アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
この程度の英語をアメリカの人々は使っています----新聞の経済欄にみるアメリカ人の平易な英語による発言集
最近は英語ネタが多くなっています。昔の当方を知る方々からは、

「ふざけるな お前が説くか 英語道」

と、石つぶてがびゅんびゅん飛んできそうです。しかしここで強調したいのは、日本の難解なマニアックな方向に行ってしまっている英語学習への警鐘です。英語がマニアックで難解だという事で、英語入り口で挫折している方々への応援です。英語の勉強は重ねているが、なかなか使えないという人への事例提供です。

重ねて言いますが、当方程度の英語力の者でもこちらアメリカで仕事をやっています。普段使われる英語は、そんなにマニアックでも難解なものではありません。これを当方を被験者にして、シリーズで取り上げてきました。

今回はこちらアメリカの人々が、どんな内容の英語で話しているのかを集めてみました。新聞の経済欄より、日本では難解と思われている原油トレーディング、株式市場、小売業界の分野の人々の発言集を抜粋してみました。

これらは、市井のおにいちゃんおねえちゃん達と違いさぞかし難解な英語を駆使しているのかと思いきや、実は簡単な英語の連続です。

原油トレーダー達は

いずれも、地元の新聞”The Courier Journal”の12-20-’08の経済欄からの抜粋です。記事の中で、クオーテーション(””)で囲っている、被取材者の発言集のみを抜粋してみました。取材に対しての返答ですから、被取材者の話し言葉になっています。

まずは、最近値下がりの激しい原油価格の問題を取り上げた記事からです。ヘッドラインでは、原油は5年ぶりの価格に下落していると報じています。その次にトレーダー達のコメントを抜粋して掲載しました。トレーダー達のコメントですので、一般の人々とは違い、原油価格下落歓迎一辺倒ではありません。

Oil prices near 5-year low.

“If you could find storage for it, it's a way to get rich real quickly.”
“I think it's going to work its way down to today's lows in the January futures.”
“Wild fluctuations in market prices harm nations all around world.”
“They damage consumers and producers alike.”
“We all know that extreme oil prices, whether too high or too low, are as bad for producers as they are for consumers.”
“If oil prices in 20009 and 2010 average #30 a barrel, that would be a nightmare scenario for a global economy.”

株式市場の関係者は

くだんの経済恐慌に陥っている震源元の株式市場から、関係者のコメント集です。自動車業界のGMとクライスラー2社に対する政府からの融資が決定した後で、すこし市場は好感していますが、関係者は懐疑的です。

Auto-rescue news gives stocks a lift

“I think there 's a lot of skepticism about how much real reform we're likely to see, particularly at GM, given the parameters under which the loans have been made.”
“There is a lot of skepticism about whether GM is prepared to do what needs to be done.”
“Right now it's a financial Band-Aid to keep them in business until something is decided.”
“It sound like the Bush administration wants to hand it off to the Obama administration.”

小売業界では

アメリカでは経済恐慌の余波で、小売業界も不振です。底が見えない体力勝負のステージとなってきています。

Retailers enter survival mode

“The retailers are doing everything possible to be lean and clean by the end of Christmas, because the shoppers are not going to be there.”
“This is more about survival.”
“It's done deal. I covered my bases.”
“We believe that the environment for consumer spending is likely to get worse before it gets better.”
“Consumer demand is much less than most of us understood even in September.”
“It's just not clear where the bottom is.”
“It depends on when we get our hands around the financial crisis.”




どうでしょうか?各分野の発言集。単語語彙、文法、イディオム等どれをとっても、難解でもマニアックでもありません。ごく普通の英語の羅列です。大学受験で要求される単語語彙力や文法力それからイディオム力から判定すると、はるかに平易な英語になっています。

これは、我々が一般の生活やビジネスで遭遇する内容と、全く同じです。むしろ新聞ですから、編集というスクリーニングがはいって、ここにある英語はいつもよりやや固い内容にしているのかも知れません。

平易な英語の提唱ですが、勿論難解でマニアックな英語も、いろんな文学や文化に触れたりで英語圏での生活の質を高めてくれます。しかし、英語圏の入り口で逡巡や挫折していて、英語圏に入りきれていない人々にとって、いたずらに難解なマニアックな英語でエネルギーを使うより、まずは使える英語、即ちこういう切り口から英語を攻めなければならないのではないでしょうか。


こちらアメリカでは、当方程度の英語力の者が英語道を説いても、石つぶては飛んできません。それは、きっと大きく違う”道”だからでしょう。



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コメント
この記事へのコメント
日経の日本語は・・・
Wall Street Journal This MorningのPodcastの英語を聴いていていも、英語が平易だと感じます。逆に日本経済新聞のPodcast「聴く日経」を聴いていて、時々専門用語に???があります。

私はいまだに、軟調・堅調などの日本語の経済用語が苦手です。

Podcastの話しをしましたが、NY TimesのFront Pageのジェームス・バーレンさんとWall Street Journal This Morningのジーナさんの英語はリズムがあって聴き易いです。ここのところ私のリスニング力がアップしているように感じるのですが彼らのお陰ですね。
#彼らの英語は、聴き易い上に、癖があまりありません。(アメリカ人やアイルランド人の英語は聴き易いです)

で、BBCのアナウンサーの英語は、つまりイギリス英語はどこか癖がありますね。(インド人の英語とは別のベクトルで) スペインの国営放送のニュース番組TeleDiarioのアナウンサーのスペイン語も癖がありますので、言葉の母国の発音は総じてアルコールの度数、つまり発酵度が高いとおもわれます。(日本人の日本語も) そう言えば京都の方のしゃべる日本語は素敵な癖がありますよね。

余談:非取材者は被取材者の間違いだとおもいます。
2008/12/29(月) 11:02:54 | URL | ADELANTE #NLJharc2[ 編集]
ADELANTEさん
コメントありがとうございます。

今回引用した記事の新聞は、こちらの地元(中核)の新聞ですので、最大公約数的な平易な文章で出来ているとは思います。

しかし、本元のニュースソースは全国版ですので、これが米国標準とするとアメリカの経済関連ニュースの関係者の話し言葉もこんな平易さで形成されているのではなかろうか、というのが主旨です。

当方にとって一番聞き易い、読みやすいのはこういった経済関連のニュースですね。これが、一般の映画や小説になると途端に聞き取り読み取りに苦労しますね。やはり脚本家や原作者が趣向を凝らした言い回しや表現にするからでしょうか。

ご指摘の”被取材者”の件ありがとうございました。
2008/12/29(月) 15:23:31 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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