アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
英検一級を斬る------難解単語テスト低スコア者の対処法
前回は、アメリカ生活者である当方が、如何に英検一級レベルの難単語を知らないかという事をお知らせしました。今回は、そんな在米生活者は、どうやってこちらでコミュニケーションをしているかを、お知らせしたいと思います。

要諦を言いますと、やはり平易な単語を言いまわして会話している、ということに尽きると思います。

既知の平易単語での組み立て

前回取り上げられた単語テストの一覧で、当方であればどう言うか?という事を以下一覧表の右欄に----5項目取り上げ。全容は巻末に----書いてみました。

○Probity ○誠実--- honesty/The same sense what people tell and act
×Blurb ○宣伝文--- advertisement/Description what you want to demonstrate
○Polarize 対立する--- oppose
×Discreet 慎重な--- careful
◎Consensus 合意--- agreement
(以下巻末)

いずれも、見覚えのある平易な単語です。別に、英検一級テストのような難しい単語ではなくても、充分通じる単語です。厳密な意味では少し命題の意味と外れるかもしれませんが、説明を重ねていけば理解されるものです。実際英語は学校英語や試験英語と違い、これしか正解は無いなんて事はありません。

実はネイティブの人達も、この右欄のような平易な単語を駆使しています。よって、在米18年の当方が、左欄のような難解単語を覚えていないという事がいえるのかも知れませんね。

それともう一つ重要な事は、“Probity”、 “誠実”の項の二番目の回答の“The same sense what people tell and act ”の様に、関係詞で繫いで表現するケースが、一般の話し言葉でも多いということです。これは、

“You know what I ‘m saying?”

で、代表される、話し言葉の一番簡単な“合いの手“に始まり、多くの場面で出てきます。ところが、硬い難解な単語勉強ばかりしていると、この簡単な関係詞を使った言い回しがキャッチできず会話に取り残される結果となります。この関係詞、文法用語で実際英語では程遠いように思われますが、簡単な単語を駆使して表現していく方法として良く使われます。

こうした、平易な単語の組み合わせ使用が、難単語力劣るアメリカ生活者でもやっていける理由です。

難単語マスター者が会話に取り残される事例

難単語を良く知っている人でも、会話に取り残されるという事例はよくあります。これは会話の成り立ちを研究すると-----そんなに大それたものではありませんけどね。掘り下げてみると、かな-----分かります。こちらで行われる想定会話例を、日本語訳で挙げてみましょう。

A : 「あのセンデンブンどうなった?」
B : 「えっ?なんって言った?」
A : 「宣伝文だよ。どうなった?」
B : 「宣伝文って?」
A : 「ほら、今度出る本に、アピールしたい事を書いておくと言ってたやつだよ」
B : 「ああ、あれか。あれはなかなかアピールしたい事が浮かばずにさ....まだ出来ていないんだよ」

英訳すると以下のようになるでしょうか。

A : “Did you make a blurb?”
B : “A blu-h-hrb? What did you say?”
A : “I said a blurb. Did you finish?”
B : “ What do you mean the blurb?”
A : “ I mean the one that you would like to appeal on the book edited soon.”
B : “Oh that one. I didn’t finish it because it’s hard to make.”

英検一級の難単語として出てくる “blurb(宣伝文)”も何回か聞きなおされ、再度平易な表現で言い直さなければなりません。これは、日本語の会話でも起こることですよね。

もし皆さんが上記会話のAさんで、難単語もマスターしていても、5行目の平易な“ I mean the one that you would like to appeal on the book edited soon.”という事を説明できないと、会話に取り残されてしまいます。

ネイティブですと、難しくて分からない単語というのは少ないでしょうが、①突然言われ、何のことだか聞き取れない(2行目)、②聞き取れても、何をさしているのか戸惑う(4行目)、ということはあるようで、こういう聞き返しはしょっちゅうです。

これに対して、難単語一辺倒の勉強ですと、肝心の平易な単語での再説明が出来ずに、頭の中は真っ白と云う事になります。

「教養のある人、上流社会の英語」

上記のような主張をすると、良く出てくる反論が、「教養のある人や上流社会での英語では、これは通用しませんよ」というものです。これへの対応は、各人の価値観になってきますので、別に皆さんに強要しませんが、当方の考えを述べます。

当方は、唯単に「教養のある人や上流社会の人達」と、親密に話したいとは思いません。本当に、人を愛し、世界を愛する人達と親密に話したいと思っており、実行しています。そんな人達は---上流社会にもいますし、教養もありますが-----相手を慮って、易しい言葉で話してくれるものです。万が一難しい言葉を発したとしても、相手が理解しているかどうか察して、理解していなければ助け舟を出してくれます。それが、コミュニケーションの基本姿勢でもありますが。

難しい言葉を繰り出して、相手側が解らなければ「ハイ、通用しません」というのは、その基本にもとる訳ですが、こういう事は、英語圏でのコミュニケーションの何たるかを知っている人達は取りませんね、当方の知っている限りでは。



結論付けますと、難解単語力のスコア16%の当方でもアメリカでやっていってます。。皆さんも自分の知っている易しい単語を言い回す訓練をして、どんどん会話でぶつけてもらいたいと思います。


(巻末資料----“英検一級単語を覚えよう”というWeb-siteの、“ボキャビル四択ドリル”)
(*右欄が当方であればどう言うか、を挙げています)


問題冒頭の◎若しくは○-----正解
問題冒頭の◎--------------確証あるもの
問題冒頭の×--------------不正解

○Probity ○誠実--- honesty/The same sense what people tell and act
×Blurb ○宣伝文--- advertisement/Description what you want to demonstrate
○Polarize 対立する--- oppose
×Discreet 慎重な--- careful
◎Consensus 合意--- agreement

○Bolster 指示--- support
○Accolade 賞賛--- Admiration
○Contrition 悔恨--- regret
◎Coma 昏睡--- lost conscious
○Lateral 側面の--- side surface

×Loquacious 饒舌な--- much talked
○Abhorrent 忌まわしい---- hateful
×Reiterate 繰り返して言う--- say repeatedly
○Zenith 頂点--- top
×Litigant 訴訟当事者--- person who accuses

◎Ethic 倫理--- issues what people follow rules
×Improvise 即興でする --- tentative action
○Compunction 気の咎める --- blaming
○Predominance優位--- advantage
×Deducible 推定できる --- presumable

○Ambiguity 曖昧さ--- being not clear
×Mortality 死亡者数--- death toll
×Ascetic 禁欲的な--- not instinct
×Vitiate 無効にする--- make invalid
◎Resolute 断固とした--- strict

○Ramification 派生的な効果--- side effect
○Dementia 認知症--- sick that people tend to forget something
○Obnoxious とても不愉快な--- not comfortable
◎Backlash 激しい反発、反動--- big reaction
×Auxiliary 補助の--- supportive, alternative




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コメント
この記事へのコメント
わが意を得たり!という記事をありがとうございます!
実際に会話をしていると、どうしても避けられないのが「平易な表現での言い直し」なんですよね。現場では会話相手がみんなが同じ土俵で同じ語彙を扱っている、というわけではないので、「シンプルな英語でこんなもの」という説明ができないと、かなり苦戦を強いられますよね。
「なんでそんな、俺たちも滅多に使わないような big word を知っているのに、こんな簡単なこと知らないの?」という素朴な疑問をぶつけられて、「ンなこた、こっちが知りたいわい!」と怒ったことも何度か、です(^^;
2011/02/02(水) 18:07:31 | URL | うろこ #-[ 編集]
Re: タイトルなし
うろこさん、こんにちは。

> 実際に会話をしていると、どうしても避けられないのが「平易な表現での言い直し」なんですよね。

本当に、このSmall wordsでの言い回しが、日本人にとって難しいですし、Keyになりますね。特に日本人は日本語の四文字熟語がまず思い浮かぶので、それが更に英語のBig wordsに駆り立てるようですね。しかも、発音の問題で、難しいBig wordsは通じないのでダブルパンチですよね。
2011/02/03(木) 12:25:10 | URL | いちろう #-[ 編集]
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