アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
この程度の英語文法力でもアメリカで仕事をしています------英語が使える条件
「この程度の英語力で仕事をやっています」シリーズで言いたい事は、“木を見て森を見ない”状態の警鐘です。英語の現場にいると、単語のこだわりやTOEICのテスト対応技法は枝葉のことでしかありません。

ネイティブでも知らない使わない難しい単語、ネイティブでも満点が難しいTOEICのテスト。それらを忙しい日本の英語学習者が深追いすると、単語の暗記、TOEICのテストが趣味という人は別ですが、時間やエネルギーがいくらあっても足りません。

そうやって追究した単語力やTOEIC力も、いざ英語の実用現場に立つと雲散霧消します。実際の使える英語いうのは、もう少し幅広い要素で成り立っています。

さて、今回は「この程度の英語力」の文法版です。日本での英語教育では、この文法は入試等の評価のしやすさもあいまって、割りと丹念に行われています。英語圏人でも実際の英語使用例では文法外しがあることもあって、一番使える英語の要求度に近いのではないでしょうか。

それでも、実際の英語使用環境というのは、俊敏性を求められます。当然習った文法通りには行きません。ここで、当方の英語文法力の程度具合を検証し、その中で英語を使いこなすコツというものをまとめてみました。

その要諦は、①当方の英語文法力は75点(100点満点で)位で、特に前置詞、冠詞類が弱点、②しかし、書く事にしろ話す事にしろ、アメリカ人は”問題なく分かるよ”と、受け取っている、③いわゆる文法よりも、英語独特の否定疑問への応答や、”I'm Coming.(そちらに行きます)”等の言い回し(文法の一種)をしっかり練習しないと重大事態になる、というものです。

当方の英語文法力

当方が最近顧客に送ったE-mailの文章があります。これを当方の相棒のアメリカ人に添削してもらいました(彼はこの添削の事を”Washing"と呼んでいます)。

文章の内容は以下の通りです。

最近ある会社(Mikeが窓口)から仕事の引き合いの問い合わせが来ました。これは短期の緊急な暫定仕事で、機械の空いている時間帯にやる必要があります。又、工具もすぐには揃いません。そんな概略の話を前日に電話でして、それで以下の文面をMailで連絡しました。

「Mike。我々は依然として今流れている仕事を日中やらなければなりません。しかし、二番方(夜勤)になると、お話の仕事は何時間かはやれます。

問題は、お話の仕事と現在の仕事の段取り替えが大変かどうかです。加えて、お話の緊急の仕事の工具があるかどうかです。もしお話の製品の図面か現物を見せていただければ、確定したご返答を出しやすいのですが」

以下が当方作成の原文です。

Mike
We will still be continuing current business for equivalent time line you need on first shift operation. However, we are available a couple of hours per day on second shift.

The point is how easy the daily change over from current our part to your parts is. Besides, we do not have so many varieties of tools and tool holders for the new urgent working. If we can see the drawing of the part or actual part and fixture, it would be very helpful to show a definite response.

Thank you


以下が、当方の会社の相棒の添削した英文です(下線部、消去部は添削部分)。

We will continue current business at equivalent time line you need with first shift operation. However, we have available a couple of hours per day on second shift.

The issue will be of the ease or difficulty daily changeovers from current our part to your parts is. Besides, We do not have so many varieties of tools and tool holders for the new urgent working. If we can see the drawing of the part or actual part and fixture, it would be very helpful to show a definite response.

Thank you

相棒の彼も忙しかったのか、日本人のPoorな英語には付き合っておれないと思ったのか、いつもの“ずたずたWashing”にはなっていません。それでも、前置詞、単数複数、動名詞辺りの所に訂正が入っています。

日本語にはない概念の冠詞は、当方にとって自信の無い領域ですが、これに添削が入っていないのは意外でした(よく見ると間違いがあるような感じです)。総合すると、当方の英語文法力は、未だ発展途上というところでしょうか。

当方程度の英語の、英語圏人の受け取り具合

それでも英語現場では、この程度の英語でも充分仕事をやっていけています。くだんの相棒も、“これでも(原文)十分意味は分かるけどね”と言ってくれました。

書き言葉では、この文法の正誤がすぐに現れますので少し緊張しますが、それでも会社を代表するレター等でなければこのレベルでコミュニケーションは出来ています。話し言葉になると、もっと文法的には間違っていると思いますが、これも文法の枝葉末節的な間違い云々より、言い回しによる説得力が有るかないかにかかってきます。

当方程度の英語文法力でやっていけてるのは、日本語をみても分かるように案外英語現場の英語というのは変化があり、文法法則通りになっていないからでしょう。

いわゆる文法の間違いより気になる間違いは

日本人英語学習者を観察して、前置詞や冠詞等のいわゆる文法の間違いよりも気になる間違いがあります。これは、文法の些細な間違いと違って、大きな誤解や混乱を招きます。それは、英語独特の否定疑問への応答や”I'm Coming.(そちらに行きます)”等の文章構成(これも文法の一種といえば一種ですが)です。例を挙げると、

”Aren't you going to go with me?”
“Yes, I do”--->「行きます」。日本語では「いいえ、行きます」なので、”No, .......”と返答しがちになる。

“Do you mind if I turn up the thermostat a few degrees?
“Yes. It's boiling in here.----->「温度は上げません」。”Yes......”で「~しません」になる。

“Could you please come to my office now?”
“Yes, I'm coming. there.”---->「そちらに行きます」。”Yes I'm going.”となりがち。これではどこか遠くへ行ってしまう状況。

これらは、日本からアメリカに来て仕事が出来るかなりのレベルの人も、良く間違っています。アメリカ人もこれらは、”Yes.","No.”の簡単なはっきりした回答表現のため、よもや日本人が間違うはずは無いと思いそのまま受け取ります。しかし、返答した日本人の行動が返答とは全く逆になるので、混乱します。


これらは、文法の枝葉の事いわば木の事からすると、広い理解力が求められるいわば森に当たる部分です。英語文法の学習も、枝葉の所で膨大なエネルギーを使わずに、すこし視点を広くして影響度の大きい”森を見る”必要があります。


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