アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
“ゆるい”関心度合いのアメリカでのWBC("World Baseball Classic“)大会---大会名ネーミングとスケジュール
日本を興奮の渦に巻き込んだ、WBCが終わって一週間以上経ちました。

今回もアメリカの人々の関心度合いの低さは、前回2006年時点(季節外れの“客”に戸惑うアメリカ人野球のWBC準決勝「日本-韓国戦」に見るアメリカ草の根諸事情野球のWBC決勝戦に見るアメリカ事情)の報告となんら変わりません。

アメリカでの“ゆるい“関心度合いは諸説ありますが、今回は新しい視点で切り込んでみたいと思います。即ち、

1.大会名のネーミングが悪いのではないか?
2.試合開始時刻スケジュール設定が悪いのではないか?

というものです。

大会名のネーミング

こちらアメリカでは、スポーツの大会で“Classic“が末尾に来るものは、そうそうあるものではありません。ゴルフ界でちらほらと見受けられるだけです。それもシーズン初めに行われる”Bob Hope Classic”や“Honda Classic”です。

これは、PGA(ゴルフ協会)の正式ツアーですが、いわゆるメジャーではありません。ゴルフ界での最高位を争う大会は、マスターズや全米オープン、全英オープン、それから全米プロです。それぞれ英語名を標記すると、

マスターズ(Masters Tournament)
全米オープン(US Open Championship)
全英オープン(British Open Championship)
全米プロ(PGA Championship)

です。マスターズは独自の由緒ある権威がありますので例外ですが、その他の大会は“Championship”の名が冠されています。この“Classic“は「伝統的に有名な行事」という意味がありますが、どこかガチンコ勝負からは縁遠い響きがあります。

野球ではご存知の通り、全米一を競う大会では“World Series”というものがあります。全米一を決めるのにも”World Series“というのがアメリカの野球界の矜持を表しているともいえますが、この”World Series“は野球の全米大学選手権の時にも使います。又、リトルリーグの大会(これは世界各地から集まりますが)の時にも使います。

これからすると、今回の大会名の"World Baseball Classic“は、最後のClassicとつけたのがアメリカの一般市民を本気にさせない原因があるように思います。

うがった見方をすると、MLBからの選手派遣で後手を踏んでいる、大会本部の本音を表した腰の引けたネーミングだともいえます。

この大会を、“World Baseball Championship”か“World Baseball Nations‘ Series”とネーミングをしたならば、アメリカでももっと盛り上がったと思われます。

くだんの“...Classic”という大会名。先日地元の新聞を見ていたら、”Kentuckiana Welding Classic(KentuckianaはKentuckyとIndianaの境界地帯の造語)”という、地元の高校生を対象にした溶接技能コンテストがあった、というニュースが出ていました。スポーツ以外にもこの“Classic”という大会名は使われているようです。これはこれで溶接技能を競う立派な大会ですが、高校生の交流親善も含めた大会です。

これからしても、"World Baseball Classic“はスポーツのガチンコ勝負のイメージには程遠いですね。

試合開始時刻スケジュール設定

今回の試合開始時刻は、会場の西海岸時間の事情で設定されていました。即ち、メインの(第二)試合が夜7時30分か8時開始でした。ところがこの時刻は東部時刻は夜の10時30分もしくは11時。米国民の大半は、これから3時間近く試合があっても、とても最後まで視聴できません。

当方も、日本~キューバ(何試合もあったのでどちらの試合だったか?組み合わせも悪いですよね)、決勝戦の日本~韓国戦も結局途中でテレビ観戦をあきらめてしまいました。いわんや一般アメリカ人においてや、ですね。

時差のあるアメリカでは、各スポーツの試合は大抵この東西の時差のバランスを取って放映しています。試合数の多いトーナメントの一回戦や二回戦は、東部では夜遅くなる試合時刻もありますが、試合数が絞られてきた大会では、概ね東部時間で遅くとも午後9時(西部時間で夜6時)位の試合開始になります。これだと、全米各地の人が概ねエンジョイできます。

今回の大会は、中南米のヒスパニック系やアジア系の多い西海岸をマーケティングの中心にすえていたのでしょうか?試合開催地を含め、試合開始時刻は西海岸事情を優先しているようでした。

これでは、全米的な盛り上がりは期待できないですよね。



大体において、WBCの話題を大会終了後一週間以上たってエントリーするというのが、アメリカの住人(当方)の“ゆるい”関心度合いを感じさせますね。





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