アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
道路工事の遅れ渋滞に対してお詫びや謝罪は期待できません―――アメリカと日本のお詫び、謝罪観の違い
当方は毎日こちらの高速道路を使い通勤しています。その途中の分岐道で、現在週末を利用し工事が行われています。金曜日の夜から月曜日の早朝5時まで全面通行止めにして、道路のジョイントの交換を行っています。

この週末工事は3回に分けて行われますが、初回の先週末の工事で早速工事遅延。先週月曜日の朝5時終了の予定が、コンクリートの乾きが遅くなったという初歩的なミスで遅れがでて、朝の通勤時間帯まで食い込み利用者への影響が出ました。

何事も契約で成り立っている個の社会のアメリカ。当事者の説明も日本とは大きく違います。

“Other than that, everything is going pretty well.(それを除いてはすべてうまくいっています。)”

この工事の遅れによる渋滞は当方も巻き込まれました。渋滞は何マイルにも亘り大幅に時間をロス。当方も会社への出勤が約30分遅れました。多数の人に影響が出たようです。

その状況を報じた新聞が本日届きました。まずはヘッドライン(見出し)です。

Interstate 64 work on schedule, going well, official says.(I-64号線の工事は順調で予定通り、と交通局関係者は言明)

文中に先週の工事の遅れの件が出てきます。

Work on Interstate 64 in downtown Louisville remains on schedule, even with the delay in reopening the east bound lanes last Monday morning. “Other than that, everything is going pretty well.” Said Andrea Clifford, spokeswomen for the Kentucky Transportation Cabinets. ( ルイビル中心街を通るI-64の工事は、先週の工事の遅れはあるものの順調です。ケンタッキー交通局のアンドレア クリーフォードさんは「先週の遅れ以外は全てうまく行っています」と述べています。)

日本であれば工事関係者は利用者の影響を鑑み、お詫び、謝罪を表明する所です。しかしこちらアメリカでは、お詫び謝罪の表明はないばかりか、「全てうまく行っています」とのコメントになって返ってきています。テンション国家日本では「何を不謹慎な!」と言って問題になる所です。

契約社会、個の社会アメリカでは、当事者の交通局のアンドレアさんの気分としては以下のようなものでしょう。

①工事の進み遅れに関しては、発生しうる事でありその対応は契約書にも盛り込んでいる事。それが今回結果として遅れのほうに出たまでで、これの対応は契約に従って行います。先週の工事会社は契約によりその遅れの罰金を27,000$支払いました。これが履行され交通局としては職務遂行を完璧にしました。

②私(アンドレア)と交通局の雇用契約は、Spokespersonとして本工事の周知徹底に勤める事であり、当該遅延時もメディアへの周知は迅速に行い説明。よってすばらしい成果を挙げています。

と、いう事で当然お詫びや謝罪は頭の片隅にも無いという事のようです。

理外の理を求められ(契約で罰金を払えば済むというものでもないだろう!)、世間という枠組みで個がないがしろにされがちな(お前の職務は何であれ世間様に申し訳が立たないだろう!)日本では、当然頭を下げてお詫びや謝罪をするというのが付き物なんでしょう。

もう一つ加えると、英語の文型もテンション日本人の癇に(?)障りますよね。この“Other than that,”が入ると後は”Everything is going well.”と続きますので、これを見ると「何を太平楽なことを言ってんだ」となりますね。“Aside from….”や”Except….”も同じ用法ですね。



さて、今週末の工事はどうなったでしょうか。明日の朝が楽しみ(?)です。遅れが出ても勿論お詫びや謝罪は期待できませんが...





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コメント
この記事へのコメント
お詫びもお金で、ご苦労さんもお金で
こちらでも、数ヶ月前に燃料を積んだ
トラックの火事のために、幹線フリーウエーのインターチェンジが破損,一部をそっくり取り替えると言う事態になり大騒ぎをしました。
この時には、5週間の工期が見込まれていましたが、昼夜兼行の突貫工事で14日で完成、業者は短縮期間一日につき$200000の報奨金が受け取ったと言います。

入札落札の時のインタビューでこの会社の社長が、この報奨金も落札の価格の経費の計算に算入済みといっていました。
 
これは、いちろうさんのケースとは
まったく逆の場合ですね。
2007/06/19(火) 01:28:32 | URL | calperch #-[ 編集]
Calperchさん
今朝は予定通りに道路はオープンしました(笑)。ラジオのニュースでは予定より早くオープンして工事会社はインセンティブを手にしたそうです(こちらは信賞必罰でアメとムチのようです)。

新聞によると9,000$/時間の早期工事終了のインセンティブだそうです。一日にすると、20万ドル強になりますのでCalperchさんのところと概ね同じレートですね。

2007/06/19(火) 13:20:12 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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