アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
“和をもって尊し”としないお国柄―――健康小冊子にみるアメリカの夫婦間亀裂修復法
前回紹介した、いちろうの会社に配布される病院からの健康小冊子。時々心の健康に関する事柄も取り上げています。今回は夫婦間の人間関係について取り上げています。

長年連れ添っている夫婦でも時として抜き差しならぬ言い争いが発生します。これにより夫婦の間の関係に亀裂が生じる事も有ります。これにうまく対処しないと夫婦の間の亀裂が大きくなり、とりかえしのつかないことになります。

これの修復法を教授しましょうという小冊子。しかしその中身は何事も主張するのを善とするアメリカ。日本では考えられない修復法が挙げられています。

万国共通の夫婦間亀裂修復法

最初は日本でも出てくる修復法です。寛大に礼儀をもって接し相手の話を誠実に聞きなさい、というのは古今東西大事な事です。

1.Practice forgiveness.
寛大になりましょう。

2.Be realistic.
現実的になりましょう。

3.Develop ritual
礼儀を持ちましょう。

4.Listen actively when you’re having a disagreement.
意見が異なった時はよく相手の事を聞いて上げましょう。

5.Be honest.
誠実に対応しましょう。


「フェアに戦いなさい」??

これ(以下の6.項目)が“和をもって尊し“とする我等日本人には理解を超える修復法です。小さい時から主張する事を教え、学校ではディベートを教えるお国柄から来ているのでしょうか。”議論は議論として戦わせるにしても、あるルールを決めてフェアに戦いなさい“と教えています。

日本であれば“議論は議論としてとにかく仲直りをしましょう”という教えになりますよね。ここの部分がいかにもアメリカ的です。

6.Fight fair.
フェアに戦いましょう。

Even the most compatible partners argue. To keep your disagreement from damaging your relationship, set up some respectful ground rules during calm moment. These might include no name calling or criticizing, making sure each person gets to have a say, really listening to each other and taking a break from the discussion if it gets too heated, as long as you promise to revisit the issues within a day or two.

仲の良い二人でも言い争いはします。意見の違いから二人を守るために冷静な時に言い争いの基本ルールを作っておきましょう。このルールには、①お互いに批判しない、②お互いに言い分があるという事を認識する、③お互いの話は聴いてあげる、④議論が続き、余りに白熱したら一時休止する、等が考えられると思います。

7.Get help if you’re stuck.
もし抜き差しなら無くなったら助けを求めましょう。




今日もラジオから視聴者討論番組の議論が聞こえてきました。この中で一番多いフレーズが、”I do not agree …..”や”I disagree……”でした。やや議論白熱的な議題ではありましたが、こちらではラジオでも、家庭内でも良く聞くフレーズです。

意見の違いを前提にスタートする人間関係のアメリカ。ラジオの討論番組は勿論、夫婦間も例外ではありません。






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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
アメリカでの議論の作法
アメリカでは徹底的に議論することが大事とされている、という印象があります。
その代わり、「聞く」ということも大事にされていると思います。相手が子供であろうと、大人が発言に耳を傾ける姿勢はこうした主張文化で養われたのではと思います。意見を聞くことは議論の第一歩ではないでしょうか。
2007/02/02(金) 15:52:29 | URL | みずのと #-[ 編集]
私は喧嘩になった時は議論するときもありますが、基本的には「旦那が譲るべき」という考えなので、あまり抜き差しならない事態に発展したことがありません。アメリカはとことんお互いに意見を出す風土なんですかね。
2007/02/03(土) 00:58:59 | URL | ざっく #-[ 編集]
I think you are wrong, I disagree
と日本人が平気で言えるようになるには、少し時間がいりますね。うやむやから、リング上での対戦という心理的な構えの違いがあると思います。

ただ、友達同士ではWe agree to disagree.と仲良く議論をお仕舞いにすることもできます。人格的なものと、その人の意見というものの評価が分離されているのが、文明ということかもしてません。坊主と袈裟は別のもの、という認識ですね。

夫婦だとこうは単純ではないでしょうね。相手の意見が自分の生活に直接影響とあたえますからね。うちでは、ワイフのいうこと、することは正しいということになっています。でも一つ例外があり、木は切るなといってあります。彼女がきると、実がぜんぜんなりません。(笑)

2007/02/03(土) 03:20:36 | URL | calperch #-[ 編集]
みずのとさん
これだけ主張するアメリカですが(主張するだけに)、こちらの会話を見ていると良く相手の言う事を聞きますよね。話をさえぎる時も”Excuse me"と断りますし。
むしろ日本の日本語会話の方が、相手をさえぎって言い続けますよね。
我が家の会話(日本語)も習い性で、「ごめん」とか言いながら話をさえぎるようになりました。
2007/02/03(土) 12:19:27 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
ざっくさん
日本と結婚観、夫婦観が大分違うのでしょうか。以下の事例がありました。
①夫婦共働きで当方の会社に勤めているカップルがいました。ある日旦那の旅費清算を奥さんに渡そうとしたら”これは彼のアカウントよ”といって受け取りませんでした。
②当方が会社に弁当を持っていって「女房が作ったんだよ」というと驚愕の様子で見ています。
日本も最近はこれに近いのでしょうか?
2007/02/03(土) 12:30:20 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
Calperchさん
こちらでも議論にならないレベルの議論(泣き言やいい訳)になると、”Crying"だとか”Whining"とか揶揄して「理外の理(ある意味うやむや)」で話を収める事があります。
アメリカの夫婦の間にも勿論そういう収め方というのもあるのでしょうね?
2007/02/03(土) 12:41:31 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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