アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
「砂の器」の東北訛りの音韻研究-----英語の過剰な発音音韻学習への警鐘
松本清張の作品に、「砂の器」という長編があります。

東京蒲田の操車場で、一人の老人の他殺体が発見されました。近くのバーで前夜二人の客が発した、東北訛りの「カメダ」という言葉が手がかりです。捜査が暗礁に乗り上げかけていた頃、刑事の一人が「国立国語研究所」を尋ね、この東北訛りの音韻の手がかりを探ります。

なんとこの東北訛り、島根県の一部でもある事が判明。捜査の前進に大きく貢献しました。

さて、この音韻の研究。日本では、日本語を喋れる人が行います。しかし、現在の英語学習を振り返ってみると、英語が十分喋れない人が、英語の発音等音韻の研究をしているのではないでしょうか?
言葉を話せない人の音韻研究

言語を話すのに、基本の発音を習得しなければならないのは分かります。しかし、それも程度もの。基本の発音の仕方が分かったら、言語の使用用例や、単語の理解に力を注ぐべきではないでしょうか。

現在の日本の英語学習の風潮、特に過剰な発音音韻の学習を見ていると、あたかも日本語を喋れないアメリカ人が、「国立国語研究所」を訪れて、音韻発音の教示を願っているように思えてなりません。

英語圏人が日本人の英語の発音を気にするか?保証します。全く気にしません。間違って受け取る事もありません。それほど、日本人の英語のスピードは速くもうるさくもありません。静かな母国語ですもの。

時々話しに出るのは、「島根県の一部で東北弁の音韻のある言葉があるんだって」等の様な、珍しさでコメントするか、茶目っ気のある英語圏人が、揶揄する位のものでしょう。

相手の英語圏人がきょとんとしているのは、あなたの発音が悪いのではなく、あなたの声が小さかったか(自信が無くて大きな声でなかったのでしょう)、説明の言葉が足りなかった(英語は多弁の言語です)からです。

皆さん、”「国立国語研究所」を訪れて、音韻発音の教示を願う”、即ち英語の発音音韻学習に過剰にのめりこむのは、英語をある程度話せるようになってからにして下さい。



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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
映画「砂の器」は大好きな映画です。緒形拳さんがその方言を話す被害者、犯人のピアニストが加藤剛さん、業病をわずらいお遍路として行脚する父親が加藤嘉さんでした。

その父親と幼い息子が、美しい交響曲の流れるなか、四季をさすらう景色の描写は哀しくそして美しかった。

さて、私のブログにも書いたようにフランス人、インド人そして中国人の喋る英語は癖が凄いけれど彼らは堂々としています。

日本人の英語の癖はあれほどではないはずだから、自信を持って喋ればいいと思うのです。

それより、喋らない→顔が見えない、のほうが嫌ですよね。
2008/08/26(火) 23:13:11 | URL | ADELANTE #NLJharc2[ 編集]
ADELANTEさん
当方は、この映画のビデオを日本時代に買い、持っています。ですから、20年以上前でしょうか。もう、10回くらい見ました。

この東北弁が島根県で見られる事は、この映画で初めて知りました。そのトリックに感動しました。

この情報は、松本清張のお父さんが中国地方(山陰)の出身で、この原体験から来ているのでしょうね。

丹波哲郎扮する刑事が、国立国語研究所を訪れ、そこの職員に音韻分布を聞くところのシーンが思い出されます。

最近、ネットで英語関連のHPを訪れる事が多く、その英語発音音韻学習狂騒ともいうべき状況を見ていたら、どういう訳かこのシーンが思い浮かび、エントリーを書いた次第です。

コメントありがとうございました。
2008/08/27(水) 13:26:51 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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