アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
”Peer pressure(ピアプレッシャー)”について------日本人の特性と英語学習時の弊害
前回当方が取り違えたピアプレッシャーは”pure pressure”ではなく、”peer pressure”でした。このピアプレッシャーは「仲間からの圧力」というものだそうで、前回のケースでは「アメリカに来た日本人の子供たちは、アメリカの子供達仲間からの圧力で、仲間はずれにされるのが嫌で英語を必死に覚えようとする」というものです。

日本の英語学習者は、このピアプレッシャー。見覚え聞き覚えがありますね、逆の意味で。即ち、英語を話す時に、日本人の仲間の眼が気になり(仲間からの圧力)うまく話せない、という事です。

どうやらこれが、日本人の英語の上達を妨げている要因になっているようです。

日本人みんな感じているピアプレッシャー

日本人は、その国民性からかこのピアプレッシャー感受性が強いようです。これは、このブログでの指摘の“世間”というものにも通じるようです。

現在のホットニュースのToyotaのリコール問題でも、ニュースにこの”Peer”という言葉が出て来て、その特性を指摘しています。ABC Newsの“Reticent Toyota President Typical for Japan Inc.”という記事からです。

Japanese presidents are team leaders who coordinate everyone's views and care intensely about peer opinion because confrontation must be avoided, she told The Associated Press(日本の企業の社長の役割は、組織内対立を防ぐ様に、皆の意見をまとめ仲間の意見を調整するチームリーダーです。).

これは日本のマネジメントの特性を解説した記事で、今回Toyotaのメディア対応等リコール対応が遅れたのは、欧米型のトップダウンになっておらず、仲間の意見を調整する日本型のマネジメントになっていたためだというものです。

又、近年問題になっている企業の長時間労働の問題も、これが根底にあるようです。自分の仕事が終わっているのに早く帰れない。「皆が仕事をしているのに何で一人だけ帰るのか!」という仲間からの圧力で長時間労働になってしまう例があるやに聞きます。

又、企業倫理の問題でも、仲間からの圧力で不祥事に手を染めてしまうという事もあるようです。

英語学習界でも

英語学習界でも、このピアプレッシャー、仲間からの圧力はよく見聞きします。

顕著な例が、帰国子女が英語の発音を日本的に(下手な状態に)して、皆との違いを隠すという事です。周りの日本育ちの仲間から白い眼で見られたくないというピアプレッシャーから来ているのでしょう。せっかくの経験が皆に伝えられていない、生かせていない事になります。

大人の英語学習者もこのピアプレッシャーがありますね。習った英語を使おうとする場合、相手のネイティブの人より、周りの日本人の眼が気になり話せないものです。英語が下手で笑われるのではないか?こんな英語ではどう思われるか?というものです。仲間からの圧力で萎縮してしまうわけです。大人になると、子供と違い外国の人とは仲間意識がそう働かず、子供の様な、外国の人達が同じ仲間という意識ではありません。これにより、英語世界に没入できない訳です。これに没入できる人は英語の上達が速くなります。

これを逆手に取った英語上達法を伝授します。英語を使おうとする時には、「私は(周りにいる日本人の)あなた方の仲間ではありません。仲間外の人間です。よってあなた方のピアプレッシャーには無縁です」と思いましょう。そうすれば、どんなに下手な英語でもどんどん話せるようになります。

ついでに相手のネイティブの人に対する対策を一つ。これはかなりの確率で言えますが、相手のネイティブはあなたを仲間とは思っていません。見た目もそうでしょうし、会った時の握手やスマイルの雰囲気の部分でも、これは違う世界の人だなと感づきます。ましてや、英語を話し始めるとすぐ全く別の世界の人だと分かります。よって、仲間としての圧力即ち”peer pressure”があろうはずはありません。よって、あなたの英語が下手でも、ネイティブの人からどうこう思われる事は無いわけです。英語上達の対策は、この事実を知ることでしょう。


このピアプレッシャー。英語学習に関しては、子供達と違い、外国の人と仲間になりにくい大人にとって厄介なものです。

 

 



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コメント
この記事へのコメント
なるほど、仲間外だという事実を自覚してしまうのは早道ですね!
そもそも村八分という感覚はない人たちですし、言葉のハンディばかりに注目する人、こちらの言うことをわかろうとしない想像力の足りない人、失敗を笑う人はこちらからお断り、という態度も味方になるかもしれませんね(^^) 
2010/02/28(日) 16:03:54 | URL | うろこ #-[ 編集]
うろこさん
うろこさん、こんにちは。

日本人に対しては、日本人の殻を抜けきれない我々日本人には、この対処法なかなか難しいですね。時々、我関せずというタイプの日本人がいますが、そういう人は英語の上達が速いようですね。

英語を話す時には、アメリカ人に対しては、本文に掲げる対処法が役に立つと思います。日本人はあまりにも相手のアメリカ人(外国人)の受け取り方を気にしますよね。相手はさして日本人の英語の良し悪しなんて気にしていないのに...

言葉(英語)に良いも悪いも、上手いも下手もない(汚い英語というのはありますが)、ただの意思伝達の手段と考えている大多数のアメリカ人(外国人)にとっては、日本人の過剰反応は不可思議でしょうね。

コメント有難うございました。
2010/03/01(月) 04:51:32 | URL | indianaky #-[ 編集]
peer pressure って懐かしい言葉です
いちろうさま お久しぶりでございます。
先日来から お書きになっていらっしゃいます peer pressure って言葉 私が英語を始めました頃 ・・・ ですから 15~16年くらい前にアメリカ社会で問題視されていたような気がしております。
詳細は忘れましたが 確か 10代の子どもたちに蔓延して 仲間の目が気になるあまり自由に行動ができないとかいうものでした。日本には昔からある 足並み揃えてご一緒主義 がアメリカにもあるんだ と驚いて この言葉 よく覚えております。
わたしは フランス語から入ったと申しますかフランス的な思想の影響を若い時に多々受けておりましたので コメントにお書きのように 我関せず でございました。
日本人が日本人同士で あの人の発音は良いだの悪いだのと言っているのが不思議で仕方がありませんでした。
自分の言いたいことが 相手にきちんと通じるかどうかが重要なのですが 残念ながら まだまだその意識をお持ちになる方が少ないのが現状なのかな とも思います。最近家での仕事になってしまいましたので 話し相手は 家族を除き スカイプ友達のアメリカ人だけの状態が続いております。
生徒さまは日本人ですが 皆様にはそういう意識を持たないことの重要性をお教えしているつもりです。
現実に殆どの方が仕事で必要だからとレッスンをお取りくださっておりますので あまりそういうお話をお聞きすることはございませんが。   
2010/03/02(火) 04:38:58 | URL | fountainhead #6NxBSyw.[ 編集]
Re: peer pressure って懐かしい言葉です
Fountainheadさん、こんにちは。

当方は、このPeer pressureという言葉は、今回はじめて聞きました。自我の確立した、アメリカの大人の世界ではあまりない概念かもしれませんね。やはり大人の世界では、日本のほうが”世間”や”足並み”という事が大きな影響を残しているのでしょうね。それが英語の上達に悪影響を与えているのでしょうね。

もっとも、当方が英語を始めたのが30歳代中盤。この頃になるとオジサン過ぎて我関せず--->Peer puressureに無縁--->それで英語が何とかなった、という図式かもしれませんね(笑)。Fountainheadさんにオジサン受講生がいれば、是非このメッセージを伝えて下さい。
2010/03/02(火) 12:09:37 | URL | いちろう #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010/03/02(火) 16:05:12 | | #[ 編集]
Fountainheadさん
すみませんでした。コメント承認アイコンを押し忘れていました。お詫びいたします。
2010/03/03(水) 12:39:47 | URL | いちろう #-[ 編集]
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