アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
アメリカの経済情勢-------“Things never happened.”のアメリカ人ビジネスマン
アメリカを震源地とする金融危機は、世界各地に伝播しています。その後のアメリカの状況は日本でもニュースとなって伝わっている通りで、金融関係のみならず、アメリカ製造業の象徴といわれている自動車産業も、金融支援を要請せざるを得ない有様になってきました。

まさに未曾有の状態が続いており、テレビラジオでは、

“Unprecedented”

一般の人々は、

“Things never happened.”

と騒いでいます。
“Things never happened.”のアメリカ人ビジネスマン

50歳代のこちらの会社のアメリカ人同僚が、今回の金融危機に始まるアメリカ経済の壊滅的な状況に対して、しみじみと“Things never happened.(「未曾有の事だ」や「初めて経験する事だ」)”を連発していました。

我々の世代では、日本は以前にもバブル崩壊や、80年代のプラザ合意による円高、はたまたオイルショック等、天地がひっくり返るような事を経験してきました。

しかし、アメリカではいろいろ経済の波があったものの、大きなバブル崩壊は今回の住宅バブル崩壊が初めてですし、一般的には円高はアメリカの製造業にとってむしろ有利でしたし、オイルショックの70年代初めは、アメリカの経済はまだまだ何といっても強かった時代でした。

同じ世代の当方と違い、よきアメリカを過ごしてきたこの同僚氏にとっては、確かに今回の事態はまさに青天の霹靂なのでしょう。我々日本人の経済観とは少し違って面白いなと思いました(こんな時に面白がって不謹慎か?)

“Unprecedented”

この“Unprecedented”という単語は、「未曾有の」とか「前例の無い」という単語で、日本の英語学習でも時事英語の項で出てくるかと思います。

しかし冒頭に記したように、これはラジオテレビでよく使われますが、一般の人が一般の会話で使うことはあまり無いようです。多くは“Things never happened.”に代表されるSmall wordsを使うようです。

これは、“Unprecedented”は、発音が(リズムというべきか)やや窮屈で、さすがのネイティブも、混乱を避けるために使うのを控えているようです。日本でいえば「稀有」という硬い言葉は、そうそう日常会話では使わないのと同じです。しかし、これも上記に出たラジオやテレビのニュースや、業務のプレゼンや何かのスピーチになるとボツボツ出てきます。

英語の難しい単語をそんなに知らなくても、英語を使えるというのはこういうところからも証明出来ます。

同じ様に、当方が昔時事英語で覚えて全く使ったことが無い単語に、”Condemn(非難する)” や“Sanction(制裁)”があります。国際関係の紛争の時あたりに良く出てきます。

これに日本的な「文句を言う」くらいの意味で、”Condemn(非難する)”という単語を使うとするならば、個の尊重確立をベースに会話が成り立っている英語圏社会では一瞬緊張が走るでしょう。一般の会話ではあまり使われません。



足元では、ガソリンがずいぶん安くなり(現在1.8$/ガロン位。最高は4.5$/ガロン位)すこし、一般庶民も一息ついているところです。これから、ThanksgivingやChristmasのホリデー商戦を迎えるアメリカですが、立ち直りのきっかけがでてくるでしょうか?“Things never happened.”の状態は、早く卒業してもらいたいものです。




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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
いちろうさん、日本のバブル崩壊後の金融危機のときには、「日本が原因で、世界的な金融危機を起こしてはならない」というコメントが、マスコミで賑わっておりました。
今回の件では、アメリカで同様のことが起きていますか? つまり、アメリカが原因で世界的に大混乱が生じているという自覚が、アメリカ自身にあるんでしょうか?
2008/11/24(月) 00:29:56 | URL | 英さん #-[ 編集]
英さん
唯我独尊のアメリカでも、今回の金融危機で世界の他国のことは気になるようで、毎日ロンドンの株価や東京の株価の動きを地方レベルでも伝えています。

しかし、基本的に自国が中心のアメリカの事。分析力に優れた経済学者ならいざ知らず、一般の人には米国発の金融危機という意識は余りないようです。

当方の地域に国会議員が数名いますhが、例の70兆円のBailout法案も、最後まで反対者が多数を占めていました。自動車業界の救済も、まだ全国レベルで反対が強いようです。

一般市民は、ダメな会社はそのまま経済原則に則って、市場から退場してもらう、という合理主義が趨勢を占めているようです。

世界に対しても当然そう考えているようですね。
2008/11/24(月) 14:36:55 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
この言葉使いたい言葉のひとつです
いちろうさん
こんばんは。こちらは真夜中です。
思いますに アメリカ人はなんでも簡単にしてしまいます。よく言えば表現力が豊かなのでしょうか。でもスペルまで変えなくてもと時折思います。
この言葉はBBCに出てくる学者さんなどがよく使う言葉です。わたしの中では 前代未聞の という言葉を当てております。辞書上でどう訳されているのか調べておりませんが。
ただ今までに使うような場面というか会話になったことがありません。
みんなが 簡単に言うからこそ 知ったかぶりして使ってみたいですねぇ。
アメリカ人相手にこういう言葉を使ったときの はっ???だれもそんなん言わへんで~っぽい顔を見るのが大好きなのです。わたしって悪趣味ですね。
「稀有」って言葉 わたしは日常会話で使います。と申しましても 家族間の会話でですが。
まあ英語にしても日本語にしても普通の会話では普通の人はそんな難しい言葉は使わないのが普通ですね。
この「普通」を英語で言うと 全部違う言葉になりますから 語学は止められません。
2008/11/29(土) 03:22:35 | URL | fountainhead #6NxBSyw.[ 編集]
Fountainheadさん
コメントありがとうございます。

ある時にアメリカ人同僚と、その部下の女性の話になりました。彼女は女だてらに(アメリカではあまり使えない表現ですが)、客先とびしびし交渉します。

これを当方が「彼女は客先にひるまずにずけずけ言うよね」と言いたかったのですが、「ひるむ」と言う単語が出てこずにもたもたしていました(今辞書で引くと”Flinch"とありますが)。

それで当方が、色々手を変え品を変え言っていたら、その相棒は”Yeah, she is a type of person who tells anything to customers regardless they are hard, or not”と、補足してくれ、「うーむ。なるほど」と彼らの英語の使い方に唸った次第です。

勿論この”Flinch"あたりも知ってはいるのでしょうが、あまり使わないですね。日本の”漢学の素養”的なステータスは無いようですね(当方の周りでは)。

そういえば、オバマもマケインも実に解りやすい単語を駆使して喋っていましたね。
2008/11/29(土) 13:42:46 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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