アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
“西アメリカ合衆国”の感がするアメリカ西部地方―――Lake Tahoe旅行記(その2)
ご存知のようにアメリカは広大な国。アメリカ大陸内だけでも3時間の時差があります。又、文化的にも多様性があり「アメリカでは.....」と一括りには出来ません。

当方は2月中旬に既報のようにアメリカ西部カリフォルニアとネバダの州境にあるLake Tahoeに行って来ました。そこで見たもの聞いたものもこのアメリカで一括りにできない、まるで別の国のものでした。

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(ヒスパニック系の人達への通訳をかってでるとニュースになるルイビル地方)


ヒスパニック系の人達が社会の一部になっている西部地方

アメリカはヒスパニック系の人口が増えて来ており、当方の住んでいるインディアナ、ケンタッキーでも例外ではなく、徐々に増えてきています。しかしアメリカ西部に行ってみると更にそれが進行してもう社会の一部となっているのに気づきました。

スーパーマーケットではヒスパニック系の従業員が多く、しかもその従業員同士スペイン語で話をしたり、スーパー内ページング(館内放送)が堂々とスペイン語なのにはびっくりしました。

宿泊したホテルの方もヒスパニック系の従業員が数多くいました。これも仲間内では堂々とスペイン語で話していました。

こちらインディアナ、ケンタッキーではスーパーマーケットにしろ、ホテルにしろ直接的な接客部署はまだヒスパニック系の人達はほとんどいません。移住の歴史も浅く英語にもまだ慣れていないからでしょうか。ただハウスキーピング(清掃作業)等の補助作業や裏方作業にはヒスパニック系の人の進出が進んでいます。

こちらではヒスパニック系の人達もまだ少数派なので遠慮しているのか、仲間内で話す時にも小さな声で話しています。スペイン語はまだ市民権を得てないというところでしょうか。

又、西部地方ではテレビを見ると何局もスペイン語放送局があります。我がルイビルではスペイン語のFM放送が1局始まったばかり。ここにも地域差を感じます。

さすがヒスパニック圏と思ったのはFox スポーツニュース局でサッカーを専門に流している事でした。スペイン語ですが、メキシコサッカーは勿論の事、南米、ヨーロッパのサッカーの試合のニュースを流ししかもそれに細かな解説を行っている事でした。

サッカーでは世界に遅れを取っているアメリカですが、ヒスパニック系の人口急増とそのサッカー熱をアメリカに持ち込めば、アメリカサッカーもすぐ世界に追いつくのではないでしょうか。

海軍の兵員募集をスペイン語で

テレビを見ていて一番びっくりしたのはアメリカ海軍の兵員募集をスペイン語でやっていたことです。なんだか見たようなCMだなと思ってよく見るとスペイン語ながらアメリカ海軍の兵員募集CMでした。

軍隊の兵員募集は出自国を問わずに実施されているというのは聞いていましたが、国家の基軸言語の英語でなくスペイン語でのCMをやっているのにはびっくりしました。

スペイン語の通訳をかってでたらニュースになるルイビル地区

写真に載せたのは最近のルイビルのニュースで、市の職員がヒスパニック系の移住民への説明会に通訳をかって出たというものです。最近この地区でもヒスパニック系の移住者が増えてこの通訳が必要になっているとか。

それをかってでたのがニュースになって出ていました。まだまだこの現象は珍しいということでしょうか。

ヒスパニック系の移住者割合が全国平均よりはるかに低いルイビル地区

同じニュースに添付資料があります。移住者の出自国別割合表です。アメリカには世界各地から移住者が押し寄せています。それの出身国別割合で表を作ったものです。

ルイビル地区

ラテンアメリカ、カリブ地域   38%
アジア、太平洋         35%
アフリカ            15%
ヨーロッパ、カナダ       12%

アメリカ平均

ラテンアメリカ、カリブ地域   56%
アジア、太平洋         26%
アフリカ            2%
ヨーロッパ、カナダ       16%



ルイビル地区もヒスパニック系の人達の割合が一番ですが、ダントツではありません。全米平均で見るとヒスパニックの人達の割合がダントツです。西部地方はさらに割合が多いのではないでしょうか。ここら辺りにも“西アメリカ合衆国”である所以があるようです。




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コメント
この記事へのコメント
いちろうさん、昔単身赴任していたテキサスでは、大半がヒスパニックで、アングロサクソンの方が少ないくらいの印象がありました。
メキシコと国境を接していることもあるし、昔メキシコから買ったというだけあって、ほほんどメキシコ国のアメリカ州という感じでした。
2007/03/17(土) 00:21:31 | URL | 英さん #-[ 編集]
スペイン語
いちろんさん

カリフォルニアではスペイン語は避けて通れません。息子は高校のサッカーチームにいましたが、試合の時に相手チームで選手同士の会話がスペイン語だったものが
3チームぐらいありました。スペイン語が聞き取れないと、相手チームの意図が理解できずゲームを有利に運べないという面もあります。ラテン系の人たちがこの州で過半数を超すのは近い将来といわれています。

英さん

補足の説明をさせていただくと:
テキサスのメキシコ系の人たちのなかには、アラモの時代にすでに、テキサスで事業を営んでいた地元の人たちの末裔がずいぶんいます。かれらはの祖先はアメリカ人と一緒にテキサスの独立戦争を戦い、アラモでも一緒に玉砕しました。国境が引かれた時点ですでにこちら側にいた人たちです。テキサスの歴史秘話でした。
2007/03/17(土) 03:23:35 | URL | calperch #-[ 編集]
英さん、Calperchさん
情報、コメントありがとうございます。

本日更に事情に詳しいアメリカ人に聞きました。こちらではヒスパニック系の人達(主としてメキシコ系の人達)は、まだある限定された場所で肩を寄せ合って生活している感じだそうです。

会社でも一人メキシコの人が応募してその会社の様子を見て、(メキシコ系の人達にとって)良さそうであれば評判を聞きつけて他の人がまとまって応募してくる、悪ければまとまって辞める、という事のようです。

道理である時メキシコ系の人が多かったのに潮が引くようにいなくなる訳です。

まだまだこちらでは、ある一部でひっそりと生活している、という感じです。

中西部でもシカゴ辺りの大都会に行くと、ヒスパニック街はあります。しかしそこでもテレビのチャンネル数事情は、アメリカ西部地方に較べると雲泥の差がありますね。
2007/03/17(土) 12:58:49 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
Calperchさん、ありがとうございます。
アラモはアメリカ人にとっては精神的にも重要な地のようで、各地から観光客が訪れておりました。
あそこではメキシコ人も一緒に戦ったんですか、知りませんでした。
南に向かって、当時の古い教会を結んだMission Trailというコースができており、その中のひとつではマリアッチによるミサも行われておりました。
2007/03/17(土) 22:36:03 | URL | 英さん #-[ 編集]
TEXAS 追
TexasでのMexicoからの入植者はTejano(テハノ)と呼ばれていました。彼らは、アメリカがイギリス柄独立したように
TexasがMexicoから独立できるように運動をしていました。形としては、この運動の
義勇軍だったのが、アメリカ人たちで、Tejanoにしてみれば、ひさしを貸して母屋を取られるという結果でした。したがって
Texasの州旗にはこの歴史を反映してStateではなくRepublic of Texas(テキサス共和国)と書かれています。
2007/03/19(月) 05:25:10 | URL | calperch #-[ 編集]
英さん、Calperchさん
英さん、Calperchさん情報コメントありがとうございました。

”荒野の七人”というのは”七人の侍”を”なぞった”映画として有名ですが、”七人の侍”の抑圧農民が、”荒野の七人”ではヒスパニックの農民として描かれていました。

「日本なら同じ日本人ですがこちらでは人種的にデリケートだな。どうしてアメリカ映画ににヒスパニックの人が出てくるのかな?」と思いました。その背景には頂いた情報のようなものがあるのでしょうね。

2007/03/19(月) 10:07:48 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
一昨年ニュージャージーに行って、ガソリンスタンドの従業員がヒスパニック系で英語を話せないというのにびっくりしました。東海岸でも!という感じでした。中西部はまだもう少しというところでしょうか。でもどんどん増えるでしょうね。
2007/03/19(月) 17:02:31 | URL | swaro #uAyoh/LM[ 編集]
Swaroさん
皆さんの話を総合すると、ここ中西部だけがまだヒスパニック化が”進んで”いないようですね。本エントリーのタイトルは「中西部アメリカ合衆国の感がする....」としないといけないようですね(笑)。

しかし、中西部も自動車産業の集積地でしかも右肩上がりの所ですから、ヒスパニック系の人達も増えてくるでしょうね。
2007/03/20(火) 12:18:52 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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