アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
英語を間違えて困る時----------英語コミュニケーション困惑度ランキング集
現在、日本での英語学習熱は大変なもののようです。ネットを見ると、ヒヤリングやスピーキングの発音や語彙語法、それから文法や実際の英会話の習得のホームページが大賑わいです。なんとか英語を間違わず、円滑なコミュニケーションが取れるようにという事で、いろんな学習法が広まっています。

確かにアメリカ人と話していて、英語を間違えて(不正確、単語脱落、等)コミュニケーションが円滑でなくなる、即ち相手が困惑することは起こりえます。しかしこれを分析してみると、現在日本で行われている英語教育は、あまりにも木を見て森を見ず、の感じになっているような気がします。

当方の経験で、英語の間違いでアメリカ人が困惑する事例をポイント化して列挙して見ましょう。なんと、その上位に来るものは、大方の日本の英語学習の優先順位とは違った物になっています。
英語コミュニケーション困惑度ランキング集

ここで、英語の間違いによるアメリカ人困惑度をサッカーの反則に見立て、その困惑度の高い方からランキングした物を見てみましょう。

1.“Thank you”, ”Please”とPraise(称賛)の脱落------イエローカード
2.Negative questionの答え方の間違い-------------イエローカード
3.文法(過去形~現在形)の間違い----------------“注意”
4.発音の間違い--------------------------------“注意”なし
5.文法(他の物)の間違い------------------------“注意”なし

一発退場のレッドカードはありませんが、イエローカードが二点、その前段階の“注意”が一点、“注意”にもならないものが二点と続いています。なんとホームページで花盛りの発音や文法(大部分)の間違いは、“注意”にもなりません。

これをすこし解説してみます。

“Thank you”, ”Please”とPraise(称賛)の脱落----イエローカード

これは、会話中に付けるべき時につかない、即ち脱落しているという事で間違いの中に入れました。なんと、当方のランキングではこれが一番でイエローカードです。これが続くと会話の輪からの退場ということになるでしょうか。

楽観主義の社会、“Good Job”社会のアメリカ。会話にも“Thank you”や”Please”が沢山出てきます。又、Praise即ち、相手へのほめ言葉も日本よりはるか多く出てきます。生れ落ちて以降、幼児期少年少女期、青年期、成年期、老年期に至るまで、一生“Good job.”の言葉をかけ、かけられて生きています。

その社会で、会話中に“Thank you”や”Please”、又は“Praise”をうっかり云い忘れるとアメリカ人は困惑します。

特に我々日本人は閉塞社会で横並び社会の国。毎日の会話が、

「どう?」
「うん、どうにもこうにも大変だよ....」

が多い国です。この流れで我々日本人が英語で会話すると、日本的な流れになり、“Thank you”, ”Please”やPraise(称賛)が抜けがちです。そうすると相手のアメリカ人は困ったような寂しそうな顔をし始めます。人生の価値観が覆されるような会話の内容なのでしょう。

これの間違い(欠落)の深刻度は、発音や文法(大部分)の間違いの比ではありません。これはしっかり理解して、練習しておきましょう。

Negative questionの答え方の間違い------------イエローカード

これの影響度は、日本の英語教育ではあまり取り上げられませんが、英語現場から見るとかなり大きなものです。

“Yes”, ”No”をはっきりさせる英語の会話形態。アメリカ人が質問(否定疑問)すると、珍しく日本人からはっきりした答えが返ってきたとします。相手のアメリカ人は、細かい会話は日本人だから期待して無いとしても、簡単な“Yes.”, ”No.”の会話は当然日本人だとしても間違いは無いと考えます。

しかし、ご存知のように、このNegative questionに対する答えは、日本語とは全く逆になります。当然中身により大きな困惑の事態も発生します。イエローカードです。これも繰り返すと会話の輪からの退場となります。例を挙げてみましょう。

アメリカ人—“You did not take my car key away, right? (僕の車の鍵をもって行かなかったよね?)”

相手の日本人は持っていっていません。しかし日本流に答えると、

日本人-----“Yes.”

と答えると大変なトラブルになります。これの間違いの深刻度も、発音や文法(大部分)の間違いの比ではありません。これもしっかり練習しておきましょう。

文法(過去形~現在形)の間違い----------“注意”

基本的には文法の間違いは “注意”にもなりません。しかし一点だけ当方が経験した留意点を挙げておきます。これは“注意”くらいにはなりましょう。

アメリカ人とミーティングの場所で落ち合います。しかしアメリカ人は先に来ていらいらしています。アメリカ人は定刻前に来て事前打ち合わせをする予定でした。日本人はこれを知りませんでした。その時に、

日本人------“I did not know it.(その事前打ち合わせの件は知りませんでした)”
アメリカ人—“(ううむ。連絡がわるかったかなぁ?)”

となりますが、これを過去形にせず現在形に間違えると、

日本人------“I do not know it.(その事前打ち合わせの件は知らない)”
アメリカ人—“(まだ言い訳をするのか!)”

という雰囲気がついて回ります。これはすこしヤバイ。“注意”位でしょうか。現代の英語では、過去形と現在完了形がほとんど見境が無いくらいに乱れていますので、神経を使う事はありませんが、この「知らなかった」と「知らない」の部分は留意が必要でしょう。

発音の間違い、文法(上記以外)の間違い------------------“注意”なし

当方の経験で、いままでこの発音や文法(上記以外)の間違いで相手が困惑したということは殆どありません。

こちらの会話は生きた会話です。分からなければ聞き返す、補足説明をする。おかしいと思えば正す。これを双方向でやります。日本の多くの英語学習のように一方通行ではありません。必ず双方向通行です。この、聞き返す、補足説明をする、正す、簡単な英語をマスター出来れば問題ありません。



日本で英語学習を始めたものの、蟻地獄に陥っている人も多いかと思います。英語のコミュニケーションで「困ったなぁ」というのは、日本で思い描いている内容とはずいぶん違います。枝葉の間違いは気にせずにどんどんチャレンジしましょう。


スポンサーサイト

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
Yes or no. Tell me the truth.
《突然》会社の上司に「お前、そんな馬鹿げたことやってないよね?」と聞かれたら、日本なら「はい、やっていません」ですよね。

しかし、英語で外国人に《突然》「You didn't do such kind of stupid thing. Right?」と聞かれたら「No. (I didn't.)」が正解だけれど、うっかり「Right.」と答えたりしませんか? (「Yes.」と答えたことはないけれど、私の場合「Right.」とおうむ返しに答えたことはよくあります)

最後が「Right?」ではなく「You didn't do such kind of stupid thing, did you?」と聞かれたら、「No.」と答えるように、私の場合は意外とこの否定疑問文(?)に引っかからないのですが(あたまのなかで日本語に翻訳していないから?)、ひっかかる日本人も多いことでしょう。(だから、いちろうさんがここに書いたのかな?、と想像しています)

また、もっときつい状況、「You didn't do such kind of stupid thing. Yes or no. Tell me the truth.」と聞かれたら、あわてて私でも「Yes.」と言ってしまうかも知れません。ただの相づちの意味での「Yes.」ですが・・・。

この《突然》というのがキーポイントで、《突然》でなければほとんどの人が大丈夫でしょう。(しかし、いちいちまだ日本語に翻訳して喋っている段階の人だったらわからない)(^_^;

で、20年近く前のことですが、私の失敗談を言うと、
「Would you do me a favor? Could you do this in a hour?」と聞かれ、急ぎの仕事がたまっていたので答えを迷っていると、「Do you mind?」と言われました。私は外国人の上司の顔つきから判断して重要事項だとおもったので、「Yes...... I will do that.」と答えましたが、直前に「Do you mind?」と聞かれていますので、本当は「No. I don't mind. I will do that for you.」と答えるべきだった訳です。

私はこの「Do you mind?」が苦手です。日本語で「嫌か?」と聞かれれば「いいえ」と答えるでしょうけれど・・・、今でも咄嗟には「No. I don't mind.」と出てきません。
2008/07/11(金) 16:14:14 | URL | ADELANTE #NLJharc2[ 編集]
ADELANTEさん
(エントリーのような中身のある)コメントありがとうございます。

たしかにこのNegative questionの時には、詰問調になったりで緊張感が走り、つい日本的な”Yes,","No,"で答えてしまいますよね。

英語圏人同士でも同じ感じのようですね。典型が”Don't you think so?"で、これはまさに問い詰めているの図、といったところですね。

”Do you mind~?"も慣れるまで大変ですね。会話の流れからいうと、大抵は”Not at all."と応えておけば良いのでしょうが...
2008/07/14(月) 01:09:08 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
今日もいちろうさんの「いちろうのアメリカ生活は快適だ」からお題をいただいての投稿です。 http://indianaky.blog45.fc2.com/ まず、下記のURLをクリックされいちろうさんの「英語を間違えて困る時----------英語コミュニケーション困惑度ランキング集
2008/07/11(金) 01:10:09 | ADELANTEの英語とスペイン語が好き