アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
『「鶏の餌」は“Chicken rice”』を笑えないいちろうの経験―――勧めを断る時の”気分”差
先日のエントリーのコメントで岳人さんから、物を勧められて断る時の仕方についてご質問がありました。このケースもまたこの両言語の“気分”を問われる厄介なものです。コメントのやり取りを少し加筆してこれを見てみましょう。

ある物(飲み物等)を勧められて断る時

何か物を勧められた時には日本では謙譲は美徳の精神が発達していますので、どちらにしろとっさに「いえ、いえ、要りません」となります。これはとっさに英語に直訳しても”No, No. I don't need it."となり断る時には概ね意は通じます。そのまま言えば、頂く時より断る時の方が通じやすくなります。

ただ”No."や”I don't need it."だけでは殺伐としていますので”No, thank you."。同じく”I don't think I need it ."とするようですね。この冒頭につける”I don't think ...(思わない)”はそうギスギスしない且つきっぱり感のある否定の仕方です。

和の精神を問われる勧めを断る時

但し、日本人にとって厄介なのが和の精神を問われる勧誘、即ち職場での昼食等の誘いです。日本でも上司から『お昼一緒にどうだ?』という誘いはなかなか断りにくいもの。ましてやアフターファイブの誘いと違って昼食は「用事があります」という手は余り使えません。

日本語の“気分”としては、

上司――――「いちろう君今日お昼一緒にどうだ?」
いちろう――「(いやだなー....)はあ。はい。あの。ちょっと。はい。すみません。」
上司――――「そうか~。じゃ又今度な。」

と、すこし気まずいもののなんとなく会話は収まります。

これを英語直訳で対応すると妙な事になります。

Rick----------“ Ichiro, would you like to join to us for lunch. We all office people are going to a steak restaurant today.
Ichiro--------“Haah. Yeah. Aaah. A little bit. Yes. I am sorry.”
Rick---------“??????”

“Yeah”や“Yes”は肯定に取られ、”I am sorry”ではなにやら否定しているように取られると思います。Rickも混乱するでしょう。気の早い人では最初の“Year“で肯定と取り、いちろうを車に乗せてそのままレストランに連れて行ったことも有ります。

標準英語会話では以下のようになります。

Rick----------“ Ichiro, would you like to join to us for lunch. We all office people are going to a steak restaurant today.
Ichiro--------“Thank you for inviting me. But I don’t think I like the steak restaurant.”
Rick---------“OK. Next time.”

いちろうの応答部分を日本語になおす(逆直訳)と「誘っていただいてありがとう。しかしわたしはステーキレストランが好きだとは思いません。」と、なんだか身も蓋もないギスギスした返答となります。

しかし“言うことははっきり言う“セオリーの徹底している英語社会では普通です。勿論もっと気を使った丁寧な言い方はありますが、ここらが普通で失礼にならない断り方ではないでしょうか。

ここでも“I don’t think …..”がいわば緩衝材の役目をし、”I don’t like the steak restaurant”と直接言うより柔らかい感じがします。この“I don’t think …”は失礼にならずに且つきっぱり断る(否定する)便利なフレーズです。


当方の子供は(既に社会人)小6、中2でこちらに来て英語的日本語になっていますが、家庭内会話は日本語です。当方が「メシでも食いにいくか?おごってやるぞ」と食事に誘うと”I don't think so."から来た「そうは思わない(日本語で)」と言われます。当方「.................」。なんだかあっさり断られた他人行儀な感じがします(涙)。「ううん、行きたくない」の方がまだ余韻がありますね。



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コメント
この記事へのコメント
断り方、一番差が現れるところですかね。
息子さん(?)がそうは思わない、と言って断るのがなんとも・・ですね~。でも英語を使っていると英語を訳したような表現をよく使うようになりますよね^^;
2007/03/08(木) 17:26:04 | URL | swaro #bDXToX1g[ 編集]
Swaroさん
当方の息子達、こちらが長いので英語直変換日本語を使っています。
曰く「お金を作る」、「シャワーをとる」、「(電話で)これからそちらに来るよ」等です。子供のこうした日本語で親父は英語を強制している次第です。
2007/03/09(金) 13:50:54 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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