アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
英語の受身練習は出来ているか?---英語圏でネイティブが四苦八苦する時の対処法
うろこさんのブログで紹介されていた"英語圏でネイティブが四苦八苦"物語。英語ネイティブでも、英語の聞き取りやスピーキングに苦労する話しです。これは、英語圏にいるとよく見聞する話です。当方もいろいろ見聞しました。

1.イギリスのコンサルタント会社がこちらアメリカに来た時、その会社のイギリス人コンサルタントとアメリカ人は、お互いに30~40%位は言っていることが分からなかった、との事。

2.当方の会社の中でも、管理者クラスは同じアメリカ人の現場の人の言っている事は良く分からない、との事。

3.(ある記事で読みましたが)ビートルズが英国内ロケである地方に行ったら、その土地の人達は、ビートルズのメンバーの言っている事の40%くらいしか分からなかった、という事。

が、あります。

日本では英語学習で、リスニングやスピーキング技能を上げようと、Toeicテストや音読、シャドウウィングの練習に余念がありません。英語の聞いたり話したりを問題なく出来るようにしよう、という努力です。しかし、上の事例を見ると、この日本での涙ぐましい努力は何なんだろうと思えてきます。

そうです。どんなにリスニングやスピーキングの技能が上がろうと、100%分かり合える事はありません。否、分からない事だらけです。で、あるのに、上のネイティブたちが最終的にコミュニケーションをとれるのは、それぞれ聞き返しや、言い直しの術を心得ているからです。

これは、スポーツにたとえると、相撲や柔道の受身みたいなものです。転ぶ(英語が分からない)事は容認するも、怪我をしないようにしようという受身の訓練(聞き返しや言い直し訓練)を行おうというものです。

英語学習に励んでいる皆さんは、横綱や世界チャンピオンを目指して日夜英語学習に励んでいる事と思います。しかし、横綱や世界チャンピオンは(で、あればこそ)受身も一流です。さて、皆さんは突き押しや投げ技(リスニングやスピーキング)は随分神経を使っているようですが、受身(解らない時の聞き返しや言い直し)は大丈夫でしょうか?英語が解らずに、頭の中が真っ白にならないでしょうか?

今回は、その英語の“受身術”の紹介をします。


聞く

暗黙知やKY(空気を読む)、言外の理というのが無い英語圏社会。言う事聞く事は、すべからくはっきりさせながら会話は進んでいきます。よって、分からない聞き取れない時には、質問や聞き返しを浴びせかけます。

*Huh?
*Excuse me?
*I’m sorry.
これらは、「エッ?」「スミマセン」というような感じでしょうか。この場合のI’m sorry.は謝罪の意味ではありません。

*Say, one more time.
*Could you please say again?
「もう一回言ってください」の時に使います。「俺の言わんとするところは分かるだろう!!」という、言外の理の日本語の世界の対極にある英語社会では、何回でも言い直しを求めます。

*I couldn’t catch what you said.
*I couldn’t follow you..
言っている事の意味がつかめなかった時に使います。”I couldn’t understand what you said.”は使い方に注意を要します。これは、「言っている事はつかめたが、その中身が理解(同意)できない」との意味にも取られ、論争の種となるかもしれません。

*Do I …….?
*You mean I did ….
自分の事を、何か言われた時の確認で、自分を主語にして問い返します。”You XXXXX this one.”といわれた時に、はっきり聞き取れませんでした。その時に “Do I choose this one?” “You mean I choose this one?”とフル文型で確認し直します。


話す

日本語より一言も二言も多い英語では、相手が分からないと思ったらこれでもかとばかりに言い換えをして、内容を伝達します。

*I mean …….
一回目で相手が分かってくれてなさそうな時に、これをつけて言い直します。「と、言うのはね」くらいの意味です。

*Another saying is ………
すこし、表現を変えて言う時に使います。

*May I remind that ….
「さっきの件はどうしたんだよ!」という念押しの時につかいます。日本語ではキレル寸前モードですが、英語ではこのように便利な定型句があります。

*Again …….
「繰り返しますが」。これも英語では良く出てくる定型句です。これに慣れた当方は、先日日本より親会社社長が来た時も、日本語で「社長、繰り返しますが....」とやり、むっとされた事があります。恐ろしきかな英語。



先日ラジオから、マドンナの養子の問題のニュースが流れてきました。裁判問題になって、裁判所で色々審理をしている様子を伝えていました。ラジオのアナウンサーが、”Madonna will be callXXX… at the court.”とやや早口でいったら、パーソナリティの人が、”Did you say Madonna will be called… at the court or Madonna will be calling… at the court?”と聞き返していました。

英語のネイティブ中のネイティブであるラジオのアナウンサーとパーソナリティが、聞き直し、言いかえをやっているのは新鮮な驚きでした。Toeicテストや音読、シャドウウィングを極めるのはさておき、転んだ時の受身練習も大切だな、と感じました。

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2009/04/13(月) 01:30:46 | | #[ 編集]
本投稿者さん
コメントありがとうございました。ご紹介のサイト訪問してみます。
2009/04/13(月) 03:37:12 | URL | いちろう #-[ 編集]
御訪問ありがとうございました。
こんにちは。
御訪問ありがとうございました。
またお褒めにあずかりまして光栄でございます。
お暇なときにまたいらしていただきまして 英語学習者の方と私へのご助言も含めてコメントを頂戴できますとありがたく存じます。

そしてこれはまたとても英会話学習者にとりましてはお役立ちの記事でございます。

ビートルズのお話 とってもわかります。
リバプールに行きました折 何度もここにお書きになっていらっしゃるような表現を使い聞き返しました。こちらの言っていることはわかっているらしいのですが あちらの言っていることがわからない状態でした。発音だけではなく表現もちょっと違っていたような気がします。まあ 日本語でも地方によってはわからない言葉がありますし 微妙に発音とかイントネーションが違いますので当たり前のことなのですが。

名前の名乗り方もイギリスでは ホテルから予約を入れてもらったりしましたが ホテルのレセプションの人は Mr and Mrs ・・・ と言ってFirst Nameは言っておりませんでした。その地方とかホテルによっても違うような気がします。

英会話学校でも アメリカ人とイギリス人は出身地により全く通じなかったりしておりましたよ 以前は。オーストラリアは最近アメリカよりの英語になりつつあるようですが 10年以上前は 初対面のオーストラリア人とアメリカ人は殆ど意思疎通が図れない状態で講師室から混乱の極みで出てくる講師もおりましたね。

最近はネットの普及で大分相互理解が深まっているようですが 私以前南アフリカから来た人を知っておりましたが 聞き取りにとても苦労した覚えがあります。なんだか古~い英語の訛ったのみたいでした。

英語圏は広いですね。
2009/04/13(月) 23:28:11 | URL | Lisa.K #6NxBSyw.[ 編集]
Lisa. Kさん
Lisa. Kさんコメントありがとうございます。

> 英語圏は広いですね。

アメリカの中も、もっと目を向けるといろいろあるようです。南部の旧フランステリトリー(ミシシッピー州他)のところのフランス訛り。北部シカゴ辺りの(ニューヨーク辺りも含む)の速いテンポの英語、ここら中西部内でも南部の方のスローな話し方、等々です。

英語圏は広大なことに加えて、価値感が(DiversityやMake a difference)ありそれぞれ英語の違いを、いわば誇りながら喋っている感じがありますので、なかなか厄介ですよね。

これを前提に英語に取り組まなければなりませんよね。

2009/04/14(火) 13:05:20 | URL | いちろう #-[ 編集]
いちろうさん、これはこれは、有益な記事にてご紹介いただきトラックバックまで戴きまして光栄ですっ!
>受身の訓練
まさしくそうですね、この練習は学校ではしていないように思います。試験英語はどうしても単線というか一方通行なので、コミュニケーションを取っていく英語とは、付き合い方が違うんですよね。
母国語だと聞き間違いや行き違いは当たり前なのに英語となると急に間違えたくないっという思いがのしかかってしまうのはもったいないので、早いうちに「そうか、そういうものなのね」と開き直れるのが一番ですよね!
2009/04/14(火) 19:04:29 | URL | うろこ #-[ 編集]
Re: タイトルなし
うろこさん、コメントありがとうございます。

> まさしくそうですね、この練習は学校ではしていないように思います。試験英語はどうしても単線というか一方通行なので、コミュニケーションを取っていく英語とは、付き合い方が違うんですよね。

英語圏人のこの聞き返しや言い返し。最初にこれが判別できるようになった時の驚きは新鮮でしたね。なんてこちらの人達は失礼にも聞き返したり言い返したりしているのだろうと思いました。

英語のコミュニケーションの仕方に、プラス日米の価値観の違いの文化ショックを受けました。まさに付き合い方が違いますね。

2009/04/15(水) 12:26:09 | URL | いちろう #-[ 編集]
こんにちは
うろこさんのところから紹介で遊びに来ました!
お互いに理解しあう努力が必要なんですね~。。。
日本人同士だと、「なんとなく」わかっちゃいますけど、英語圏の方同士ではそうではない・・・たいへん勉強になりますた!
2009/11/10(火) 19:39:42 | URL | ペンギン村のペンちゃん #-[ 編集]
Re: こんにちは
ペンギン村のペンちゃんさん、コメントありがとうございます。

> うろこさんのところから紹介で遊びに来ました!
> お互いに理解しあう努力が必要なんですね~。。。
> 日本人同士だと、「なんとなく」わかっちゃいますけど、英語圏の方同士ではそうではない・・・たいへん勉強になりますた!

英語圏では阿吽の呼吸などという事はなく、わかるまで聞きますね。会話の組み立てがそうなっているようです。

そちらのブログ伺いました。英語の勉強がんばってください。
2009/11/11(水) 12:33:54 | URL | いちろう #-[ 編集]
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2009/04/20(月) 12:42:30 | オンラインで楽しく英会話☆オンタノ英会話