アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
社会人の英語学習-----ヒヤリング(英語の引き出しに入れるもの、入りきれないもの)
受験英語が避けられない日本では、学校で使える英語のマスターが難しく、社会人になってからも英語の学習を続けている人が多いと思います。否、社会人になってからこそ、本当の使える英語の習得に日夜励んでいるのではないでしょうか?

時間的に制約の多い社会人生活。その中で、効率的な英語学習を目指さなければなりません。奥の深い英語学習。毎日こちら(アメリカ)で英語に接した生活をしている当方でも、英語のマスターなどは思いもつきません。おそらく棺おけに足を突っ込む時でも、英語がわからないと、うわごとを言っているでしょう。

日本にいる社会人英語学習者であれば尚更、どんな英語の引き出しを作るか、何を入れるか、どう効率的に入れるか、を良く吟味しないとなりません。

当方も社会人になってから、それも35歳過ぎから英語学習を始めた身です。アメリカで英語に接する生活をする中で判明した、英語の引き出しの中身の取捨選択をご参考までにお知らせします。

ヒヤリング学習

日本で、ヒヤリング学習の教材(ソフト)として取り上げられているのが、洋画や歌です。これは、昔から盛んにあったもので、最近の様にコンピュータの無かった頃には、洋画や歌が唯一の英語への窓口でした。現在でも有力な教材(ソフト)ではないでしょうか。

しかし、時間に制約のある社会人の英語学習には、この教材は”深遠にして到達難解”なものではないでしょうか。

在米15年にならんとする当方は、今でも洋画やテレビドラマ、又は歌の歌詞は100%聞き取れません。洋画や歌の内容にもよりますが、50%~60%聞き取れればよい方でしょうか。

日系企業とはいえ、会社では日本人は一人で毎日アメリカ人を相手に仕事をしている当方。法律用語には手を焼きますが、その他の技術、生産、管理、営業等の用語は理解して仕事を進めています。

又、コミュニティの付き合いが多い方ではありませんが、社会生活も勿論独立独歩でやっている当方。そんな当方も、洋画や歌の中の英語は半分くらいしか分かりません。これは当方が、年齢でいうと35歳過ぎ、社会人も10数年経って英語学習を再会したためでしょうか

「結構毛だらけ...」や”チュルナッチョビー”

これは、ある意味では仕方の無い事です。映画のせりふや歌の歌詞は、プロの脚本家や作詞家が心血を注ぎ、趣向を凝らして練りあげた物。平明な物は殆ど無く、ウィットに富んだりユーモアを効かせたり、又、心象描写の富んだ内容が多くなっています。

これは、なかなか日常平明英語では出てこない内容や話し方です。日本にも、寅さんの様に「それをいっちゃーおしめーよ」や「けっこー毛だらけ猫灰だらけ、お前のXXXXX」という人が、そうそういないのと同じ事です。

又、演じたり歌う方も、その道の専門家。台詞や歌詞を、感情を込めて変化に富まして、しゃべったり歌ったりします。しかも限られた時間内に、です。これにより、音韻が途方もなく変化します。

歌の世界では、BeatlesのLady Madonna の中で聞こえてくる、「チュルナッチョビー」が“Children at your feet.”の事とは、社会人から英語開始した者には思いもつきません。

“The most peculiar man.”

次のポイントは、映画や歌の中に出てくる単語や用語が、平明英語生活の中に出てくるかどうか、です。

当方は、その昔“サイモンとガーファンクル“というデュオが好きで、レコードを集めていました。又英語の勉強にもなる、という事を信じてよく聞いていました。1970年代初めの、LP全盛時代の事で、今でも当時買ったLPを持っています。

そのサイモンとガーファンクルの歌の中に“The most peculiar man.”という歌がありました。邦題で「とても変わった人」とついていました。この曲も良い曲で、何度か聞いているうちに、”Peculiar”というのは「変わった」という具合に覚えました。

その後、アメリカに来て何とか喋れるようになったある日、アメリカ人の同僚Joeと他部署のNickについて話をしていました。Nickはやや風変わりな男です。ここで当方が、歌から覚えた英語を試すチャンスだと意気込み、

当方 ”Nick is a peculiar person.”
Joe ”Huh?”

となかなか通じませんでした。せっかく覚えた”Peculiar”も台無しでした。

これは、この”Peculiar”という言葉は、

1.普段の会話ではなかなか出てこない言葉なので、さすがのJoeも一瞬戸惑った。

通常平明会話では”Strange”や“Abnormal”がもっぱら使われるでしょうか。当方も通常会話の中で”Peculiar”という言葉が出てきたのを聞いた事はありません。映画では数回ありますが。”Big word”の一種になるのでしょうか?

2.「ぺキューリアー」という発音が難しくて、当方からよく発せられずにJoeが聞き取れなかった。

英語の単語の中には、音韻が弱く”ひまわりの下でひっそりと咲く月見草”ともいうべき、あまり平明会話では使われないものがあります。即ち書き言葉では良く使われますが、話し言葉では発音しにくく使うのを避け気味になる単語です。アメリカ人でもこれはあるようで、下記のものが挙げられます(カッコ内は話し言葉、すなわち”ひまわり”)。

“Peculiar(Strange)”
“Opt(Choose)”
“Apt(Tend)'
“Though(However)”

この”Peculiar”もそれに当たったのでしょう。アメリカ人も一瞬”Huh?”との事でした。

以上の様に、ここまで変化する映画のせりふや歌を、時間に制約のある社会人英語学習者がマスターしようとするのは、“意気やよし、しかして道のりは険し“で、時間が膨大にかかり、とても効率的な英語の引き出し作成というわけにはいかないでしょう。

ニュースやパーソナリティの喋り

それでは、社会人からの英語学習者にとって、ヒヤリングの最適な英語の引き出しの中身とはどういうものでしょうか?

当方の経験で言える事は、ニュースやパーソナリティの喋りの部分です。現在はネットで気軽にアメリカの各地の放送局のニュースや番組が手に入る時代です。その番組の一つにダイヤルを合わせて(死語か)みましょう。

ラジオにしろテレビにしろ、ニュースやパーソナリティの喋りは、不特定多数の人が理解できるように原稿が練られています。アメリカは日本からは想像できない位に、インターナショナルな国です。即ち世界各国から人が集まってきます。ラジオ局では、この不特定多数の存在を意識して、通常のニュースやパーソナリティの喋りの番組は平明に作られています。

又、話すスピードや変化もそう無く、その内容の性格上心象描写も少なく抑えられていますので、初級者にはとっつき易い教材(ソフト)となるでしょう。

これを、聞き込めば平明英語のヒヤリング力は向上するとおもいます。使える英語の引き出しに有用な内容のものが加味されるでしょう。

当方も遅まきながら、現在会社への通勤途上の往復1時間以上は、この手のニュースとパーソナリティの喋りの番組を毎日聞いています。



さて、今日はこれから近くのルイビルでBeatlesのトリビュートバンドの集いが行われます("Abbey Road On The River")。地元の人がステージのバンドにあわせて歌っているのを聞くとうらやましくなります。当方もBeatlesが好きで、歌詞もかなり知っているつもりですが、地元の人は、初めて聞いてもバンドに合わせて歌っています。社会人になってから英語を学習し始めた者の英語の引き出しの中身では、致し方ないのでしょうか。







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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
AROTRはいかがでしたか?
いちろうさんはじめまして。京都のjingと言います。1年ぶり位でHP拝見しております。
というのも私beatripsの大ファンでcleveland,louisvilleと過去4回ほどAROTRに同行
しました。昨年メンバーからいちろうさんの事を聞いていて、AROTRの時期にHP拝見
をしておりましたが、今年もその時期になって何かblogに書かれてないかと思いだして
コメントしている次第です。
今年はいかがでしたか?courier-journarl誌はネットで見ており断片的に雰囲気は伝わ
って来ます。kickoffでlooftop liveやrubbersoul特集など今年は残念ながらルイビル
には行けませんでしたが、やっぱり現地で体験したかったですね。
何か話題があったらblogにupしてくださいね。よろしくお願い致します。メンバーが帰国
したらすぐ話が聞けると思いますが、それはまた楽しみにしています。では。
2008/05/25(日) 23:27:15 | URL | jing #-[ 編集]
Jingさん
コメントありがとうございます。

先日、会場に行って来て、BeatRipsの皆さんの演奏を堪能しました。ブログにもアップしました。ご覧下さい。
2008/05/26(月) 03:32:23 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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2008/05/25(日) 13:11:21 | おまとめブログサーチ