アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
この程度の英単語力でもアメリカで仕事をしています----英語が使える条件
前回のエントリーで紹介した、パトリシアさんの英語学習の要諦に、「日本で学習した英語とアメリカの英語は違う物」という事がありました。これは我々がこちらで英語を使っていて、なんとなく感じる事です。

これは、文法から単語や用法まで幅広く感じる事ですが。単語を例にとってみても、当方は学校時代に習った難しい単語はあまり使っていませんが、こちらで仕事(注1:下記)をしています。

日本の英語の尺度で測ってみて、こちらで仕事をしている当方の英単語理解力はどれくらいか?それを、「受験英単語」の本でチェックしてみました。

結果は、基本語はほぼ知って使えているが、読解重要語は1/4位は知らずに、且つ半分くらいは使えていないと出ました。

この程度の単語力でも仕事は出来るのだな、というのが結論です。


当方の英単語力の実態

かなり古い本ですが、手元に「受験英単語.熟語」というものがあります。研数書院から出版された物で、深沢栄陸氏と和田清氏の共同著書です。本の特長は「話の関連性を重視して6000語が統一的、効率的に身につく」とあります。

この本には、日本での大学受験の必須単語がずらりと並んでいます。これをマスターしないと英語は使えないのでしょうか?現在アメリカで英語を使って仕事をしている当方をサンプルにして、これを確認してみました。

各カテゴリー別に掲載されている単語をざっと見て、以下に判定しました。

○当方が知っていて、実際使った事がある単語。
△知ってはいるが使った事が無い単語。
×知らない単語。

さて、そのカテゴリー別の結果です。

1.基本語(名詞形、容詞.副詞、動詞)から抽出 小計345単語

結果としては

○当方が知っていて、実際使った事がある単語。-->323単語(94%)
△知ってはいるが使った事が無い単語。--------->20単語(5.7%)
×知らない単語。-------------------------->2単語(0.3%)

どのレベルの単語か、その判定と合わせて部分的に掲載します(○:知っている、△:知っているが使ったことが無い、×知らない)。

○Honest
○Hot
○Hungry
△Ignorant
○Impatient
○Kindly

これはほぼ90%以上は知っていました。しかし、知っている事と使えることは又違うようで、数パーセント使えていない単語がありました。このIgnorant(無知の)も知ってはいましたが、使ったことはありません。


2.読解重要語(名詞形、容詞.副詞、動詞)から抽出 小計471単語

結果としては

○当方が知っていて、実際使った事がある単語。-->225単語(48%)
△知ってはいるが使った事が無い単語。--------->127単語(27%)
×知らない単語。-------------------------->119単語(25%)

これもどのレベルの単語か、その判定と合わせて部分的に掲載します。特に知らない単語の所を中心に掲載します(コードは上記と同じ)。

○Expensive
×Explicit(明白な)
×Exquisite(絶妙な)
○Facility
△Fade(しぼむ)
△Faint(かすかな)
△Fascinating(魅惑的な)
○Fee
×Feeble(弱い)
○Fertile
△Fetch(行って物を取ってくる)
△Fierce(獰猛な)
×Flatter(お世辞を言う)

読解重要語ではなんと1/4(25%)の単語を知りませんでした。知らない単語と使ったことの無い(使えていない)単語をあわせると、半分以上に上ります。自慢ではありませんが(自慢になるか!)ExplicitやExquisiteなどは初めてみる単語です。

これでは日本の大学の入学はおぼつきますまい。しかし、当方はこの程度の英語力で、こちらで仕事をやっています。パトリシアさんの言う様に、「日本で学習した英語とアメリカの英語は違う」ようです。

英語を使うという事と、英単語を知っているという事は大分違う事のようです。

(いつか、続く)


(注1)当方の仕事

1. 日本人が二人だけの、日系企業の現地採用経営管理職。
2. 技術系。
3. 日系顧客への営業活動、それの社内への(英語での)展開。
4. 同、品質技術情報の(英語への変換)社内展開。
5. 製造現場作業指示と技術品質コスト問題解決業務。
6. 予算作成管理。
7. ISO事務局もやったことあり。




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コメント
この記事へのコメント
こんにちは。傑作な「人体実験」ですね。あまりおもしろいので、1/4ができなかったとぼやいてらっしゃる「重要読解語」とやらの頻出順位をwww.wordcount.orgで調べたらこうでした。

○Expensive 1748
×Explicit(明白な)4484
×Exquisite(絶妙な)10707
○Facility 3955
△Fade(しぼむ)11118
△Faint(かすかな)4896
△Fascinating(魅惑的な)4906
○Fee 3251
×Feeble(弱い)12201
○Fertile 9993
△Fetch(行って物を取ってくる)6195
△Fierce(獰猛な)5116
×Flatter(お世辞を言う 16901

ほとんどが頻出順位が低く、知らなくても不自由しないことがよくわかります。会話の研究者によれば単語力としては頻出順位で2000ぐらいまでの単語をしっかり使えれば大丈夫と言っていますから、このリストに出てくるものを使えなくても実際は支障がないのもそうなんだろうなと納得しました。おっしゃるとおり、日本で習得されるべきものとされている英語と実際の英語には大きな隔たりがあるようです。
2008/10/05(日) 14:38:03 | URL | 日向清人 #-[ 編集]
日向さん
コメントありがとうございます。

ご指摘の頻出順位は、アメリカでの日常会話や日常文章(ビジネス文や新聞)を見ても、同じ傾向ですね。上記の×印(当方知らない単語)は殆ど遭遇しません。

これは、

1. 言い換えが利く

ExplicitはApparent, Obviousで代替は十分でしょうし、ExquisiteはFineやNiceで十分です。

アメリカ人同士の会話でも難しい単語の時は、”...which means..."と言い換えて説明を入れたり、ゆっくり言ったりしていますね。

2. リズムの出ない単語

日向さんの”ドンツク”論ではないですが、ExplicitやExquisiteはApparentやFineに較べると、ややリズムが出にくいですね。”ドンツク”になりにくい感じです。

ネイティブでもこのやりにくい単語やフレーズというのはあるようで、時々言いよどんで、舌をぺろぺろ(英語は”舌の言語”ですね)する時があります。

これらの単語が見受けられないのは、きっとこの”ドンツク”論に合致しにくい事もあるのでしょう。


日本では、当該受験単語のみならず、社会人になっても単語マニア的な人がいるようですが、これらはなんだか”英語現場”の方向性と随分違うような感じがします。
2008/10/05(日) 23:19:48 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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