アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
「ブロークン英会話教室」のススメ----成人ネイティブの“ロールモデル”研究
前回、「ブロークン英会話教室」のススメの中で、ネイティブも幼児英語発育過程では、ブロークンな英語の段階を踏んで来ている旨を報告しました。このブロークンな英語を話すということは、何も幼児だけではありません。立派な大人でもいわゆるブロークン---文型通りではない---英語というのは話しています。

これは、このブログでも何回か出てきたと思いますが、今回は言葉を商売にしているテレビの司会者が発している、非定型英語を紹介しましょう。先日取り上げた、Larry Kingショーの、Toyota社のリコール問題で豊田社長への質問発話の中の、非文型になっているところを集めたものです。

題して「いちろう ブロークン英会話教室」、応用編---成人ネイティブの“ロールモデル”研究---の始まりです。

言葉の繰り返し、言い換え、非文型用法

リコール問題で、Larryが豊田社長に色々な質問をしています。やや複雑な問題ですので、言葉を選んでいるのでしょうか。言葉を繰り返したり、言い換えたり、又、文型通りでないところが目立ちます。

Mr. Toyoda, by the way, you -- you spoke English well in the opening statement.

Was it -- was it a difficult day for you?

KING: Do you think -- what do you think your grandfather would have said about all this, Mr. Toyoda?

How -- how sad -- this is hard to put in words, maybe -- how sad are you over this?

What do you say directly to -- to all -- what can you say now to the families directly, and many of whom will be watching tonight, who have lost loved ones?

What -- what do you say directly to them, as we show the Sailor family?

KING: Well, the -- the pain is obvious.

Who -- when we look back, Mr. Toyoda, who was at fault?

Did -- was it the engineers?

What -- what do you do for your customers now?

KING: Thank you. One other thing. From our Twitter at Kings Things, what kind of car do you drive?


テレビの番組ですので、ある程度の原稿は出来ていると思うのですが、それでも文型通り流れるようにはいっていません。これは、ある意味日本の英語習得途上者には驚き---英語圏では当たり前ですが---です。

英語の会話にはリズムや流れがあり、必ずしも流れるようには行かないのが常です。これらをブロークンといってしまうのはやや乱暴ですが、一字一句文型通りで間違えられないと、ハードルを高くしてしまっている現在日本の英語習得途上者---当方も含めてですけどね---には、胸のつかえが降りる出来事です。




先日の事です。職場のアメリカ人の同僚が当方に質問をしてきました。

“Ichiro, did you --what do you see about our next term’s sales? Good or bad?”

当方の答えは、

“No good factors. Lingering economical crisis.”

でした。アメリカ人同僚も文型通りの英語ではありません。当方も、さすがに「いちろう ブロークン英会話教室」の提唱者です。同じく英語の返答は、文型通りではありませんでした。これでもアメリカ人同僚との質疑は平穏に進んでいきました、来期の売り上げ問題を除いては....






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コメント
この記事へのコメント
>一字一句文型通りで間違えられないと、ハードルを高くしてしまっている
母国語でのおしゃべりを考えても、あんまり整理整頓された話し言葉というのはかえって不自然なものですもんね。
知り合いに日本語に詳しい韓国の方がいますが、彼の話す言葉はまるで日経新聞そのままで相槌の類は一切無く、会話を継続させるのに四苦八苦、なのです(レクチャーを受けているようになってしまうので)。
日本語ネイティブスピーカの私が、現実との乖離を鑑みつつ、いかに返答をするか検討中、などと、お喋り言葉とは遠いものが頭を明滅して自分が情けなくなったりしています。えへへ。
2010/04/05(月) 18:33:01 | URL | うろこ #-[ 編集]
Re: タイトルなし
うろこさん、今晩は。


> 日本語ネイティブスピーカの私が、現実との乖離を鑑みつつ、いかに返答をするか検討中、などと、お喋り言葉とは遠いものが頭を明滅して自分が情けなくなったりしています。えへへ。

これは、これは、落語の「たらちね」の世界(言葉が丁寧すぎて起こるこっけい話)ですね。この中に、

長屋の八五郎に嫁いできた良家の娘さんが、「今朝(こんちょう)は、土風(どふう)激しゅうして、小砂(しょうしゃ)眼入(がんにゅう)し、歩行なり難し」と言ったとか。

日本語程のことは無いですが、エントリーの中にもありますが、英語の中にもありますよね。日本の英語学習界も、スラングではない、もう少し肩の力を抜いた柔軟性のあるフレーズを推奨しても良いのではないでしょうかね。

2010/04/06(火) 13:12:15 | URL | いちろう #-[ 編集]
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