アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
『「鶏の餌」は“Chicken rice”』を笑えないいちろうの経験―――日本語~英語の直訳における両言語の”気分”欠落における陥穽
先日のエントリーでお礼を言うときの日本語~英語の“気分”の違いを紹介しました。日本語から英語への直訳ではそれぞれの“気分”というものが違うので、それを理解しないと時にパニックになってしまうというものです。

それに対する英さんからのコメントで、勧められた飲み物が引っ込められたと言う事例があったようです。この飲み物食べ物を勧めるそれを頂く行為は、特に日本では遠慮が働き、この“気分”が日本語の世界と英語の世界では大きく違います。これによる同じ様なパニック間違い、この場合は飲み物食べ物が引っ込められるというのは良くあります。

かくいういちろうも良くありました。その成り立ちを見てみましょう。

日本語では

日本でいちろうは花子さんからお茶を勧められました。

花子さん――「いちろうさん。お茶をどうぞ」
いちろう――「いやー、すんませんねぇ。そんな事をしていただかなくても良いのに~。なんだか悪いなー、お忙しかったでしょうに。」
花子さん――「まあまあそういわずに召し上がってください」
いちろう――「そうですか?そんなにお手間を取らせたくないんですが。じゃあ頂きます」

と、勧めつつ、遠慮しつつで最終的に飲み物を頂きます。

直訳英語では

アメリカでいちろうはLindaから飲み物を勧められました。ところがこちらで上記の会話を直訳応対するとすぐに飲み物が引っ込み、場合によってはLindaは気分を害するかもしれません。

Linda-----“Ichiro, would you like some drink?”

Ichiro----“Oh! I am sorry, but you should not do such a thing. I am worried about. You must have been very busy.”

Linda-----“?????”

Ichiro-----“ I did not want to disturb you by doing such a tiny thing. So, Thanks.”

上記では第二行目の会話で飲み物は引っ込んでしまうと思います。会話の流れからいうと最後の“Thanks”が”No thank you” ととられるでしょう。ことによると最後にはLindaは気分を害するかもしれません。

標準英語会話では

標準的には以下のようになります。要諦は、①日本語構文を忘れ、②英語は思い切り明るく謝意を込めて表現する事です。

Linda-----“Ichiro, would you like some drink?”

Ichiro----“Oh! Sure, sure! I am glad to have it. I love it. Thank you, appreciate. You are so nice!”

Linda-----“Here you are.”

Ichiro-----“ Thank you. So nice drink! Great!”

どこにも「申し訳ない」や「そんな事をしていただかなくても」の遠慮は無く思い切り感謝し,出されたものには褒めまくっています。




さだまさしのトーク集の中に、『うちの親父の英語はひどくて「鶏の餌」は“Chicken rice”なんですよ』と言って笑いを取る場面があります。しかしこれを笑ってばかりもいられないいちろうでした。

(上記の直訳英語のケースは相手が日本の文化を理解していると、飲み物は引っ込まないかもしれません)





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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
日本ですと、、、
『コーヒーいかがですか?』と来たとき
「イラナイんだよなぁ、」って思っても、
「ラッキー!コーヒー出してくれた♪」って
思っても、――「いやー、すんませんねぇ。そんな事をしていただかなくても良いのに~。なんだか悪いなー、お忙しかったでしょ
うに。」 ですが、ホントに要らないときは
「要りません」と、はっきり言うんでしょう
か?岳人は卑しいのでいつも用意して頂いたものは、たとえ満腹でも「有難うございます。頂きまぁす♪」なので断り方はあまり
必要じゃありませんが。。

2007/02/23(金) 02:04:07 | URL | 岳人 #-[ 編集]
岳人さん
こちら(アメリカ)での断り方は、日本語で「いえ、いえ、要りません」となるので”No, No. I don't need it."がとっさに出ますね。そのまま言えば、断る時の方が通じやすいですね。

ただ”No."や”I don't need it."だけでは殺伐としていますので”No, thank you."。同じく”I don't think I need it ."とするようですね。
この冒頭につける”I don't think ...(思わない)”はそうギスギスしない且つきっぱり感のある否定の仕方ですね。

当方の子供は小6、中2でこちらに来て英語的日本語になっています。当方が食事に誘うと”I don't think so."から来た「そうは思わない(日本語で)」と言われます。なんだかあっさり断られた感じがします(涙)。「ううん、行きたくない」の方がまだ余韻がありますね。
2007/02/23(金) 14:08:15 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
"Thanks, though"とか褒めまくられた後に言われることがあります。日本との文化の違いがよく出てますね。
2007/02/23(金) 14:38:51 | URL | ざっく #-[ 編集]
ざっくさん
逆に日本はよい時でもどうしてこう悲観的なんでしょうね。

企業の方針説明だとか幹部講和を訳するのも気をつけないといけないですよね。
日本人幹部:「今期は非常に厳しい経済情勢の中、当社各部門もお客様への増販はあったものの厳しい戦いを迫られ...1兆円の経常利益となりました。今後も厳しい情勢を背景に...(某自動車会社例)」
これをそのまま訳すと従業員、株主は逃げていきますよね。
2007/02/23(金) 15:20:14 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2007/02/24(土) 03:16:00 | | #[ 編集]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2007/02/24(土) 13:33:00 | | #[ 編集]
こんにちは
私もいちろうさん流に考えてみました。それによると、日本語では、ものと作ってもらう
行為にかなり気を使っているという印象をうけます。
こちらだと、Sure I'd like to. Thanksで終わる所が日本語ではながいですね。

その代わりといってはなんですが、いったん物を差し出されたときのほめ言葉夜間者の言葉はこちらのほうが気配りがあるのではないでしょうか?

This is the best coffee I ever had。とか割と気楽にいいますからね。

日本語だと、ご馳走様でした、おいしく頂きました。という程度ではないでしょうか?

どうも重点の置き方として行為に感謝をするか、その結果として提供されたものに感謝をするのかという違いがあるのかなあ、なんて考えています。いかがでしょう?

このコメントを考え付くまでの苦労をお察しください。

2007/02/24(土) 14:29:38 | URL | calperch #-[ 編集]
訂正
ほめ言葉夜間者を ほめ言葉や感謝と 訂正します。
2007/02/24(土) 14:36:21 | URL | calperch #-[ 編集]
Calperchさん
なにやらご苦労をおかけして申し訳ありません(笑)。
ご指摘のとおりですね。この考えの差がギフト贈呈に現れているのでしょうかねぇ。

即ち、
①こちら(アメリカ)では、ギフトはそう高額にならない。せいぜい普通数十ドル。日本はどんどんエスカレート高額になる、

②貰った後こちらでは包装紙を目の前でバリバリ破り開梱。開けてみて一杯感謝。しかし日本ではそのまま置いておく。

うむむ。当方又次の苦労が出てきました(笑)。
2007/02/25(日) 02:57:35 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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