アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
“刺身のつま”程度に聞いてください―――英単語とコミュニケーション能力
写真にはおいしそうな刺身が並んでいます。刺身は今や世界的に有名な料理。ヘルシーなところがこちらアメリカでも人気で、パーティでも格好の話題になります。

英語学習者は、この時ぞばかりにと刺身の説明を外国人にしますね。しかしそのアプローチにもいろいろあり、あまり単語主導でいってもコミュニケーション能力は身につかない、というお話を“刺身につま”程度に聞いてください。

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(おいしそうな刺身です)

英単語万能のAさんの悲哀

当方が日本にいた頃の話です。当時、当方の勤めていた会社で海外プロジェクトが立ち上がり、アメリカから大挙子会社の従業員が実習にやってきました。こういう実習の折々には、親会社がパーティを開いて歓迎の意を表し、日本側従業員との交流を図ります。当然日本文化の粋であるさしみが料理として出されました。

このパーティには、海外プロジェクトに関係する人はほとんど出席しました。その中で、当時当方らと英会話クラスに通っていたAさん。なかなか優秀な方で将来を嘱望されていました。彼はその優秀さからのこだわりか、この刺身の説明をまず単語を覚える事から始めたようです。

「マグロはTuna, たこはOctopus, イカはSquid,...」

それは見事に単語を覚えアメリカ人にも説明していました。

“This is tuna. This is octopus. That is squid.”

アメリカ人もなるほどと感心していました。

当方は、そこまで頭脳容量がないと本能的に思ったのでしょう。これは単語は覚えきれないと思い、むしろその状態や状況、動作関連のフレーズを会話の本から引っ張り出してきて覚え、それをアメリカ人に説明をしました。

“This is very delicious.”
“We sometimes enjoy having sashimi.“

刺身の名前(英語)はわからなくとも、一生懸命何とか説明してパーティを盛り上げようとして、これはこれでなんとか話は通じパーティの座はもったものでした。

さて、その海外プロジェクトも進み、我々日本人社員も英会話クラスでの勉強が進んでいきました。ところがどうもそのAさん、英語のコミュニケーションがままなりません。他の分野でも単語を説明させると明瞭に反応するのですが、それを総体的に説明する事に難渋していました。

それに反して、当方は単語の記憶力はさっぱりでしたが、何事もマクロから入る性格(これを、心ある人は大雑把な性格と言う)からか、この状態や状況、動作関連のフレーズを覚えてきては、英会話クラスで試していました。

最終的には、コミュニケーション力という意味での英語の上達は、当方の方が速かった事を記憶しています。

英語の勉強も、文法から始まり単語や慣用句それから発音と各種あり、皆さんの頭を悩ましていると思います。しかしくれぐれも優先度を鑑みてコミュニケーション能力を磨いてください。




さて、くだんの海外プロジェクトの実習にきたアメリカ人達も立派に子会社の幹部となりました。後年その子会社に赴任した当方は、その幹部たちと再会して旧交を温めました。その時に当方が、このパーティの事を聞きましたが、刺身の名前はAさんから丁寧に説明は受けたもののちんぷんかんぷん(死語か?)だったそうです。だってこちらは相当な内陸部で、魚というとCatfish(なまず)しかないのですから...

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