アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
この程度のアメリカ人の英語---新聞に見る英語の発言集(動詞編)
いかに英語圏の人々が平易な英語を使っているかを証明するために、ここ最近このブログでは、当方の地区の地方新聞の、記事の中の発言集を取り上げて紹介しています(意味合いは下記:注)。

今回はその発言集の中の、動詞を抜粋して取り上げてみました。

英語を使う中でポイントになるのが動詞であるといわれています。一瞬の反射神経を要求される英語現場でも、主語や目的語は”That one...”や”This one..”で咄嗟に言い換えが出来ますが、述語である動詞はなかなかそうもいきません。動詞はある程度”引き出し”に入れてて瞬時に出さなければなりません。

よってこれを、今回実際に使われているものから抜粋検証をしてみました。

しかし心配する事はありません。ここでも、、

1.ほとんどが簡単な単語の動詞が使われている。
2.Be動詞が20%強使われており、これのマスターが、英語が使えるようになるポイントの一つ。

との結論に達しました。

017_20090124095326.jpg
(新聞の記事の中の発言集を抜粋しました:本写真の新聞と本文中のデータの新聞は別物です)

簡単な動詞

すこし旧聞に属しますが、地元の新聞”The Courier Journal”誌の1月11日の新聞の経済欄からです。経済不況が色濃く残る紙面からです。その中から各記事の被取材者の発言集(今回は41話ありましたが)を抜粋しました。その中の動詞編(動名詞、不定詞含む。助動詞は含まず)です。

動詞表出度表(右側数字は表出回数)


Be 23
Have 7
Need 4
Pay 4
Know 4
Get 3
Take 2
Come 2
Look 2
Happen 2
Say 2
Save 2
Go 2
Spend 2
Talk 2
Think 2
Hear 1
Do 1
Erase 1
Empower 1
Discriminate 1
Deliver 1
Give 1
Opt 1
Guess 1
Feel 1
Create 1
Improve 1
Help 1
Hang 1
Lose 1
Knock 1
Eat 1
Make 1
Incline 1
Purchase 1
Taper 1
Restore 1
Catch 1
Reduce 1
Scale 1
Tell 1
Articulate 1
Break 1
See 1
Shop 1
Snoop 1
Stand 1
Stop 1
Stick 1
Swamp 1
Ask 1
Start 1

53単語 102回表出

ざっと見ると、簡単な動詞が並んでいるのがわかります。Be動詞に始まり、have, need、経済欄なのか pay, も上位に来ています。定番のknow, get, takeも上位に来ています。

41話で、合計53単語(102回表出)の動詞が出てきていますが、すこし英語を勉強している人にとっては辞書不要の動詞ばかりではないでしょうか。英語圏の人たちの会話は、実に簡単な動詞から成り立っているのがわかります。

使える英語のポイントは、こうした簡単な英語を”引き出し”に入れておいて、それをどうやって瞬時に引き出すか、という所に尽きるのだと思います。

Be動詞の大切さ

次に気づくのが、Be動詞の割合の多さです。41会話中102回動詞が出てきますが、そのうちの23回、2割強の割合でBe動詞が出てきています。

これは、

“2009 is going to be a bloodbath.”
“We are at the edge of at revolution.”

の様に状態を表す動詞です。

手元の文法書の動詞の章を開いてみると、「動詞の種類---完全自動詞、不完全自動詞、...」と続いています。通常動詞がまずメインに登場します。

しかし実際の会話での動詞の表出頻度を見てみると、そんなカテゴリーには属さないBe動詞が圧倒的に多いのです。考えてみると会話の中での表現で、「そこにある」や「~である」等の状態の説明というのはよくある話しです。

今回これで解りましたが、日本の英語学習ではこのBe動詞の学習がかなり後手に回っているのではないでしょうか。知識体系の英語と言う観点では、「動詞の種類---完全自動詞、不完全自動詞、...」という手順の整備は知識欲を満足させてくれますが、実際の英語ではもっと泥臭くBe動詞の各パターンの習得が必要とされます。

当方が英語使用の初心者になった頃、通常動詞の説明は何とかこなせるようになったのですが、この状態の説明がなかなか出てこなくて苦労した事があります。

(プロジェクトは)遅れている。
(その件は)まだ途中だよ。
(それで)足りている?
(それは)何もならない。
(それは)やっかいだね。

これらは、何も日本の英語の試験に出てくるようなオタク的なまれな表現ではありません(日本で各種試験を目差している人ゴメン)。通常の業務で良く出てくる表現です。因みに回答の一例は(使える英語は解答はいくつもある)、

“The project is behind.”
“It is in process.”
“Is it enough?”
“It is in vain.”
“It is awkward.”

です。この2割強を占めているBe動詞の使い回し能力が、初心者当初はぽっかり抜けていたのですね。

現在も、英語会話で一瞬の会話が出てこなくて苦労している皆さん、その時にはBe動詞の表現を”引き出し”から引っ張り出してきてはどうでしょうか?きっと日本の英語学習の特徴で、通常動詞が頭にあるのではないでしょうか?この辺りが英語マスターの一つのポイントかもしれません。



日本語でもありますね、「あれを持ってきてよ」、「それ、そこに動かして」、「あの件、もう少しだね」という言い方が。取りあえず簡単な動詞(Be同士含む)を押さえておけば、会話の中には入っていけるものですよね。こちらの英語もエッセンスはそんなものです。


(意味合い:注)

映画や小説の作者が粋を凝らせて練ったシナリオとは違い、新聞に出てくる、発言集は市井の人々の発言を殆どそのまま取り上げています。

市井の人々の話し言葉というと、英語の世界では“ストリートイングリッシュ”なる英語の定義があるそうです。スラング等を駆使して話し、日本の英語学習者から忌み嫌われている、あれです。

しかしこの新聞の発言集は、新聞の経済欄や政治欄から取り上げていますので、それなりの見識を持った人が登場します。なにより、取材する記者のスクリーニングが効いて、スラング英語は排除されています。よってここの市井の人々の英語は、我々が英語圏(アメリカ中西部)で接する英語に一番近い英語です。

英語の学習とは、気の遠くなるような膨大な作業です。しかし使える英語を目差すには、使っている英語、即ち新聞の発言集の英語に特化して抜粋検証するのが一番です。これが、本シリーズのねらいです。




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コメント
この記事へのコメント
いちろうさん、こんにちは。コメントを頂戴しましてありがとうございました♪とても嬉しいです。
いちろうさんのおっしゃること、全くもって同感です…英語ネイティブスピーカの会話に出てくる動詞はシンプルなものがほとんどですが、学校の試験英語は難しい単語の暗記量が勝負みたいなところがあって、肝心な部分を練習不足のまま海外に出るハメになることが多いですよね。
点数もありませんし、達成度が計りにくいのが切ないところですが、私も一生懸命そこを伝えていきたいと思っているんですよ、脱線しがちですけれど☆
これからもよろしくお願いいたします♪PS ぜひ、リンクさせてください!
2009/02/19(木) 16:13:45 | URL | うろこ #-[ 編集]
うろこさん
コメントありがとうございました。

そうですか、ご相方はHoosierですか。親近感を覚えます。

当方も、35歳を過ぎて英語社会に入りました。英語が出来ない時代の記憶がまだ鮮明に残っていますので、なんとか次代に続く人たちにその経験を伝えたいと思っています。”名選手”ではわからない世界を何とか伝えたいと思っています。

今回のエントリーも、素人から見た英語の世界でした。

こちらもリンクをさせていただきます。
2009/02/20(金) 14:06:39 | URL | いちろう #-[ 編集]
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