アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
国会議員(Lawmaker)、小沢一郎氏の優先順位-----日本の議員とアメリカのLawmaker
このブログでは時事問題を扱うのを本意とはしませんが、時々アメリカ社会のフィルターを通して日本のニュースを見ると、一言取り上げたくなる問題があります。

民主党の小沢一郎氏が、最近の思いやり予算の衆議院の採決に欠席したとか。その時の理由が「私には私の優先順位があり、他に高い優先順位のものがあったので欠席した」との事です。この小沢一郎氏、以前にも対テロ法案採決の時に欠席したとか。

議会の採決は、議員としては棄権というのも一つの手ですが、しかしこの”優先順位”の表明は、アメリカ社会のフィルターを介してみるとすこし問題があります。
Lawmaker

アメリカでは議員の事を通称Lawmakerと呼ばれています。これは連邦の議員であれ、州の議員であれ、です。

Wikipediaから借用した定義をあげて起きます。

A legislator (or lawmaker) is a person who writes and passes laws, especially someone who is a member of a legislature. Legislators are usually politicians and are often elected by the people. Legislatures may be supra-national (for example, the United Nations General Assembly), national (for example, the United States Congress), regional (for example, the Scottish Parliament) or local (for example, local authorities).

United States legislatures

*United States Congress - Member of Congress (M.C.)
United States Senate - Senator
United States House of Representatives

*State legislatures
State Senate - State Senator or (colloquially) Senator
State House of Representatives - State Representative or (colloquially) Representative


異文化に触れる利点の一つに、言葉(の翻訳)を通して、事の本質が見えることにあると思います。

このLawmaker。訳すると”法律を作る人”。「なるほど議員というのは立法府の一員。法律を作る人なんだ」と再認識します。日本語の”議員”も立法府の一員という事は頭にあっても、そのままでは”法律を作る人”という認識は、当方には欠けていました。

日本という大国の立法府の一員である小沢一郎氏が、この認識に欠けているとは思えませんが、こちらの社会のフィルターを通して見ると、「国会の立法職務より高い優先度の事がある」と言明するのはすこし解せません。

こちらでは、ラジオや新聞のニュースでこのLawmakerという言葉がしょっちゅう出てきます。正式の SenatorやRepresentative以上に出てくるかもしれません。両院の総称だからでしょうか。

そのLawmaker達は議会の活動を積極的にPRします。議会での審議状況、関連する調査活動、等ラジオや新聞に登場して、自分の政治的ポジションを述べています。

又こちらの新聞では、時々重要法案に対しては、地区選出議員の投票状態が記事にされています。ある法案に対して、Aという議員は賛成、Bという議員は反対、を投じたというリストです。アメリカでは党議拘束があまり厳しくないのか、民主党員でも共和党もしくは大統領府提出の法案に賛成する人もいるようで、この記事が議員評価につながるのでしょう。

そのLawmakerとして選出された者が、採決期間中に「Lawmakingより高い優先順位のことがある」と別の場所で言明しているのがニュースになったら問題になるでしょう。

こちらアメリカ社会で、LawmakerがLawmakingより高い優先順位でその職務放棄を許されるとすると、家族の事柄か、陪審員等の社会的義務にかかわる事柄のみでしょう。それ以外で職務放棄をすれば、こちらではおそらく再選不可能でしょう。



さて小沢一郎さん。いちろうという同名のよしみ(関係ないですが)で聞きます。あなたのLawmakingより高い優先順位の事というのは、何だったのでしょうか?



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コメント
この記事へのコメント
その答えはLaw breaking ですというのではしゃれにもなりませんんね。

立法府の違いが両国にはあり、日本では議員立法ということが珍しいように思います。大抵は官僚の書いた法律案を政府が提出することのようですね。しがたって、法律のプロである弁護士出身の代議士の数も少ないという事になりますね。

アメリカでは、議員の大半は弁護士資格をもっているのではないでしょうか。立法するためにはその知識が必要ということなのでしょうね。いってみれば当たり前のことですが。
2008/04/09(水) 12:28:36 | URL | Calperch #MfGmI5Ic[ 編集]
Calperchさん
コメントありがとうございます。
法律のプロもさることながら、日本にはあまりに素人の議員が多いですよね。
あまたの如くいる二世議員。彼らのどれくらいが”Lawmaker"としての素養があるでしょうか?タレント議員しかりですね。
こちら選出の地元の議員の一人は、マスコミ出身の議員ですが、実によく調査に出向き、議会情報や見解をメディアを通じて発信しています。先日もImmigration法の調査でメキシコ国境地帯に調査に出かけた報告をしていました。
日本のように党議に従い、なんでも賛成(又は反対)ということはないようですね。こういうことも議員の意識を挙げるのでしょうか?
2008/04/09(水) 14:02:09 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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