アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
「ブロークン英会話教室」のススメ----現在日本の英語教育改革のためのビジネスモデル提唱
日本で興隆を誇っている英語教育産業、中でも英会話教室事業は大変な人気を誇っており、各社は、あの手この手のセールスポイントを示しています。しかし、色々“敷居”が高いようで、受講生の中にはあえなく挫折する人も、又多いようです。

その“敷居”の一つに日本人のこだわりの象徴ともいうべき、完璧主義があります。即ち、間違いを恐れる事です。英語世界からの住人の発信では---当方もその住人の一人ですが---“英語の上達には間違いはあって当然だ”というものもあります。しかし、多くの人は立派な英会話教室の看板を前にすると、英語学習者症候群ともいうべき間違い恐怖症が出てきます。

そこで提案。この間違い恐怖症を防ぎ、挫折者皆無で大繁盛間違いなしのビジネスモデル案を提供しましょう。ずばり「ブロークン英会話教室」の設立の提唱です。

「いちろう ブロークン英会話教室」

英語の習得過程では、その間違いはあって当然。間違いを恐れて英語に怯むよりも、恐れずに間違いながらも英語を使っていった方が勝ち、という単純な法理からこのプランは来ています。

ここで、そのエッセンスの詰まった英会話教室の学習要旨を発表します。仮称、「いちろう ブロークン英会話教室」です。どんな英語の達人でも英語の覚え始めの頃にはこうした内容を踏んで来ました。

名称 : 「いちろう ブロークン英会話教室」

1. ブロークン英語の推奨。

          英語の間違い歓迎。
          単語の羅列、ボディラングエッジでOK。
          くどい表現の推奨。
          会話中の聞き返し、言い換え、大きな声の推奨。

2. 以下のポイントは随時強調。

          Please, Thank you, Excuse me (us)、は重要。
          以下の法則(文法)だけは、随時説明明示する。
                    o否定疑問文の答え方
                    oDo you mind ~の応え方
                    oI’m coming~の使い方

3. インセンティブとして、英語を使った回数---間違い英語含む---を度数化してキャッシュバックする。

でたらめ英語でも良いです。しかも、そんな英語でも使えば使うだけキャッシュバックが受けられる、というのですから、受講生も張り切る事間違いなしです。

英語のネイティブも

英語のネイティブもこのブロークンな英語の段階を踏んで上達していきます。特に小さな子供は、ブロークンな英語を話し、周りの大人達から矯正されながら上達していきます。それを、小説の世界から見てみましょう。

Agatha Christieの “The Lamp”という短編からです。

幼い子供に、その親が、「ブロックを持ってきてエンジンを作るか家を作って遊んだら?」と問います。それに対する子供の答えの英語が不完全で、親から正されているシーンです。

(親) “Suppose you fetch your bricks and build a nice house, or an engine.”
(子供) “Don’t want to build an ‘ouse.”
(親) “House.”
(子供) “House, or h’engine h’either.”

Houseが ‘ouseになり、親から正されています。又、 engineが h’engine、eitherのつもりがh’eitherとなっています。

ネイティブの人たちはこのようにして英語を覚えていくのだと言う良い見本です。そうです、周りの大人達が先生の、「ブロークン英会話教室」を実践しているのです。 ネイティブがこの過程を踏んでいるのに、、英語学習者がブロークンでいけないはずは無いでしょう。

本場での「ブロークン英会話教室」

英語現場に放り込まれた日本人は、否応なしにこの「ブロークン英会話教室」を実体験する事になります。

当方の家にホームステイに来たN君。ホームステイ中盤は、当方の会社に行ってアメリカ人に混じり、現場作業を体験しました。作業中は時々当方が確認に行くも、基本的にはN君が回りのアメリカ人に独力で聞きながら、作業を進めました。

英語がほとんどダメだったN君ですが、単語の羅列や間違いだらけの英語で、2日目の昼過ぎからなんとか英語を使い始めていました。まさしくこれは、「ブロークン英会話教室」の体現だった訳ですね。

そうです。英語に飛び込んでしまえば数日で簡単なコミュニケーションが出来始めるのです。これを阻害しているのが日本の完璧主義です。この「ブロークン英会話教室」はこれの排除から始まります。




さあ皆さん、この「ブロークン英会話教室」を運営しましょう。英語間違い恐怖症ですくんでいる受講生も元気が出始め授業皆勤。これはすごいという事で人気になり、受講生がわんさと押しかけてきて、儲かる事間違い無しです。その時にはお礼として、ビジネスモデル考案料で寸志を当方に頂くだけで結構です。

 

 






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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
わーい、いちろうさん!(飛び上がって喜んでいます)
ちょうど come and go の質問を頂いて絵を描いたところだったので…(^^)
>ネイティブがこの過程を踏んでいるのに、、英語学習者がブロークンでいけないはずは無いでしょう。
まったくもって同感です!水泳だって顔を水につけるところから、サッカーだってボール拾いから、器械体操だって「前まわり」から、ですもんね!
学習者に勇気を与えるエントリをありがとうございました!
派手な失敗には褒美を出すが、綺麗な現状保持は罰金だ、と言っておられたのは…トムピーターズさんでしたか。
2010/03/27(土) 16:00:42 | URL | うろこ #-[ 編集]
Re: タイトルなし
うろこさん、早速のコメントありがとうございます。

> まったくもって同感です!水泳だって顔を水につけるところから、サッカーだってボール拾いから、器械体操だって「前まわり」から、ですもんね!

日本では、どうやら水泳や体操はオリンピックレベルの話に喧々諤々、サッカーはワールドカップのレベルの話に喧々諤々なんでしょうね。まだ、水にも飛び込んでいない、鉄棒にぶら下がれない、ボールも蹴れないのに。

ネイティブでも、どんな英語の達人でもこのブロークンの段階というのはあったと思うのですが、日本では避けて通りますよね。ぜひこれを分かっていただきたいものです。

2010/03/27(土) 16:23:39 | URL | いちろう #-[ 編集]
いちろうさん、こんにちは
お元気ですか?
先日、この記事を拝見したときに、大いに賛成!と心の中で叫んでおりました。
私も“ひとりブロークン教室(?)”開設しております。

事後承諾になりますが、今日の記事にリンクさせていただきましたので、不都合があったらおっしゃって下さい。。
2010/04/02(金) 20:02:47 | URL | Nemo #6jn2IUrI[ 編集]
Re: タイトルなし
Nemoさん、コメントありがとうございます。また、リンクの件了解です。

> 先日、この記事を拝見したときに、大いに賛成!と心の中で叫んでおりました。
> 私も“ひとりブロークン教室(?)”開設しております。

この「ブロークン英会話教室」、当方もアメリカ生活何年になっても必要なようです。それ位いつまでたってもドキマキしながら話しています。もう少し、間違いを許容しながら、肩の力を抜いて話せると良いのですがね。

ネイティブの人の、この文型にこだわらない力を抜いた話し振りというのは(当然といえば当然ですが)参考になりますね。
2010/04/03(土) 13:15:28 | URL | indianaky #-[ 編集]
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