アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
Agatha Christieと松本清張の名前の大きさーー英語圏の“個”の主張の強さ
皆様、明けましておめでとうございます。

今年も、“英語平凡プレーヤー”ならではの英語の取り組み方や、アメリカ生活者の視点でのアメリカと日本文化の違い等のエントリーを掲載していきたいと思います。

さて早速です。年末休暇を利用して読書をしていたときの話題を一つ。アメリカ(英語圏)の小説って、その表紙の作家名の表示が日本の小説に比べて異常に大きくないか?という事です。

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(Agatha Christieの名前が大きく出ている英語圏の小説)

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(文豪松本清張の名前も題名の下に小さく出ている日本の小説)

読書の冬

今年はクリスマス休暇から正月休暇にかけて、長い連休となりました。アメリカでは、製造業はどこも生産調整で、12月末の両方の連休を繋げて10日前後の連休にしているところが多いようです。この連休が暖かい時期にあると、アウトドア活動も盛りだくさんですが、こちらは日本と違い大型連休は年末のみで、暖かい時期にはありません。

そんな時には、ゆっくり本でも読むのが一番。当方は推理小説物が好きなので、松本清張やAgatha Christieの本を読んでいます。“英語平凡プレーヤー”としては、英語の本を読みきるのはなかなか至難の業。そこでストリーの知れた本に手が出ます。ChristieものはPoirot(ポアロ)探偵ものが主で、Poirot探偵の鋭い推理で事件を解決していくというストリーが予測できるため、読みやすく愛読しています。

又、松本清張は言わずと知れた日本の文豪。推理小説から社会派小説まで幅広く楽しめます。

Agatha Christieと松本清張の名前の大きさ

そんな二人の大作家の本を手に取り見比べてみると、面白い事に気がつきます。その表紙に書かれている、作家名と作品名の表示の比重の置き方です。

写真をご覧頂くとわかりますが、英語圏の本は作家名が上に来てしかも大きく表示されています。これは本により比重は多少変わりますが、多かれ少なかれ同じ傾向です。Agatha Christieは1900年代の前半の作者で、その発行部数は膨大なものがある有名作家ですので、その作家名を大きく表示するのは販売政策上有利になりますが、普通の作家もその比重はあまり変わりません。

日本では少し様子が違うようです。あの大文豪の松本清張でさえ、作家名が下に来てしかも作品名より小さくなっています。松本清張ならばネームバリューもあるのに、です。

これは、日本と英語圏での“個”の主張の強さの違いを表しています。何事も“個”が先に来る英語圏。自己紹介の時でもこれが出てきます。即ち英語圏(英語)での自己紹介は、①名前、②所属と続きますが、日本では、①所属が先に来て、②名前があとですね。

(英語吾圏では) “Hi! I’m Ichiro. I work for ABC Company.”
(日本では)  「ABCカンパニーの いちろう です」

これは、学校や研究所等のアカデミックな部門でもそうではないでしょうか。アカデミックな部門の論文等も同じかどうかは分かりませんが。Agatha Christieの有名作品でも“この私、Agatha Christieが書いたんですよ!”という主張が聞こえてきそうです。

これには、何事もまず個人があり、次にその属性が続くという英語圏の特徴がよく出ています。これが、ひいては著作権の確立の進展にもつながっているのでしょうか。


さてそういうことで、今年もこのアメリカから発信しているいちろう の“いちろうのアメリカ生活は快適だ”のブログを引き続いてお楽しみ下さい。



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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
映画やブログなども
作品名<作家名でふと気づきましたが、英語圏では小説、映画、それからブログなどでも人の名前をそのままタイトルとしたものが多く、このあたりも個の主張の強さと関係するのかなと思いました。
2010/01/04(月) 01:46:50 | URL | mako104 #mQop/nM.[ 編集]
あけましておめでとうございます(^^)
そういえば、郵便物の住所表記も、まず宛名からですもんね!
言葉は文化を表すツール、という観点は英会話学習者には大事なことだと思います…そうでないとどんどん理屈窟(リクツクツ・造語)へ迷い込んでしまいますし(^^)
正月のない新年ですが明けましておめでとうございます!今年も素敵な気づきの記事からスタート、ありがとうございます!
2010/01/04(月) 08:09:03 | URL | うろこ #-[ 編集]
Re: 映画やブログなども
Mako104さん、今晩は。

> 作品名<作家名でふと気づきましたが、英語圏では小説、映画、それからブログなどでも人の名前をそのままタイトルとしたものが多く、このあたりも個の主張の強さと関係するのかなと思いました。

そうですね。こちらの映画(CD)を見ても名前が大きく表示されていますね。特に大スター(手元にあるのは、ショーンコネリー)は大きく表示されています。

コメント有難うございました。
2010/01/04(月) 14:50:28 | URL | いちろう #-[ 編集]
Re: あけましておめでとうございます(^^)
うろこさん、明けましておめでとうございます(こちらアメリカは明日から平日全開ですが)。。

> そういえば、郵便物の住所表記も、まず宛名からですもんね!
> 言葉は文化を表すツール、という観点は英会話学習者には大事なことだと思います…そうでないとどんどん理屈窟(リクツクツ・造語)へ迷い込んでしまいますし(^^)
> 正月のない新年ですが明けましておめでとうございます!今年も素敵な気づきの記事からスタート、ありがとうございます!

そうそう、郵便のあて先は日本と全く逆ですね。行政区分も逆で、地元の番地、市町村、州と続きますね。この行政も”お上”に屈服しない気分がでているのでしょうね。

こちらこそ今年もよろしくお願いいたします。

2010/01/04(月) 14:55:44 | URL | いちろう #-[ 編集]
いちろうさん、こんにちは
なるほど~。
“個がまずありき”は、英語の構造上からも分かります。
そういえば、私もいちろうさんを見習って(?)、ブログタイトルに自己主張を大きく打ち出しています。
バリバリ日本人ですが、ちょっとそれだけはアメリカンじゃないの~?と知って嬉しくなりました。(愚)
2010/01/06(水) 13:02:32 | URL | Nemo #6jn2IUrI[ 編集]
Re: タイトルなし
Nemoさん、こんばんは。


> いちろうさん、こんにちは
> なるほど~。
> “個がまずありき”は、英語の構造上からも分かります。
> そういえば、私もいちろうさんを見習って(?)、ブログタイトルに自己主張を大きく打ち出しています。
> バリバリ日本人ですが、ちょっとそれだけはアメリカンじゃないの~?と知って嬉しくなりました。(愚)

そうですね。何回もエントリーしましたが、英語もこの”気分”が濃厚ですね。アメリカで観察すると、英語圏以外の人も母語がこの”気分”濃厚だと英語の上達が早いようですね。中国や韓国の人達はこれに該当するのでしょうね。

日本(語)はこれが希薄なので、英語の上達が遅いのでしょうかね。

コメント有難うございます。
2010/01/07(木) 12:26:31 | URL | いちろう #-[ 編集]
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