アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
”Tailgating”-----アメリカのスポーツ文化と生きた英語
先日金曜日の夕方の退勤時でした。車のラジオからは、我が愛するラジオのアナウンサーの声が聞こえます。

“Are you tailgating tomorrow?”

土曜日の「大学Footballの騒ぎに加わるか?」というものです。

この時の”Tailgate”はアメリカでの新語の一種の様で、まだ辞書には出ていないようです。ネットを注意深く調べると出てきます。

英語の多くの新語は、ある特定の分野やマニアの間にしか通用しませんが、この”Tailgate”はアメリカのスポーツ文化を代表する言葉として、広くアメリカ内で広まっています。

”Tailgate”

Wikipediaでは"Tailgate party"として、以下のような説明がなされています。

”In North America, a tailgate party is a social event held on and around the open tailgate of a vehicle.

Tailgating often involves alcoholic beverages and barbecuing. Tailgate parties usually occur in the parking lots at stadiums and arenas before, and occasionally after or during, sporting events & rock concerts.

People attending such a party are said to be tailgating. Many people participate even if their vehicles do not have tailgates.”

”Tailgate”は車のワゴンやSUV等の後部の事です。”Tailgate party”とは、スポーツやコンサートの時に会場の駐車場で、みんなが集まってバーベキュー(これは日本のバーベキューの概念とは大分違います)やビールでわいわい言いながら楽しみ、試合前や試合後に気勢を上げる事です。

この時に車社会で広大なのアメリカの事。パーティの荷物や用具は駐車場でそのまま”Tailgate”から出して、その場でバーベキューをやったりビールを飲んだりしています。この時の”Tailgate”が転じて、名詞や動詞にもなって広まっているようです。

この”Tailgate”はラジオやテレビ、新聞などのメディアでは勿論、一般の人達の間でも広く使われています。特にこの時期Footballのシーズンになると良く聞きます。

“Are you tailgating tomorrow?”

これは一瞬耳を疑いましたが、確かに我が愛するアナウンサーはこういいました。文法的には現在進行形に未来の”Tomorrow”が混在しておりおかしな感じです。

こちらでは時々この時制の不一致に出くわします。5分前の事を聞くのにも”Did you .......?”と現在完了を飛ばして過去形になることもあります。

未来時制の表し方には、”Will”と”be going to~”があります。当然このアナウンサーの場合文法的には、

“Will you be tailgating tomorrow?”又は、
“Are you going to tailgate tomorrow?”

と、ならなければなりません。

この両者には、①”Will”は「今までは行う気はなかったがこれから未来にかけて行う気持ちになった」、②”be going to ~”は「今までも行うつもりでいた。未来も行うつもりである」、との意味合いの違いがあるようです。

この時のアナウンサーの気持ちは、①この熱狂の大学Footballで今でも騒いでいない人はいないだろうという事で”Will”は適用外、②”be going to ~”は意味合いとしては合っているが、”Are you going to tailgate tomorrow?”と話し言葉にしては長くなるのをとっさに避けた、のではないでしょうか?

まさに生きた英語の実例です。




この”Tailgate party”。多くの場所で開かれています。これに通りかかると、青い空、空に向けてあがるバーベキューの白い煙、アメリカ人の好む原色のTシャツ、等が目に入ってきます。しかしこのバーベキューの香ばしい匂いこそ忘れられません。

目や耳での五感で文化を感じるといいますが、この香ばしい匂いが付き物の”Tailgate party”は、本当の現地に出向かなければ体得できないのかもしれません。




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