アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
『「日本の学校での英語の勉強は、畳の上の水練じゃないだろうか?」と話をしたよね』―――N君への手紙 : 英語の学び方のアドバイス
昨年の夏にN君がアメリカの我が家にホームステイに来てくれました。N君は我が母校の学生。これから社会へ羽ばたこうという気鋭の青年です。昨年、草の根評論家から英語への取り組み方に対するアドバイスを多少しました。これはその内容と今回新たな補足内容です。

1.日本の学校での英語学習は、畳の上の水練ではないだろうか?

『英語社会とは水に満たされた社会ではないだろうかね。これに入っていくのはなかなか簡単じゃないよね。君が日本で何年も英語を学んできたけど、こちらに来てなかなか通じなかったよね。簡単な食事のオーダーすら大変だったよね。

こう考えたらどうだろう。「日本の学校での英語の勉強は、畳の上の水練じゃないだろうか?」と。畳の上で水泳の理論を学び、腕や脚の動きを練習し、顔を上げて呼吸の練習をしたとする。テスト等でがりがり絞られて一生懸命勉強したよね。しかし、それでいっぺんに水に入れるかというと疑問だよね。

実際の水には波があって水が鼻に入ったり、飲み込んだり、急に深い所に行ったりで頭の中が真っ白になるよね。 又腕や脚の動きも実際水があると、畳の上のようには行かないよね。これは今回英語で感じただろうけど、発音が通じない、何を言ってるのか聞き取れない、文法もなんだか習ったのと違うようだ、と感じたのと同じではないだろうかね。』

2.これを克服するのは、徐々に水に飛び込んで練習するしかないんじゃないかな。

『勿論、日本では実際の海や川は経験できないが疑似体験は出来るんじゃないだろうか?水泳でも、洗面器に水を入れて顔をつけるとか、小さなプールで手や足を動かしてみると言う事は意味があるよね。それと同じで、英語のヒヤリングをやったり、英会話をやったり等は効果的だと思うよ。

当然といえば当然だが、こちらの小さい子が英語をぺらぺらしゃべっているよね。これは生まれたときから水の中にいるからだろうね。まず、ずっこけながらでも水遊びから始まって水に慣れ、それから段々腕の動きや脚の動きを練習するのだろうね。

だから日本にいる人達へのアドバイスは、まず思い切って水に飛び込んでみよう、ということだね。今は、水の周りでおとなしく心配しながら水を眺めているという事じゃないかい?英語の授業でもおとなしく聞いて余り発言しないとか英会話の授業で何も言わないとか....そうじゃなく機会があれば思い切って水に飛び込み歓声を上げてもいいんじゃないかな。

勿論畳の上で手足の筋肉を鍛えたり、動きの訓練をする事は水に入った後大いに役立つよね。』

3.水の中のでは強く前に踏み出さないと前に進まないよね。

『水の中では泳ぐ事だけではなく、泳ぐ姿勢も教えてくれると思うんだ。空気中と違い水の中では、前に進もうと思えばまず強く前に踏み出さないといけないよね。人間社会も同じではないだろうかね。言い換えれば、その人の人生に対する姿勢ということも教えてくれるみたいだよね。英語も同じじゃないかな?

特にアメリカは、日本の集団主義の社会で「あうん」の呼吸で動いている国ではないので、その姿勢を堂々と見せる事も大切だよ。いわゆる「おしだし」だね。はっきり「Yes, No」を言う、挨拶をする、自分の意見を述べる、と言うのはこちらの社会の基本だね。だから水に入ってそう云うものを学ぶという事も大事だよね。

日本の「おうっす」、「べつになにもないっす」的な地べたを這う若者じゃ困るよね。

これは年には関係なく重要な事で、水に飛び込みそれに触れれば分かる事だから、早すぎるということは無いと思うんだ。畳の上の訓練項目ではないよね。 だから今議論のある小学校からの英語教育と言うことも、水に入ってそういう姿勢を学べるだけでも効果があると思うんだ。

さあ身体をリラックスさせて水に飛び込もうよ。』
スポンサーサイト

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
まったくでございます。皆、泳ぎたくてうずうずしてるのに、延々と畳のうえで小指の位置が違う、足はこうでもいいけど、このやりかたでもいいとかいった講義が続くので、そのうち皆「もう泳げなくてもいいや。陸の上で生きていくから。うきわもあるし」になっちゃうんですよね。
たったいま私のブログにも書いたのですが、本当に私たちが日本の学校で教えてもらってる英語って、家の骨組みなんですよね。骨組みだけじゃ、住めません。その代わり、中学高校とがんばって骨組みができていれば、仕上げのやり方によりすごくいい家ができると思うんです。これと反対なのが、留学すればなんとかなるだろうタイプの人で、一応ぺらぺらに聞こえるけど書かせたり読ませたりするとおや?っとなります。こういうのは骨組みのない壁だけの家で耐震強度0で、一応住めるけど弱いし危ない。骨組みと壁や内装を適度に組み合わせながら建てていくようにできないんでしょうかね。
2006/03/02(木) 02:39:01 | URL | Miyuki S/Ohio1982oh #-[ 編集]
本コラムMiyuki/Ohioさんの「英語教育について」のコラムに触発されて書きました。

小学生の頃から英語,しかも挨拶,自己紹介、簡単な自分の意見を述べる、と言う事を練習するだけでも、日本の若者に漂う”空気”というものがすっきりすると思うのですけどね。

こちら(アメリカ)の子供は挨拶も、目を見てしっかり握手して、はっきり発言して、と堂々としていますよね。
2006/03/02(木) 12:35:58 | URL | いちろう #-[ 編集]
そうですね。アメリカ人は若くてもしっかりしてますよね。おととし、ホストペアレンツの結婚50周年のパーティに出席したとき、出席者80人くらいのなかで乾杯のスピーチをしたのは16歳のお孫さんでした。特にしっかりしてる子だけど、感心しました。日本だったら、だれが16歳の孫に乾杯の挨拶をと考えるでしょうか。
あと、あくしゅ~。。。日本人、特に女性と握手するとふにゃふにゃで変な感じです。ぎゅっと握って欲しいです。わたしだけ?
2006/03/02(木) 19:46:05 | URL | Miyuki S/Ohio1982oh #-[ 編集]
追伸、この記事を私のブログにトラックバックしようとしたのですが、できませんでした。わたしがブログ初心者ということもありますが、サーバーが違うとだめなのかな?
2006/03/02(木) 19:47:23 | URL | Miyuki S/Ohio1982oh #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック