アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
小学校英語教育開始論の「自国の文化を知らずに外国語だけ喋るのは恥だ」に対する考証―――アメリカ人の本件に関する証言
日本では、小学校英語教育開始論の是非がかまびすしいようです。その反対論の中の論点に「自国の文化を知らずに外国語だけ喋るのは恥だ」という論点があります。

これについて、いちろうといちろうの息子じろうに面識のあるJohn Clark氏に聞いてみました。

有体に言うと、こちらでは日本人が思っているほどは日本の事文化は知ってくれていないのと、個人への価値観が少し日本とは違う所にあるのではなかろうか、というものです。

(本件John Clark氏は架空人物ですが、内容は当方のこちらの経験を集約したものです)

いちろうについて

いちろうは日本からこちらに来て働いているんでしょ?えっ35歳まで英語を話せなかったの。まあ外国語はどこでも苦労するけどね。

まあ会話するのには問題ないよ。言っている事が良く分らないときもあるけど聞き返せばよい話だし、こちらの言っている事も掴めていないとこもあるようだがその時は彼も聞き返しているよね。細かい話は出来ないが、まあ問題ないよね。

それより戸惑ったのは、日本の茶の湯、生け花の話をされた時だね。あれって日本の文化の一種なの?アメリカにもあるの?えっ、ない?世界にはいろいろあるんだね。こちらはアジアはよく行くけどそうなんだ。さあ、Jenny(奥さん)が知っているのかなあ?

日本の人は古いことに興味があるんだ。こちらにもいないことはないけどね。どれくらいいるんだろ?マーシャルアーツ(空手)をやっているKellyはそういうことに興味があるんじゃないかなあ。一般の人はねぇ...

他にもいろいろ日本のことを話してくれたけど....そういうこともあるんだ。とはいうもののその時はあまり興味がなくて、上の空だったけどね。

日本にも寄った事はあるけどね。なんだっけ、基地のあるところさ。軍隊に入っている頃立ち寄ったんだけどね。えっOkinawa? そう南の方にあるの?ホンコンの方かね?えっ違う?

いちろうはちょっとこちらの話が興味なかったのかなあ。あまり話が進まなかったけどね。DIYの話だよ。えっ?Do It Yourselfの話さ。いま僕は丁度地下室を改造していてね。いろいろ面白いよ。えっ!日本には地下室がない?そう。

じろうについて

彼はいいやつさ。面白いやつだね。いちろうの息子?小学校からアメリカに来ているの。会話の問題?何の?英語?あるわけないじゃないか。日本でもみな英語喋るんだろ?えっ。違うの?英語が通じない所があるんだ。

すっかり話が弾んじゃってね。彼はスポーツが詳しくてね。今大学のバスケットの大詰めだよね。うちの大学のランキングが気になってね。全米のトーナメントに出れるかどうかのところなんだよ。どう思う?

その他NHL(アイスホッケー)もNBA(プロバスケット)もいよいよだしね。イチロー?野球の?あまり興味はないけど。彼は日本から来ているの?そう。ふーん。

じろうが日本の事を知らないんじゃないかって?そうだよね。こちらが長いからね。別にかまわないよ。日本の事はJenny(奥さん)が興味があるのかなあ。学校のOriental dayに行ってた様な気がするなあ。

えっ、日本では自国文化の事を知らないといけないの?恥だって?恥っていう概念がよく分らないが。文化って?茶の湯、生け花、禅??それでいちろうが説明していたんだ。茶の湯ってみんなやっているの?えっ、やっていない。だって文化っていうからには、みんなやっているんでしょう?アメリカのスポーツ文化っていうのは、みんなが興味があるからそう言うんでしょう?

じろうを日本人としてどう思うかって?質問の意味が良く分らないが、やつはやつさ。いいやつだよ。人それぞれだろう?









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コメント
この記事へのコメント
少し前に日本の農水省が、海外の日本食屋さんを認証する、とか何とか言ってましたね。誰も望んでないのに、、農水省って何物?って感じました。日本人の板前が厨房に居ようがいまいがどうでもいいことだし、
トロピカルなお寿司だって、ファンキーな天婦羅だって、海外のお客さんが好むんだから良いと思います。
 小学校で英語をやっても、やらなくても
自国の文化についての習熟度合いは、
あまり変わらないのでは、と思います。
2007/02/27(火) 03:13:44 | URL | 岳人 #-[ 編集]
その程度で変わるなら換わったほうが良い
わたしは何語でもいいから、大人は最低外国語の一つで新聞が読める程度の能力があるべきだと思っています。できれば2つと言いたいところです。これで国の文化が変わるならそれでも結構、むjしろこのような試練にさらされて、生き残っていくのが、本道の固有の文化であり伝統だと思います。
2007/02/27(火) 12:48:57 | URL | calperch #-[ 編集]
岳人さん
こちらではあまり文化に対応する”Culture”というのは聞かないですね。むしろ”Tradition"というのは良く聞きます。

”Culture"の訳を見ると(伝承される信仰、伝統、習俗、総体としての文化)とあり近代以前の部族での価値観のようですね。

現代国家は部族を統合した機能体とすると、国としての価値観(文化)を一つに論じるのは無理があるのではないでしょうか。
特に寄せ集めの国アメリカではそういう概念はないようです。それで話がかみ合わなかったのでしょう。

日本人の当方、寿司はアナゴは敬遠しますが、こちらのてんかすの乗った寿司が病みつきになりました。又、赤ちゃんのこぶし大のブロッコリーのてんぷらのうどんも病みつき。さてこの現象、お役人様は文化の定義をどう裁きますか?
2007/02/27(火) 14:14:41 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
Calperchさん
異言語を学ぶ事、異文化と交流する事で”自国”文化を見直す、学ぶということはありますよね。当方も英会話、英語学習の教材で”Flower arrangement" や”Garden"を読んでなるほどと思った記憶があります。

又この”自国”文化の説明は生半可な語学力では出来ませんよね。

日本の英語学習のロールモデル(中学校からの英語スタート)の人達!”自国”文化の説明が英語できちんとできますかな?(自省を含め)
2007/02/27(火) 14:36:05 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
理解と英語力
英語というのは表現の道具です。この道具をつかって、ある事を表現するためには、その表現するものに対する理解と同時いそれを表現できる英語力が必要ですね。もの理解の欠如と言う点でいうと、日本の文化の説明ができないことと、哲学の話ができないと言う事の違いと言うのは、あるのでしょうか?わたしは、釘が上手く打てないから、金槌の使い方を教えないというのは
狭量ではないかと思うのですが、いかがでしょう?
2007/02/28(水) 03:20:18 | URL | calperch #-[ 編集]
Calperchさん
当方(釘は上手に打てる、金槌の使い方は良く知らない)と、当方の息子(釘は上手に打てない、金槌の使い方は良く知っている)、をアメリカ人の前に出すと、息子の方が押し出しも良くアメリカ人も楽しそうに交歓するんですよね(涙)。

どうやらアメリカ人は”釘を上手に打つ(日本の文化)”のは無関心ですね。それよりも”釘打ち機(日本の自動車産業の成功の秘訣、等)”に興味があるようですね。
2007/02/28(水) 13:05:58 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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