アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
同時通訳者の講演会に参加して(その2)―――英語平凡プレーヤー、初心者へのヒント
一月半ばの、同時通訳者の講演会報告第二弾です。

同時通訳者は、英日若しくは日英の通訳を行う中で、色々苦しみがあるようですが、我々はそれの、自分の中での変換で四苦八苦しています。同時通訳者のヒントは、我々英語平凡プレーヤーや初心者にも有用なようです。

通訳困難な話し :“被通訳者の話しの声の音量が低い、話題が文化的、非論理的なものの時。”

英語が通じてないのは、その人の英語がダメなのではなく、実は英語の前に声の大きさの物理的なものや、話す内容の文化的なものがあるというのはこのブログのエントリーでも説明してきました。

英語のプロといわれている同時通訳の方も、何のことはないコミュニケーションに困るのは、聞こえていないからでした。

又、話題の文化的、非論理的なものなかなかコミュニケーションしづらいものです。当方も、英語を使っていて一瞬頭の中が真っ白になるのは、「愚直に邁進する」や「もったいない」、「斟酌する」という日本的、やや非論理的な言葉が浮かんできた時です。勿論英語の達人と言われる人は問題ないでしょうが、平凡プレーヤーや初心者はこの考え(用語)は避けて通った方が良いでしょうね。

30%ルール :“通訳する時はその元言語より30%位言葉数が多くなる。”

対訳とおりに英語を話すとなかなか通じないというのはよくある話です。特に英語を話す時には、その言語の特徴で沢山話す必要があります。

最近も、豊田、Toyota社長が、リコールの時の記者会見で、

“Toyota car is safe.(注:原英語訂正済み)”

と言っていましたが、こちらアメリカの地元のToyota擁護派議員は、

“Toyota car is safe to drive.”

と言っていました。自然な英語の感じになると一言二言多くなる例でしょうか。

話す練習 :“通訳がうまくなる為には、通訳即ち話す練習をしなければならない。“

これは、英語のプロになるほど認識し、初心者ほど認識していない事ではないでしょうか。至極当然のことではありますが、日本の英語学習界をみるとこれが徹底していません。即ち、難しい本を読ませたり、難しい単語を覚えさせたり、過剰に発音の練習をしてみたりしていませんか?

話すスピード :通常の話すスピードは60~100語/分である。

この同時通訳の方が、映像でこの60~100語/分のスピードの会話を紹介していました。これを速いと感じるか、普通と感じるかは慣れの問題かもしれませんが、ひとつ気がついた事があります。それは、最近の英語教材(特にWeb-siteの教材)の紹介する会話スピードが速すぎるのではないかという事です。当方も試しにある教材を聞いてみましたが、速すぎて半分くらいしか分かりませんでした(オイオイ、ダメじゃん)。

勿論、その速さに慣れなければなりませんが、初心者にはどうでしょうか?ネイティブの人も、相手が英語初心者と分かればそんなに速く喋る事は無いと思うのですが。

翻訳では食べていけない :“翻訳では、かなりのレベルの人でもなかなか専業でやるのは難しいが、通訳の方が何とかやっていける。“

これは、需要と供給の関係を言っているのでしょうか。即ち、翻訳できる人は通訳できる人よりも多くいるという事でしょうね。これをさらに言うと、聞く話す事の方が、読み書きよりも難しいという事なのだと思います。聞く話す。これは、日本の英語教育界の永遠の課題ですね。




サッカーの全日本の選手の何気ない一言が、アマチュア選手のプレーのヒントになるものです。勿論同じプレーは出来ませんが、目からうろこと言う事はありますよね。ここでも、それをぜひ活用してもらいたいものです。



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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
今回も噛み砕いてわかりやすい記事をありがとうございます(^^)
>即ち、難しい本を読ませたり、難しい単語を覚えさせたり、過剰に発音の練習を
使用者よりも、作り手が提供しやすいもの、という視点の教材が多いような感じがします。なにしろ難しい本は溢れていますし、発音も他のことに比べれば範囲が決めやすいですし…。
また、学習者のいるステージを無視して、恐ろしく高度なものを見せて脅かしてみたり(昔これですごく英語がいやになった時期がありまーす)
実際に英語圏に来てみると、リスニングのスピードも大事な話は当然ゆっくりするし、どうでも良いものはめちゃくちゃ早い、という事実もありますもんね。
2010/03/24(水) 13:57:02 | URL | うろこ #-[ 編集]
Re: タイトルなし
うろこさん、こんばんは。

> また、学習者のいるステージを無視して、恐ろしく高度なものを見せて脅かしてみたり(昔これですごく英語がいやになった時期がありまーす)


”学習者のステージ”は必要な概念ですね。日本の英語学習者は皆英語の達人を目指そうとしているかのようですね。このに挙げたサッカーで云うと、まだボールも蹴れないのに、日本代表のサッカーを目指しているようです。

まず、草サッカーの”ステージ”を認識して、どういう練習が必要か考える事が重要でしょうね。さすがに、うろこさん始め、プロの方々はこれが分かっているようですね。
2010/03/25(木) 13:20:13 | URL | いちろう #-[ 編集]
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