アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
女王陛下の憂鬱―――”I do not do a courtesy to her.(女王には尊敬の念がわかないですね)“にみるアメリカの意見の多様性
先日こちらルイビルではダービーが行われました。世界各国からファンが集まりましたが、今年は競馬の馬主でも知られているイギリスのエリザベス女王が来訪しました。

エリザベス女王、ルイビル訪問の前はイギリス植民地時代のゆかりのバージニアのジェイムズタウンにも訪問したとか。連日ニュースで報道されました。


‘Courtesy(儀礼、儀礼上の、礼儀正しい)’

ルイビルでは女王の訪問に対し多くの人が歓迎しました。こんな時に聞くフレーズが’Courtesy’です。わが愛する地元ラジオ局でも地元民のインタビューの様子が報じられていました。

“I would like to do her a courtesy.(女王陛下を最大の礼儀を持って歓待したいと思います)”

アメリカとヨーロッパは文化的に同根。特にイギリスは宗主国でありかつ言語も同じということで人々の親近感や尊敬度は高いようです。

この’Courtesy(コーテシーと発音されます)’。われわれビジネスの世界でも時々使います。お客さんへの表敬訪問やちょっとした立ち寄り挨拶に”Courtesy visit”や“Courtesy greeting”と使います。”Courtesy”が”Courteous”と置き換わっても良いようです。

またこの’Courtesy’は「親切、好意」という意味もあり、新聞の写真等あるところから借りる場合、‘Photo courtesy of XXXXX’と使うようです。「出典はXXXXX」というような意味でしょうか。著作権の意識が高まっていますのでますます目にするでしょう。

”I do not do a courtesy to her.(女王には尊敬の念がわかないですね)“

このエリザベス女王に代表される王室制度。中には反対の人もいるようです。特にアメリカは直接民主主義制度の国かつ自由の国。この制度、相容れない人達もいるようです。

上記のラジオ局の同じニュースで他の人のインタビューとして流されていたのが、”I do not do a courtesy to her.(女王には尊敬の念がわかないですね)“のコメント。

特に政治的な意味合いの発言という意味ではないようですが、「女王も同じ人間。他の人と同じに扱われるべき」という位の意味合いのようです。しかしそこは民主主義を標榜するだけではなく実践するアメリカ。必ずこんなニュースにも反対論をちりばめます。

これは何も王室制度に限った事ではなく、いずれの要人訪問やイベントでも行われ且つ報道されます。ここ半年くらいでブッシュ大統領がこのルイビル地区を数回訪問しました。その時に必ず反対デモが起こりその様子がテレビやラジオや新聞のニュースで取り上げられます。勿論賛成派の行動も報道され賛否セットで報道されています。

日本でも皇室制度や王室制度に異議を唱える人はいますし,いろんな活動をやっていると思います。しかしこのようにマスコミに取り上げられるというのは無いのではないでしょうか?

戦前の一億層玉砕から最近のバルブまで、何事につけて一致団結一生懸命の日本社会。異論に留意しながら国の方向を定めていくという事は苦手なのかもしれません。



こちらアメリカでは長い間に勝ち取った民主主義の考え方。あちらこちらに当然のごとく顔を出してきます。女王陛下にとっては憂鬱な事ではありますが。






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コメント
この記事へのコメント
共和制
共和制というのは、地平線に皆同じ立場で立ってい手、例外は認めないという事が基本ですから、有る意味では、立憲君主という制度と相容れない心意気がありますね。

また、歴史的にもこの、王様の軍隊との戦いで勝って、やっと独立をはたしたわけですから。
2007/05/07(月) 05:17:54 | URL | calperch #-[ 編集]
Calperchさん
本エントリーの原稿はラジオのニュースを聞いて書きましたが、わずか数秒のニュース。当方のリスニング力を考えて、後でだんだん「本当にこんな王室反対派の意見がニュースに載るのだろうか?」と不安になりました(苦笑)。

しかし本日わが愛する新聞の投書欄にも反対派の意見が載っていました。当方のリスニング力に安堵したのと(笑)、アメリカの意見の多様性をオープンにする社会に唸った次第です。

日本のような戦後与えられた民主主義と、戦い取った民主主義は似て非なるものですね。
2007/05/07(月) 13:22:49 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
ケンタッキーダービー初体験してきました。競馬自体が初めてだったのですが、楽しめました。
しかし女王陛下をお目に掛かれることなく退却してきました。
いい天気でよかったです
2007/05/08(火) 09:10:53 | URL | nosio #-[ 編集]
Nosioさん
コメントありがとうございます。ダービーの席はなかなか手に入らないのですが、良かったですね。シートになっている所は永久優先権がありその人が譲る意外は手に入らないようです。

レース場の内側は立見席でこれは当日でもチケットがあるようですね。ここはレースをなかなか見にくいようですが、バーベキューパーティをやったりで雰囲気が楽しいようです。
2007/05/08(火) 13:01:52 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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