アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
アメリカ人の英会話のM先生の教え----ボキャブラリー習得の勧め
先日、久しぶりにこちらで英会話を教えていたアメリカ人のM先生に会って話をしてきました。このM先生は10数年前に、高校の家庭科の先生をしているところをある赴任家族から請われ、そのグループの奥さん達の英会話の先生をするようになりました。

当方の女房もその時の生徒で、久しぶりのご対面。昔話に花が咲きました。その中で、M先生の昔の”英会話教師”としての心構えを聞くことが出来ました。英語圏の真っ只中での英語習得のコツとは何か?それがこの心構えの中に入っていると思います。

ボキャブラリーの重要性

このM先生。日本人の奥さん相手の”英会話教師”でも、話を受けた当初は悩んだそうです。それもそのはず、高校の先生とはいえ家庭科の先生。英語が専門ではありません。

この悩みは真っ当な事だと思います。よくあるのが英語を話せるだけで英会話教師職に就く事です。英語を教える方法論も無ければスキルも無い英会話教師というのは日本にもいます。

そういう面では、この本質を真摯に考えてくれた先生といえます。

M先生が悩んで考え出した教授法とは、「ただ喋るだけではなく、ボキャブラリーを身につけさせる」という事でした。

”生徒は皆アメリカに来ていて、簡単な日常会話は出来る。その中で英語を上達させようと思えば、ボキャブラリー(語彙)を増やし、いろんな言い換えいい直しが出来るようにする”というのが先生の狙いだったようです。

これは日本での英語学習から見ると、やや趣を異にしています。

1.文法には言及していない

日本人は「英会話といえども文法が気になり文法を勉強しよう」となるのですが、本家本元では文法のことは言及されません。これは、日本人が日本語の”名詞の格助詞”や”用言、助動詞の活用形”というのにまったくかまわないのと同じで、英語人も(英語人のほうがというべきか)英語の文法にはかまわないのかもしれません。

これは、英語の文法が気になり喋れない、という悪癖のある日本人の英語学習者には天啓の示唆ともいえるポイントかもしれません。

2.発音にも言及していない

同じく発音も日本人には気になるところです。発音記号を覚え、LとRの違いに気をつけ、TH, V/Fでは舌と唇の動きはかくかくしかじか、とかまびすしい状態です。これも気になり始めたら肝心の英会話は進みません。ところが、本家本元の英会話教育者はこれにも言及していません。

確かにM先生と話していると(これは多くのアメリカ人共通でもありますが)、少しこちらの英語が意味不明だと、言い換えやいい直しをして尋ねてくれます。

(当方)”How is the latest your high school's sport results?”
(M先生)”You mean how well our school's teams perform?”

等です。そこには、文法の指摘や発音の指摘はまったくありません。意味がわかるように言い換え言い直しがあるのみです。M先生のポイントは「文法や発音はともかく、この言い換え言い直しができるようにボキャブラリーを身に付けなさい」ということなのでしょう。



日本人の英会話学習者も、一回文法と発音の束縛から逃れてみると目からうろこが落ちるように英会話学習が進むのかも知れません。




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コメント
この記事へのコメント
良い先生で幸運でしたね
この、語彙や言い回しの習得は、私の日本語学校の体験からも、同じことがいえます。

実践的な語学の習得で、すでに基礎がある場合には、これらの習得で
見違えるほど上達すると思います。

幸運でしたね、こんな良い先生に恵まれて。
2007/08/16(木) 01:36:13 | URL | calperch #-[ 編集]
Calperchさん
このM先生はこういう良さがみんなに評価されたのでしょうか、結構人気があり口コミで輪が広がり、長く英会話の先生をやっていました。

10数年たっても、日本に帰任した人達からも慕われて、何かと音信があるようです。

ちょうどご自分の高校教師のリタイアのころに、この英会話の先生の話があり、ご本人も有意義な時間を過ごせたとおっしゃっていました。

20年近く前、小さな町に突然押し寄せた日系企業と日本の文化。それをアメリカ側から融合させてくれた恩人でもあります。

2007/08/16(木) 13:32:02 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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