アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
英語の語彙やフレーズの運用力のアップ法-------「柔らかな日本語と固い信念で」のご質問にお答えして
前回、”英語の語彙やフレーズの運用力のアップ法-------「柔らかな日本語と固い信念で」”というエントリーを立てたところ、Akikoさんから以下のコメントと質問がありました。

> この記事で書いていらっしゃることも私が常々思っていることではあるのですが、柔らかい日本語に変換するのが私にとってはまだ難しいんです。この変換をスムーズにするにはやはり練習しかないのでしょうか・・・
>
> 例えば「いちろうさんのコメントを読んで目から鱗でした」だと、「目から鱗・・・?」「何と訳す?」とタイムラグがあります。

これに対してコメント欄で回答しましたが、少し冗長になりましたのと(いつもの事だ!)、他の読者の皆様にも見ていただきたいと思いまして、ここにエントリーを立てました。


場馴れと考え方の変換

柔らかい日本語の選定は、やはり場馴れが必要ですが、それでもこういうことも役立ちますよという情報共有も必要だと思います。即ち、英語学習者の考え方を大きく変えることが必要だと思います。これは、今の日本での英語教育では盲点になっているようですので。

「目からうろこ」の柔らかい日本語

この「目からうろこも」、すぐ「故事ことわざは何だっけ?」と急ぐのではなく、以下に考えたらどうでしょうか?

「目からうろこ」というのは、ある納得した状態ですから、

(硬い表現から挙げると)

目からうろこ
得心する
納得する
確信する
理解する
で、あるか(司馬遼太郎の織田信長)
わっかるわっかる(桂枝雀落語の定番)

と、細かい事はさておき上記の表現が考えられます。この中で柔らかいほうの、


「わっかるわっかる」

を採用すると、”I understand it"です。日本語からすると少し意味が違いますが、英語でやり取りするとこれでも話は通じます。

"While I read Ichiro's comment, I understand it."

故事ことわざ辞典を調べると、この「目からうろこ」は"...Scales fall from my eyes."です。何万語も語彙力のある人はこれを採用するのでしょうが、これをネイティブに言った所で、”???”となるでしょう。そこで又、言い換えの必要が出てきて、結局は”That means I understand his opinion."位に収束するでしょう。

これの中間に位置するものが、”I am convinced what Ichiro says."位でしょうか。しかしこの”Convinced"というやや抽象的な言葉になってくると、その背景を説明しなければなりません。即ち、”Which means I understand what Ichiro says."と、やはり易しい表現に帰っていきます。





英語というのは、禅問答みたいなことは無くすべからく具体事象の説明です。「我こう論述する」と言ってもすぐその後で、「..which means 私はこう話します」と言い換えなければならない世界です。であるならば、頭が真っ白になる難しい表現より、柔らかな表現を使ったほうがスムースに行くと当方は思います。


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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
ありがとうございます!!
私の質問にお忙しい中ご丁寧にお答え下さって、本当にありがとうございました!心より御礼申し上げます。

いちろうさんの仰ること大変よくわかりました。私も日本での教育にどっぷりつかって、しかも日本に40年以上住んでるもんですから(?)、英語を話すとき、まず頭に思い浮かぶ日本語自体がお堅い日本語になりがちなんですよね~。

リスニングは日本語を介さなくてもいいのに、話すとなるとなぜ日本語がいまだ必ず入ってくるのか、そのイライラした感じがずっと続いています。

これは自分勝手な分析なのですが、リスニングのときは抽象的な語彙でもなんとなく、のイメージで受け取っていることを考えると、恐らく日本語の「文字」を頭に浮かべすぎなのだと思います。つまり、イメージで話していないような・・・

日本に20年以上住んでいるカナダ人の友人は、日本語を話すときも日本語しか頭の中になく、自分のストックにある日本語の中から単語をチョイスすると言ってました。
そんな風になれるのはいつのことか・・・ 

でも柔らかい日本語の重要性よく分かりますので、まずはこれから努めて参りたいと思います(この日本語も堅いですね!)。どうもありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
2009/05/25(月) 21:43:32 | URL | Akiko #-[ 編集]
Re: ありがとうございます!!
Akikoさん、コメントありがとうございます。


> 日本に20年以上住んでいるカナダ人の友人は、日本語を話すときも日本語しか頭の中になく、自分のストックにある日本語の中から単語をチョイスすると言ってました。
> そんな風になれるのはいつのことか・・・

これは、我々日本人が英語で接する時に”英語で考えるか?”という命題ですね。

当方の今の状態では、①挨拶や簡単な受け答えの、ある定型的な事は英語でも日本語でも考えず、(この友人の 言われるとおり)さっとカードを切る如く(英語で)出す、②それ以上の内容は日本語で考える、というようになっています。

これも興味深いテーマですので近日エントリーしたいと思います。
2009/05/26(火) 12:31:12 | URL | いちろう #-[ 編集]
来賓スピーチにありがちな話し方は、アイマイ部分を残せるので、喋るほうは便利かもしれませんが、ズドンと結論を先に言う英語とは相性が悪いですよね。
おっしゃるとおり、儀礼や慣習やらを取り除いて、頭と言葉をやわらかくしたところで「伝えたいこと・いいたいことの本質は何なのか」を自分のつかえる英語で表現していく…、ここに集中すると、お喋りの壁はぐっと低くなると思います。
それと、とても大事なのが自信ですよね。私の過去の記事ですが、トラックバックさせていただきます!
2009/05/27(水) 17:35:17 | URL | うろこ #-[ 編集]
Re: タイトルなし
うろこさん、コメントありがとうございます。

> 来賓スピーチにありがちな話し方は、アイマイ部分を残せるので、喋るほうは便利かもしれませんが、ズドンと結論を先に言う英語とは相性が悪いですよね。

そうですね。こちらで英訳(通訳)していて、来賓スピーチや幹部スピーチほど訳しにくいものはないですね。日本的表現満載ですもんね。この対極を行くと、英語がすっと入っていくのでしょうが....

うろこさんの”目からうろこ”をパクッたようなエントリーを立ててしまいましたが...
2009/05/28(木) 13:28:22 | URL | いちろう #-[ 編集]
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そういえば昔、こんなことがありましたが、 …みなさんの、勇気がニョキキッと出ますように♪ ワタシの相棒は、ポルトガル人オーナーの持つ 遠洋漁業船に乗り込んで働いています。 ですから滅多に一緒にはいませんで、 別居婚というよりは、遠洋漁業恋愛婚…エンヤコー
2009/05/27(水) 14:33:22 | オンラインで楽しく英会話☆オンタノ英会話