アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
“Yes”か“No”か!何が欲しいんかい!はっきりせんかい!---ファーストフードレストランにみるアメリカのチョイス文化、日本のお任せ文化
写真を拡大して見てください。これはアメリカのPenn. Stationというファーストフードレストランの注文確認書です。ここのレストランはファーストフードですが、レストラン内で調理するので結構味には定評があります。それ故色々なお好みの選択があります。

アメリカでは、「適当にみつくろって下さい」というのはほとんどありません。何らかのチョイスが必要です。これは人生の選択肢から始まり生活の中のすべての項目で必要とされます。

今回はそのファーストフードレストラン版をどうぞ。


015_20090701072202.jpg
(Penn Stationの注文確認書)

menu_veggie[1]
(これを食べるのに”責め苦”が待っているとは!}

ファーストフードレストランで“問い詰め”られて

当方は、ここの野菜を主体としたサンドウィッチが好きです。そこでレストランを訪れます。店員さんがにこやかに出迎えてくれます。

“Hello! What can I do for you?(いらっしゃいませ。何になさいますか)”
“I will have the Grilled Veggie.(野菜炒めサンドウィッチを下さい)”

ところが、これだけでサンドウィッチは出てきません。以下のように聞かれます。これらはベースの炒める野菜ですが、5種類ありそれぞれ好みを聞いてきます(写真内の一行内にある項目がが選択肢)。

“Would you like onion (O?)?(玉ねぎにしますか?)”
“Huum, y, yes, please.(ううむ。は、はい)”

“Would you like mushroom (M?)?(マッシュルームはどうしますか?)”
“Huum, y, yes, please. (ううむ。は、はいお願いします)”

“Would you like BP (BP?)?(BP〔不明〕はどうでしょう?)”
“Huum, y, yes, please. (ううむ。は、はい。つけてください)”

“Would you like green pepper (GP?)?(グリーンペッパーはお好みですか)”
“Huum, y, yes, please. (ううむ。は、はい)”

“Would you like Teriyaki source?(ソースは何になさいますか?テリヤキソースでよいですか?)”
“Huum, y, yes, please. (ううむ。は、はい。いいです)”

何種類頼もうと値段は同じです。それで結局すべてオーダーしてしまいました(写真内マルをつけているところがオーダーしたもの)。日本の食堂であれば、美味しければ適当にみつくろってくれるのですが、こちらではそうは問屋がおろしません。あなたのチョイスが必要です。

更にチーズの好みを聞いてきます。

“Would you like Provolone cheese, Swiss cheese, or American cheese?(チーズはプロボロン、スイス、アメリカンいずれに致しましょうか?)”
“Huum, American cheese, please. (ううむ。アメリカンチーズお願いします。)”

次はトッピングの野菜です。これは生の野菜で、サンドウィッチの上にのります。これもバリバリ食べると美味しいものです。これも何種類もありすべて聞いてきます。

“Would you like Lettuce?(レタスにしますか?)”
“Huum, y, yes, please. (ううむ。は、はい)”

“Would you like tomato?(トマトはどうでしょう?)”
“Huum, y, yes, please. (ううむ。は、はい。お願いします)”

“Would you like onion?(玉ねぎ?)”
“Huum, y, yes, please. (ううむ。は、はい)”

“Would you like pickle?(ピクルス?)”
“Huum, y, yes, please. (ううむ。は、はい)”

“Would you like peppers?(ペッパーはつけますか?)”
“Huum, y, yes, please. (ううむ。は、はい)”

これも、流されるままにすべてオーダー。しかし、まだまだテキは許してくれません。今度はサンドウィッチにつけるものを聞いてきます。

“What would you like to apply on the bread, mustard, honey mustard, mayonnaise, O&V, Oreg?(パンにつけるのは何にしますか?)”
“Huum, I, I will have honey mustard.. (ううむ。ハニーマスタードで)”

ふう、これでやっとサンドウィッチの部は終わりました。

後は、サイドポテトに飲み物です。これも、ポテトはサイズ、飲み物は種類とサイズのチョイスが必要です。飲み物によっては更にチョイスが必要になる場合があります。例えばアイスティーではスウィート(砂糖入り)、アンスウィート(砂糖なし)。レモン入り、レモンなしのチョイスが必要です。

アメリカではファーストフードレストランは、日本と同じように既製品販売を行っています。しかしファーストフードの形態でこのようにチョイスを迫るレストランもいくつかあります。ましてや通常のレストランになると、このチョイス“責め”から逃れられません。

こちらでは、非常に“個”が確立しています。「私は私の道を行く」です。日本のKYや世間の思惑なんてありません。皆好みは違って当然だということです。「皆が食べている物と同じで良いです」などという感覚はありません。

サービスする側はそれを引き出す為に、精一杯問いかけてきます。サービスを受ける方は、自分の好みに合わせて、“Yes, No”,“What I want are ....”を繰り返します。Tip制度というのはこういうサービスの対価であると考えられています(このPenn Stationはファーストフードレストランなので、Tip制度はありませんが)。


このレストランでのチョイスの説明。英語はもともと日本語よりうるさい言語で、店員も早口で聞いてきます。オドオドしている当方には、まるで「“Yes”か“No”か!何が欲しいんかい!はっきりせんかい!」と問い詰められているような感じがします。


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コメント
この記事へのコメント
サンドイッチ系のお店はなかなかたくさんの質問攻めにあいますよね。でもだいたい皆さん自分の欲しいものがはっきり分かっているのがアメリカらしいなと思います。

スターバックスに行っても、同僚5人分をまとめて買ったりすると、One venti non-foam skinny latte、one grande soy latte云々、なんて一息で言えずに舌をかみそうになったりします。

学生時代にアルバイトをしているときに、スターバックスがないと会議が進まないという人たちが出たので、バイトの私が走って行って日比谷のスターバックスで10人分注文したら、後ろの人から冷たい視線の顰蹙を買ったこともありました・・・v-12
2009/07/02(木) 01:40:32 | URL | Penguin #9rjWiv8.[ 編集]
Re: タイトルなし
Penguinさん、コメントありがとうございます。

>
> 学生時代にアルバイトをしているときに、スターバックスがないと会議が進まないという人たちが出たので、バイトの私が走って行って日比谷のスターバックスで10人分注文したら、後ろの人から冷たい視線の顰蹙を買ったこともありました・・・v-12

ここ辺りが日本とアメリカの違いですね。アメリカでは、どんなに時間がかかろうと自分の欲するものを注文し、周りの人もそれを当然の如く許容しますよね。

攻める方(レストラン側)もさることながら攻められる方(顧客側)もなかなか一筋縄ではいきません。


2009/07/02(木) 13:02:03 | URL | いちろう #-[ 編集]
いちろうさん、こんにちは
タイトルに思わず笑ってしまいましたが、
英語に不慣れな身としましては、このシステム非情に苦痛であります。(笑)
ファーストフードにしてそうなんですね。
はさむパンの種類からして、いろいろありますよね。
中身がわかるものならいざ知らず、食べてみなければ分からないものは、
取りあえず、聞き取れたものをオーダーしたりします。
自分の注文を正々堂々とできるように英語を励まねば。
2009/07/02(木) 17:45:35 | URL | Nemo #6jn2IUrI[ 編集]
Re: いちろうさん、こんにちは
Nemoさん、コメントありがとうございます。

> はさむパンの種類からして、いろいろありますよね。

日本にもあるかもしれませんが、Sub Wayというファーストフードレストランは、パンにこだわりがあるのかチョイスさせられます。最初はパンの種類(WheatやWhite他)が解らずにまごつきました(涙)。それからサラダをおいている所は、ドレッシングのチョイスは必ず聞かれますね。

ファーストフードレストランでも安心(?)出来ませんね。
2009/07/03(金) 14:00:01 | URL | いちろう #-[ 編集]
笑いました~。だいたい空腹の時には「パンの種類?トーストするか?ンな悠長な!」となっているので、何でもいいから敢えて何かを選ぶッ!という、なんとも不思議かつ乱暴な心境になっちゃいます(^^)
…KYという言葉の存在を、最近知ったうろこより
2009/07/04(土) 12:28:33 | URL | うろこ #-[ 編集]
Re: タイトルなし
うろこさん、今晩は。

> 笑いました~。だいたい空腹の時には「パンの種類?トーストするか?ンな悠長な!」となっているので、何でもいいから敢えて何かを選ぶッ!という、なんとも不思議かつ乱暴な心境になっちゃいます(^^)
> …KYという言葉の存在を、最近知ったうろこより

ファーストフードではないですが、一般のレストランに”Today's special."がありますね。お腹がすいた時には、これが日本の定食みたいな感じかなと思いオーダーすると、これまたチョイスがいろいろありますね。

あ~あ、アメリカで”定食”を食べたい(笑)!

2009/07/05(日) 12:21:53 | URL | いちろう #-[ 編集]
日本のマクドナルド
いちろうさん、お久しぶりです。
この記事を読んで、「ああ、日本人が苦手なことなんだなあ」としみじみ思ったのです。英語ができるとか発音がという問題じゃなくて、やっぱり
「うーん、どっちでもいいよ」っていうのがに日本人的なんだなあ・・
そしてそれば日本人には「楽」なんだなと思ったのです。

いまはわかりませんが、
日本で(とくに田舎だと)サブウエイはあまりうけが悪く
(つまり、日本語でもパンの種類まで選ぶのはどうも面倒)
日本のマクドナルドのバリューセット(いろいろな定食みたいにすでに選んであるもので
そのセットを選ぶと飲み物くらいしかチョイスの必要がない)
のほうがうけているときいたことあります。

やっぱり、日本語でも
「バリューセット一つ」で済むほうが楽なのでしょうね。

「何食べる?」「なんでもいいよ」ってのが
日本的なのね・・としみじみ実感。
もちろん、それはアメリカでは通じないってことなんですね・・・・ふむふむ。

そうそう、前の記事は「印刷して机の前に張っておきたい」と思いましたよ!

アメリカにはいけませんが、
Twitter上では
①短い文章で相手にわかりやすく書く(140文字)
②英語がネイティブの人ばかりではないのでわかりやすく
③KYはまったくない

しみじみ感じています。
幼稚英語でインチキ文法でも相手が読もうと思ってくれるので
とりあえずは通じるってのはちょっと感動です。
2009/07/06(月) 12:01:02 | URL | ゆうとまま #-[ 編集]
Re: 日本のマクドナルド
ゆうとままさん、今晩は。

> いちろうさん、お久しぶりです。
> この記事を読んで、「ああ、日本人が苦手なことなんだなあ」としみじみ思ったのです。英語ができるとか発音がという問題じゃなくて、やっぱり
> 「うーん、どっちでもいいよ」っていうのがに日本人的なんだなあ・・



こちらで英語が通じなくて苦労する大半は、こうしたシステムや文化の違いからきていますね。言われるとおり、英語が出来るとかの問題ではなく、文化の違いで戸惑う事が数多くありますね。

これは、レストランだけではなく、学校でもビジネスでもしょっちゅうあります。このブログの「日本~アメリカ対比論」のカテゴリーの中のエントリーに色々な文化比較論がはいっています。ご参照ください。


>
> アメリカにはいけませんが、
> Twitter上では
> ①短い文章で相手にわかりやすく書く(140文字)
> ②英語がネイティブの人ばかりではないのでわかりやすく
> ③KYはまったくない
>
> しみじみ感じています。
> 幼稚英語でインチキ文法でも相手が読もうと思ってくれるので
> とりあえずは通じるってのはちょっと感動です。


英語は最終的にはコミュニケーションの道具ですから、まず通じる感動から入っていくのがよいのではないでしょうか。なんといっても”好きこそものの上手なれ”ですから。

当方もTOEIC500点位の時に、既に英語を喋り始めて(喋らざるを得なかったわけですが)いました。今から考えると、そのレベルは冷や汗ものですが、そのコミュニケーションの楽しさで継続してきたようなものです。

好きな事から入っていくというのは大賛成です。頑張ってください。


2009/07/06(月) 13:11:53 | URL | いちろう #-[ 編集]
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