アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
暑い夏Football(アメリカンフットボール)を観戦しました------そこにアメリカ社会を見る
こちらアメリカも、数々の記録を打ち立てた暑い夏でしたが-----進行形でもありますが----そのさなか、アメリカで一番人気のFootball(アメリカンフットボール)の試合を見に行ってきました。

試合は、近くの街の----といっても車で二時間かかりますが----シンシナチ.ベンガルズの試合でした。これはプレシーズンマッチで、日本でいう公式戦前のオープン戦みたいなものでしたが、それでも年間試合数の少ないFootballのゲームでは貴重な試合で、観客の数や試合の雰囲気は本番さながらの内容でした。

この、Footballを見ていると、そのチーム構成や試合に進め方は、つくづくアメリカ社会を反映したスポーツだと思います。本日はその特徴を挙げてみました。日本の皆さんの属している社会----企業社会や地域社会----を思い浮かべながら、その差を較べてみてください。

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(Footballの季節がやってきました)



Footballの特徴

1.いろんなタイプの選手が集うスポーツである。

ご存知のようにFootballは、短距離走タイプの俊敏で小柄な選手、レスラーの様な大柄な選手、蹴る事専門のキッカー、司令塔で投げる能力も必要なクオーターバック、等々です。こんな個性豊かなバラエティのある選手達が、一つのチームを作り上げています。

2.職能が各人分かれてハッキリしたスポーツである。

小柄で足の速い選手はバック----後方に陣するプレーヤー-----に、大柄な選手はタックルやガード-----前方にいるプレーヤー----とはっきり分かれています。又、キッカーはキックのみ、クオーターバックは司令塔で投げたりボールを裁いたりする専門です。キックも同じ蹴るという職能ですが、パントキックとフィールドキックは違う選手で職能が細分化されています。

又、オフェンスの時とディフェンスの時には、同じような資質を持った選手、即ち、大柄な選手を前に、小柄で足の速い選手を後方に布陣しますが、役割がハッキリしており、ごっそり入れ替わります。有能な選手はオフェンスとディフェンス両方出来ると思いますが----高校レベルの試合では両方活躍する選手が現れる----それぞれプレーや作戦が違うのか、大学やプロのレベルでは一斉入れ替えです。

3.練習も完全に別メニューである。

当然、期待されるプレー像が違うので、練習も別メニューです。プロレベルになると、練習開始の合同ジョギングもありません。この日の試合前の練習も、めいめいポジション別に練習が始まり、全く別メニューで進んでいきました。

4.指示が細かく明示されるスポーツである。

試合のフォーメーションの指示は、スタジアム上方に陣取る観察コーチから前のプレーの観察結果がグランド横の監督に送られ、それを考慮して次のフォーメーションの指示がクオーターバックに送られます。それをクオーターバックは、フィールド上で各選手に伝え、プレーに移ります。

状況にあわせて、選手の判断でプレーを変えることはたまにはあるようですが、基本的には大部分のプレーは、この細かい指示で行われます。

5.アメリカ流合理主義のスポーツである。

リードして迎えた最終盤、攻撃側の選手のクオーターバックは、ボールをもらうとすぐさま膝をつきます。これは二―ルダウン-----Kneel down-----といって、時間稼ぎのプレーです。又、ボールを下に投げつける----Grounding----反則を行って時間稼ぎをします。日本であれば、スポーツマンシップに則っていない非難されるべき方法ですが、こちらアメリカでは合理的な国、これらは許容されています。

又、試合終了まで30秒くらい残っていますが、両軍の選手が試合終了の挨拶に集まり始めました。これも、合理的な判断。残りのプレーを行っても試合の大勢に影響が無い時には、時間前でもさっさと終了です。最後の一秒まで全力を尽くしなさい、という日本的発想の対極にあります。



このFootball、ルールはやや複雑ですが、理解して見れるようになると、なかなか面白いもので試合にハマります。それに、今回のエントリーの様な、社会比較論的に眺めると、もっと面白くなります。是非日本でも試合を見る事があれば、こうした見方で楽しんでください。


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(試合前の練習風景)





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コメント
この記事へのコメント
いろいろな能力の人が活躍するチャンスがあるという意味で公平な、でもQBが圧倒的にヒーローになるチャンスが大きいという意味で不公平な、そんなところもアメリカ的だと思います。(ちなみに私もインディアナ州在住=コルツファンです。)
2010/09/08(水) 05:13:37 | URL | IND #-[ 編集]
Re: タイトルなし
INDさん、コメントありがとうございます。

> いろいろな能力の人が活躍するチャンスがあるという意味で公平な、でもQBが圧倒的にヒーローになるチャンスが大きいという意味で不公平な、そんなところもアメリカ的だと思います。(ちなみに私もインディアナ州在住=コルツファンです。)

スポーツ大国アメリカで、いろんなスポーツがありますが、Footballが一番アメリカらしいスポーツですね。コルツは昨年は残念でしたね。今年こそ、再びスパーボールを!
2010/09/08(水) 12:59:00 | URL | いちろう #-[ 編集]
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