アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
“Punctuality”--------アメリカ人の”意外”な勤勉さ
こちらアメリカでは、バスケットボールのシーズンになってきました。先日までメジャーリーグのプレイオフ、ワールドシリーズで沸いていたかと思ったら、計ったかのごとくにシーズンが終わり、バスケットボールのシーズンに切り替わりました。

メジャーリーグはシーズン後半の山場から、間をおかず何チームも出場するプレーオフを始め、それもスケジュール通りに終了させます。それから、すぐにワールドシリーズを開催させ、バスケットボールにバトンタッチをするその様は見事です。

世界に冠たる勤勉国家日本のほうが、シーズンからプレーオフ、日本シリーズまで何日も間隔があり間延びしています。

何事もおおらかだと考えられているアメリカでも、やる時はやるものです。こちらでは、スポーツの世界以外の我々日常生活でも、結構勤勉さを発揮している面があります。

朝は暗いうちから職場や学校へ

こちらの職場(主に製造業や商店などのサービス業)は、朝7時の始業のところが大部分です。出勤時間帯の朝7時前は、今では真っ暗です。その中を主要道が通勤の車で一杯になる様は見事です。

先日、日本からの出張者と出勤していたら(出張者も有無を言わせずアメリカ時間で7時出社です)、出勤途上の散髪屋が、朝7時前のまだ真っ暗な中オープンしてお客さんがいたのにはびっくりしていました。

又、同時刻の真っ暗な中で、学校のスクールバスが学校の生徒をピックアップしているのに出くわします。学校は7時半ごろの開始のようですが、スクールバスのルートによれば7時前にバスに乗る生徒も当然出てきます。アメリカの小中学校や高校も伸びやかでゆったりした雰囲気がありますが、実態は結構勤勉さがあるようです。

アメリカではサマータイム(Day light saving time)というものがあり、時刻設定を”早めて”いる時期もありますが、サマータイムでない時の基本の時刻設定でも日本より”早めて”います。即ち、太陽が昼間中天にある時刻がアメリカでは午後の2時ごろです。即ちこちらでは朝の7時がまだ真っ暗で、日本の朝5時位の感覚ではないでしょうか。

それに加えて、夕方の家族との時間を大切にするアメリカでは、上記の様に殆どの職場が朝7時始業です。これによりこちらでは、朝も暗いうちからせっせと働くの図になっています。

この夕方の家族との時間を大切にする感覚は日本人の想像を絶する事です。職場での残業というと、日本の場合は大抵定時終業時刻以降の事ですが、こちらでは朝早く出てくる方を選択します。即ち、2時間残業であれば、朝の5時出社となります。

頭脳労働者の集団(本当かいな)のオフィスでも同じ事で、事務所での打ち合わせを「朝の6時からやりましょう」とアメリカ人から言われて、目を白黒している日本人を何人も目にしました。相対的に朝の弱い日本人。この面から見ると、アメリカ人のほうがはるかに勤勉です。

高速道路工事の工期の短縮

今年に夏に、ルイビルの高速道路で全面改修工事がありました。この時の予定工期は4週間でしたが、工事会社は、それを3週間に短縮して工事を完了させ利用者の便宜を図っていました。

これには裏があり、工事の進捗インセンティブ(報償制度)があり、工事が早く完了すると、一日あたり2万ドルくらいのインセンティブが工事会社に出ます。それにしても、昼夜押して工事をして予定工期以内に仕上げる様はなかなかのものです。

通常の民間企業での、新製品立ち上がりプロジェクト等の工期の厳守、柔軟性は日本企業が数段勝っているのが、こちらアメリカでも定評になっています。我々日系企業のセールスポイントもそこにあります。

しかし、この様な官の事業になると、日本もお役所仕事になるからか、相対的にアメリカの勤勉さも光ってきます。



この様な勤勉さを英語では、”Punctuality”, “Diligence”, “Hard working”,”Conscientiousness”と言うようです。日常英語でもこれらはよく出てくるもので、おおらかと考えられているアメリカでも、この勤勉さが社会の重要な規範となっています。


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コメント
この記事へのコメント
いちろうさん、アメリカ人が早朝から働くというのは、よく分かりましたが、終業は何時になるんですか?
テキサスでは、夏は午後の暑い時間帯を避けるために、「4時から正午までにしてくれ」という要求が出されたことがあります。
2007/11/04(日) 12:27:00 | URL | 英さん #-[ 編集]
英さん
終業は、現場で午後3時30分(昼休み30分)、オフィスで4時(昼休み1時間)です。

現場はアワリー(時間給作業者)が殆どで、且つ昼休みはある時間(30分?)以上は無給になるため、昼休みも少なくしてくれという要望で30分になっています。それほど早く家に帰りたいという事のようです。

テキサスでの事例は、こちらに慣れたため当方にとって驚きではないですね。

2007/11/05(月) 12:55:51 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
この面でも格差?
私もこちらで働き始めた時に、早起きに驚いたものです。また、労働の密度もすこし違うかなあとの感想も持ちました。年間の「国民の休日」の数も少ないですね。

さらに、働く人は勤勉に、その反面働かない、あるいは働く準備にできていない人たちも沢山いるように思います。

ハイテクの分野では勤務時間が決まっていないといったところも普通なってきていて、出来高制度とでもいった制度になってきているようですね。家に帰ってから、夜の8時に国際電話会議というような事をやっています。これだと、勤勉というより、献身の姿勢ですね。
2007/11/08(木) 02:11:07 | URL | calperch #-[ 編集]
Calperchさん
何らかの動機が、人々を駆り立てて勤勉や”献身”になるのでしょうね。

日本人では「仕事イコール修業」という考えの、ある種の宗教的動機である、といわれているようです。

アメリカ人は”アメリカンドリーム”といわれる、金銭的な動機だけでしょうか?もう少し何か他の要素があるような気もしますが...自問自答しているところです。

2007/11/08(木) 14:07:24 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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