アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
社会人の英語学習-----発音、スピーキング編
社会人になってからの英語学習。いろんな制約から、効率の良い学習方法が求められます。

奥の深い英語。いろいろこだわりを持つと、底なしの沼にはまる如く、身動きが取れなくなります。以下に述べますが、ネイティブ並の発音やスピーキングの追求はその最たる物でしょう。

その底なし沼から脱却して、効率の良い英語学習を行う為のヒントを、アメリカから届けます。

「掘った芋いじるな」

日本の多くの英語学習者は、学校英語であまり発音やスピーキング学習をしていない反動からか、社会人になり使える英語の習得を追及するあまり、発音やスピーキングにこだわりを持ちすぎる面が多々あるようです。

即ち、’th’は舌の位置が云々、’L’と’R’の場合は云々、’a’の発音は云々、等々です。加えて、このこだわりで発音がおかしいのでは?とか、ネイティブみたいにペラペラでないとか気になり、いざ英語を使う時に臆して英語が出てこない、という事もあります。

これら発音やスピーキングは重要ですが、社会人の効率的な英語学習という観点で考えると、これらに勢力を注ぎすぎるのは得策ではない思います。

こちらアメリカでは、様々な発音の英語が使われています。今朝もラジオからはインド系の人たちの激しい訛りの発音の英語が聞こえてきました。IT関連のニュースです。中国の四川省の地震のレポートでは、中国訛りの英語が聞こえてきます。

先日は、ハン国連事務総長の英語がニュースで流れてきました。この人は韓国人でやはり独特の発音です。カリフォルニアの州知事のシュワルツネッガー。この人はオーストリアからの移民でアメリカでスターになった人。しかしこの人の英語も出自は隠せません。未だに激しいドイツ圏訛り(?)の英語です。

オノヨーコ。ジョンレノンの奥さんで英語圏では一番の知名度の日本人(日本出身アメリカ人?)ではないでしょうか。ジョンレノンの出会う前からアメリカで芸術家として活動していたとか。英語圏在住は数十年になります。しかしこの人の英語も、よく聞くと我々と同じ日本人英語が出てきます。

ポイントは、これらの人々は自身の英語の訛りはなんのその、堂々と臆する事無く自分のメッセージを自分の言葉で(訛りを含めて)発している事です。

そこには、発音を気にして積極的に話せないという大部分の日本人が陥る症候群はかけらもありません。

これらの人々の英語学習の履歴は良く分かりませんが、それぞれの分野で一家言もつ人々の事。英語の学習もさることながら、それぞれの分野のキャリアーを磨くのに精力を注いできた事でしょう。となると、英語学習は、発音やスピーキングという事は、ある程度スキップしてきた事は容易に想像できます。

これは、閉塞社会の中で身を粉にして仕事や家庭の事に頑張っている日本の社会人の皆さんには励みになる事象ではないでしょうか。

ジョン.マンジローがアメリカに来て英語をマスターするのに、日本の言葉と音韻が似ている物を選んで使っていた、ということは広く知られています。

この「掘った芋いじるな」は“What time is it now?”のときに使ったそうです。これを、当方はこちらでアメリカ人を相手に実際試してみた事があり、立派に時刻を聞きだせました。

アメリカ人にとっては、”Hot timo is iruh now?くらいに聞こえたのでしょうか。イギリス英語を揶揄する時に、こちらでは”What”を”Hot”と表示しますので、「掘った芋いじるな」はある地方の英語で言っているくらいに思ったのでしょうか?

それくらい発音というものは多様性がある、という風に認識しているのでしょう。

言い換え

それでは、このスピーキング即ち会話をスムーズにする為の、社会人の効率的な英語学習方法はどう云うものがあるのでしょうか?

それは、当方の経験では、ズバリ言い換えです。

こちらの人の話している事の内容をよく観察すると、日本人の3~4倍の量を喋っています。テレビのアナウンサーや解説者でいうと、みんな古舘伊知郎。歌手はさだまさし。隣のJeffは、日本の親会社のNさん(おしゃべりで有名)並に喋り捲りまくります。みんなみんな、機関銃の様に喋ります。

即ち、英語圏の人同士でも、通じない発音や言葉はあるわけで、それを補完するためにさまざまな言い換えをして、会話します。日本の様に、一言で以心伝心、言葉の行間を読むなどということはありません。通じなければ何度も言いかえをします。

そんな世界で、発音を後生大事にしてぽつぽつと話す図はありません。それぞれの出自の発音やアクセントでまくし立てながら、言い換え聞き返ししながら喋り捲ります。

日本の時間的制約の多い社会人の皆さんは、この精神を学んだ方が得策でしょう。

言い換えのフレーズの主なものは、

“......again,....(重ねて言いますが)”
“.......I mean......(私が言いたいのは)”
“.......which mean......(その意味は)”
“.......you know....(いいですか)”
“.......other word is....(言い換えると)”
これを駆使しながら、インドなまりであれ、ドイツ語圏なまりであれ、多少発音が通じなくても手を変え品を変え言い換えて、コミュニケートするわけです。

時間のない社会人の英語学習は、これに着目すべきでしょう。



さて、ルイビルネイティブのNick。イギリスからのお客さんが来た時に応対しましたが、彼らの言うことの80%くらいしか解らないとか。英語圏同士でも通じない発音はあるようです。解らない部分は当然聞き返しながら、手を変え品を変え説明を求めながらコミュニケートをしていました。そこには、発音で立ち往生する姿は当然の如くありません。


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コメント
この記事へのコメント
英語の勉強
普段英語を使うことが無いのですが海外旅行に行く度にもっと英語が話せたらなぁ・・・と思います。
どうしても恥ずかしかったりで知っている単語でも話すことにしり込みしてしまったりするのは事実。
この壁を乗り越えることができればもう少し英語が上達するかもしれませんね...来年は頑張ってみますっ!!!
2008/06/04(水) 00:09:51 | URL | カメラ担当スタッフ #-[ 編集]
カメラ担当スタッフさん
この壁を乗り越えるのは、どこか水(例えばプール)に飛び込むのに似ていますね。

畳上の水練といって、畳の上であーでもないこーでもない(文法がどうだ、発音がどうだ)、と言って躊躇しているのが多くの日本人でしょうか。

この壁を乗り越えて、水(英語の社会)に飛び込んでみると、(英語圏の人でも)犬掻きをやったり(文法通り出なかったり)、立ち泳ぎをやったり、ただの水遊び(おかしな発音)だったりで、水練通りのクロールをやっている人は少ないものです。

是非頑張ってください。コメントありがとうございます。
2008/06/04(水) 13:24:55 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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