個人に帰します”という通知、②アルコールは有料にして他のノンアルコールの飲料類供給とは形態を変えている、等の対策を取っています。 これにより依然としてパーティにはアルコールが供給されており、自粛の考えは出てきません。

ピクニック等で、公演でパーティをする時にはアルコールは出てきません。これは条例(法律)で公園がアルコール禁止になっているためで、自粛ではありません。

勿論アメリカでも倫理(Ethic)というものがあり、法律でカバーできない価値観を問うものがあります。しかし上記の様に、平均すると日本よりは法律が基軸となって運営されている社会活動は多くなっています。




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コメント
この記事へのコメント
酔っ払いに飲ませると罪にとわれるかも
バーテンダーがもすでにう出来上がっている客に酒を供すると、罪にとわれます。またPublic Intoxicationという、酔っぱらいに付いての罪もありますね。公共の場では
市民として恥ずかしくないように、振舞うと言う事が、誰にでも求められます。

多分、試飲でもお代わりはなかったのではないかと思います。残念でした!
2007/01/26(金) 16:22:17 | URL | calperch #-[ 編集]
Calperchさん
幸いにもうお酒がそんなに飲めませんので試飲お代りなくて丁度良かったです(笑)。
しかし前回写真を貼り付けませんでしたがくだんのウィスキー蒸留所のロビーにはバーが有り本格的に飲めるようになっていましたね。
インディアナの方を”Drunk Driving"でネットで調べると、驚くかなその対応弁護士のサイトが沢山出てきます。
また記事の中での紹介で、Alcohol Alertというアルコール濃度検出器の事も出てきます。
こちらの方では、①21歳以上は0.08%アルコール濃度までOK,②21歳以下はまったくダメ、③職業ドライバーは0.04%まで、となっているようで、その検出器が人気だそうです。バーに取り付けているところもあるとか。
こちらの方では飲ませた人の記述は出てきていません。個人責任の風潮が強い土地柄でしょうか。
それやこれやアメリカらしいですね。
2007/01/27(土) 12:27:39 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
近くにアサヒビールの大きなブルワリーがあって、年に一度地域住民に開放するイベントが行われていたんですが、最近はありません。
そこでは、無料で出来立てのビールが提供されていたんですが、これを楽しみで多くの人が集まっていました。
でも、飲酒運転追放の風の中で、中止されました。
勿論、工場側の自粛措置ですが、私は当局側からの暗黙の圧力があったと思っています。
日本では、法律を超える規制を行うケースとして、行政指導という窓口に与えられた権限もあります。
「お上」から丁重に「お願いします」と言われることは、当然「命令」とおなじです。
2007/01/27(土) 14:13:44 | URL | 英さん #-[ 編集]
通っていた高校の近くにキリンの工場が
ありまして、アサヒと同じイベントを年1回やってました。土曜の学校帰りに友達と自転車で立ち寄り、、『○○高校か?飲むか?』
と係りの人に聞かれ、、「いいんですかぁ?」 『飲みたいだろ』 「はい!」・・・
と言って、出来立ての生ビールを頂いた事があります。。。真っ赤な顔して自転車こいで帰りました。。もう時効ですね、いまではとても考えられませんが。 
2007/01/27(土) 18:40:05 | URL | 岳人 #-[ 編集]
英さん
「お上」の態様も日米大きな違いがありますね。こちら中西部は「お上の」存在が(公務員の数、各種システム)非常に”薄い”ですね。
業務関連で言うと、会社でも「お上」と関わることは殆んどありませんね。数年に一回OSHA(労働基準監督署と同等)の立ち入りがあるくらいです。
日本みたいな市の立ち入り、保険所の立ち入り、JISの審査(今もあるのでしょうか?)、「お上」への報告、等は殆んどありません。
(義務としての陪審制度への参加、緊急時兵役等の義務、はあります。)
当然「お上」からの暗黙の圧力もありません。
こちらであれば、”アサヒビール”は当然言うことはきかないし、もし「お上」が強要すると裁判で訴えるのではないでしょうか。
2007/01/28(日) 03:12:47 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
岳人さん
当方も一時期、山梨県にいて近くのワイナリー、ウィスキー蒸留所に良く出かけました。山梨はブドウの産地。勝沼ワイナリーが有名です。又サントリーの白州蒸留所がありここでも銘酒が造られていました。
岳人さんの所はなかなか良い(?)環境の所に学校があったのですね(笑)。
2007/01/28(日) 03:20:47 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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