アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
“Pending.”, “On hold.” and “TBD”―――「ペンディング」:正しい訳の和製英語も英語では使用頻度が低い事例
いちろうの会社で、納入業者からの部品に不良が発生しました。連絡を受けた当方は担当者にその部品の使用は保留するように連絡をしなければ、と思いました。保留。日本時代でもよくある処置でした。

日本では和製英語化された「ペンディング」という言葉もあります。そこで「Pending」と指示を出そうと思いましたが、こちらアメリカではなかなか耳にしません。こちらではもっぱら“On hold.”、”Hold on”を使います。「これは何かある、この和製英語の成り立ちの秘密を解明せねば」と思ったいちろう。意気込んで会社の幹部のTerryのところに聞きにいきました。

「“Pending”, “On hold”, “TBD(To be determined later)”は皆同じ」

Terryの答えは、意気込んだいちろうに肩透かしを食わせました。「“Pending”, “On hold”,は同じ意味合いだ、全く同じに使うよ」 というものでした。

辞書を調べると“Pending”は「未決定で、係争中で、宙ぶらりんで”とあります。日本で使われる「ペンディング」は意味としては正しい使い方です。一方、“On hold”は「電話の切り替えを待って、保留となって」となっています。こういう部品の保留の場合十中八九こちらではこの”On hold”を使います。

「ペンディング」も和製英語には珍しく比較的正しい意味で使われていたわけです。しかし英語では使用頻度は明らかに低くなり、“On hold.”にとって変わられます。

彼が付け加えた“TBD(To be determined later)”も良く使われます。これは話し言葉というより文章用語かもしれません。「後ほど決定される」ということで保留の時のAcronym(頭字語)です。文章の中で使うとくどくど書かなくても良いので便利です。

「ちょっと待って」も“Wait a minute”は少なく圧倒的に”Hold on!”

この“Hold on.”は「ちょっと待って」の時に良く使われます。学校では”Wait a minute.”で習いましたが、実用英語では“Hold on!”が圧倒的に多くなります。

いちろうに電話が掛かりました。いちろうは席をはずしています。電話を取った人が答えます。

“May I speak to Ichiro?”
“Hold on, please.”

等です。この“Hold on.”は文字通りホールドしているわけですから”Wait a minute.”より「そのまま我慢して待っている」度合いが強くなります。電話の場合ですと「そのまま電話を切らずに待っておいて下さい」という意味合いが強くなります。“Wait.”だと一回電話を切られるかもしれません。

電話の場合は“Hang on.(お待ちください)”と“Hang up.(電話を切る)”という、これまた学校英語には程遠いイディオムがあります。最初は“Hang up.”でじっと待っていたり、又”Hang on.”で電話を切ってしまったり間違えてばかりでした。



“Pending”は特許用語にもある言葉のようでやや硬い感じの言葉です。この文章用語から日本には「ペンディング」として広まったのかもしれませんね。






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コメント
この記事へのコメント
Hold on
こんにちは、いちろうさん

この場合には


Hold yourself on the lline.の略でしょうか?

Hold onは乗り物が揺れたりする場合に、つかまっててという意味のこともありますね。
2007/04/04(水) 23:34:50 | URL | calperch #-[ 編集]
Calperchさん
イディオムの辞書を見ると”He asked me to hold on while he left the telephone to find a pencil"と用例があります。どう略されているのかは分かりませんが...

「そのままで保持、維持する」から語源が来ているようです。こちらでは電話の時のみならず、もっと広い意味で「ちょっと待って」の時に使うように感じますがどうでしょう?
2007/04/05(木) 13:01:49 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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