アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
「そう思うことが幸せの始まりなんです!」------アメリカの家族愛について
本日、当方の会社のアメリカ人マネージャー、リンダのホームパーティに呼ばれていってきました。日本の親会社から幹部が訪米中。その招待を兼ねてのパーティでした。

リンダにはお孫さんが何人かいて、家にはお孫さん達の写真が部屋中に飾っていました。彼女は来ているお客さん達に、お孫さん達の写真の説明を嬉々としてしていました。

多少の”蹉跌”もものかは

その説明の最中にはリンダは実に幸せそうな表情でした。写真を示しながら、「この子は娘のAmyの子供で今高校に行っている」とか、「この子は息子のJohnの子供でこの前テーブル一杯の食べ物を平らげた」とか、たわいの無い話題ですが、満面笑顔で説明してくれました。そこにはおばあちゃんの幸せが一杯に詰まっている感じでした。

謙遜の民族日本人には、なかなかこの褒めるということが出来ません。「この子は良いんだけど、なかなかはっきりしない子で」とか、「この子は成績が今ひとつで」とか良い事よりも細かい欠点が先に出てきます。

いろいろな面で病んでいる社会のアメリカ。もちろん良いことばかりではありません。まずリンダからして離婚して一人身の境遇。子供達も学校でのドロップアウトや成績の悪化、素行の問題等いろいろあります。各家庭では必ずひとつやふたつはつまずきがあります。

しかしこのお孫さん達の紹介では、おくびにもそういうことは出てきません。よい所を積極的に見つけて他の人に紹介しています。これは第三者のみではなく当事者同士でも同じです。

これに関しては、学校は勿論社会に出ても同じ事です。いわゆる”Good job!”の世界です。どんなに下手な野球でも、周りで観戦しているコーチや親達は”Good job!”。会社でも、ラインの生産がやや物足りなくても”Good job!”です。家族の関係でも、”Nice boys!”や”Nice girls!",”Nice kids!”です。

アメリカ人の”気分”としては「孫達を褒めても謙遜しても、はたまたけなしても同じ人生。人生の最後は神に召されて終わる身。そうであればすばらしいと思って評価称賛して過ごす人生の方が幸福である」事のようです。

幸福感にはこれで絶対というものはありません。みな比較の世界のものです。であるならば、幸せだと思えば幸せになれる、というのがこのアメリカの国から学ぶ真理のようです。



最近はアメリカでもハイテク機器が各家庭に出回り始めました。リンダの家の台所にもなにやら液晶のディスプレイがあります。聞く所によると、デジタル写真の表示ディスプレイとか。中身を見せてもらいましたが、それは勿論お孫さんや子供さん達の写真集でした。


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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
見習わなければ・・・と思います。
まず自分がハッピーでなければ、楽しい
話も出来ないし、面白い話題になりません
ものね。種々細かな欠点や問題ばかり気にしていると話も弾まないし、つまらないですしね。
2007/09/04(火) 01:22:56 | URL | 岳人 #-[ 編集]
岳人さん
本エントリーで述べていませんが、このアメリカ人の家族自慢(説明)には決まったパターンがあります。

説明を受ける方も決まって ”Cute!" や”Good kids!"と返事を返しています。紹介や説明をする方も、受ける方も褒めることのオンパレードです。

どこに、この日米の違いの起源があるか興味しんしんです。
2007/09/04(火) 12:29:25 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
肯定的楽観主義
アメリカ人は、これですね、否定的なことを肯定的なことは、まま並存するわけですが、肯定的のところにまず行く、それで、私たちは業績をあげている、Good Jobであるとなりますね。これは、アメリカ人は否定的な、自己否定とか自己批判とかすると
前進ができなくなるという精神の持ち方があると、若い時に教えられました。多分これは、本当ではないかと思います。

いつも私の駄ブログにお越しくださり有難うございます。この場をかりで、感謝。
2007/09/05(水) 12:14:08 | URL | calperch #-[ 編集]
Calperchさん
アメリカ人は自己否定、否定をすると前に進まなくなる、というのはわれわれ企業社会でも見受けられます。

ご存知のように日本的経営手法は、現状否定、不満感がそのばねになっています。即ち「まだまだこれで満足するな!」、「一切を否定した上で、改善策を練れ」等です。

「Good job!」の世界アメリカに進出している企業でこれを表に出しすぎると、日米文化の軋轢が出てきて問題になるようです。

頭で理解してても、なかなかアメリカ流に行かないのがわれわれ日本人なんでしょうね。

企業人で「ハッピー!」と迷い無く言えるのは、植木等の「無責任シリーズ」の面々だけでしょうか(といっても若い人達にはわからないか...)。



2007/09/06(木) 13:00:21 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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