アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
英語発音の頚木(くびき)から脱却するには---ボディラングエッジと補足説明
英語の発音の難しさ、それに伴うトラブルの大変さは、日本でも広く喧伝されています。例えば、ある商店に入って、地図(map)を買おうと思って店員に、

“I need a map.”

と言ったら、掃除用のモップ(mop)が出てきたという有名な笑い(笑えない)話があります。英語の母音の発音の難しさを述べたものです。

しかし、“アメリカ生活は快適だ”な方法では、大丈夫です。こういう事には遭遇しません。英語発音の頚木から脱却する方法があるからです。それは、ボディラングエッジと補足説明を駆使する事です。

ボディラングエッジ

ボディラングエッジ単独では、いろいろ解説が出ていますが、この発音と結びつけたものは少ないですね。発音の大変なものは、ボディラングエッジで殆んど補完できます。

ここで、各事例について、ボディラングエッジ動作マニュアルを挙げてみましょう。最初は、手の振り腕の振りで行うものからです。

*“Can I have a map?”
--冒頭の挿話ですが、店に入って店員と直立不動で話すことは無い訳で、多少手振り身振りで話すでしょう?そうすると、 Mapの場合は手で四角を描く(当然Mopでモップを持つ姿勢)ジェスチャーになります。
--四角を描いて、発音が悪いとはいえ”map”と言えば、地図に決まっています。恥ずかしがらずに、大きな動作で!

*“May I help you ….?”
--手の動作といえばこれです。これは発音と言うよりも、フレーズ全体で伝わるか不安な時に有効です。この場合、荷物を持ち上げるジェスチャーをすると、何かを助けたいという信号になります。

*“marathon”
--腕を走る時のように振る。難しい”th”の発音対策。

*“strength”
--これも発音が難しい。これは、両方の手で何かを押しつぶすような格好をすると、強さを言っているのだな、と受け取ってくれます。

*“wall”
--“L”音の難しさ回避。手で上から下になぞる格好をする。

*“tap”
--これは、現場用語でまれな頻度のものを伝える時に有効。“トントン”と叩く格好。

*“tumbling”
--これも、現場用語というか技術用語。これは大きく手を広げ振り回す格好。

*“Chilli soup”
--この“Chilli soup”の発音には苦労させられます。そこで、苦肉の策として、カップをスプーンですくって食べるジェスチャー(Chilliのスペルは何種類かあるようですね)。

*“Do you know where a bathroom is?”
--もし、トイレの場所を聞いて、伝わらない時には有効です。これは、手を洗う格好をすれば、OK。

次は、指の格好、動作でのボディラングエッジです。

*“I need the number one combo.”
--マクドナルドの様なファーストフードレストランが、日本人にとっては頭痛の種。コンボ仕様(日本でいうセットメニューでしょうか)では、番号を言えば良いのですが、その番号も自信が無いと通じません。
--そこで番号の数の数字を指で示します。Combo #1の場合は、人差し指を立てると、“おっ。一番か”と分かるわけです。

*“That’s what I wanted you to accomplish.”
--長いフレーズに自信が無い時。これは、良くやったという意味で、親指を立てます。

* “Which would you like to have, inari-sushi or o-nigiri?”
--日本の固有名詞はなかなか伝わらないもの。見れば大体分かりますので、現物を指差せば大丈夫。

* “I want you to do …..”で指差す。
--このフレーズの後の、固有名詞の発音に自身の無い時は、同上で現物指差し。

*“snug”
--「うまく勘合する」という現場用語ですが、うろ覚えで発音に自身の無い時には、指でピンが穴にぴったり勘合するような格好をすると理解されます。

*“Turn right on the next light.”
--“L”と”R”の発音の難しさを述べる時に出てくるフレーズですが、これも指で右の方を指せばOK。

*“I like wheat.”
--ファーストフードレストランで、パンの種類を選定させる所があります。パンの種類は日本人には馴染みの薄いもの。そこで、写真か現物サンプルがあるので、それを指差せば簡単です。

*“Think” ”sink”
--これも”th”音の難しさを述べる時に出てきます。なに、簡単。“Think”で頭を指差し、”sink”で指を下向けてください。

顔もボディラングエッジでは、重要な役割を果たします。

*“I can’t…”
--発音の難しいのが、この“I can’t …”と”I can …”。殆んど同じに聞こえます。しかし慣れると簡単。*“I can’t …”の時には、首を左右に振ればよいのですから(”I can …”の時は首を縦に振る)。

*“I ate rice.”
--“L”と”R”の区分けの時に出てくる有名な比較です。”I ate lice.”てな状況はありえないので、誤って伝わることは無いですが、“I ate rice.”では普通 にっこりするでしょう。”lice”では顔をしかめるしかないでしょう。表情豊かに自然に話せば通じるものです。

言い換え

ボディラングエッジで表現しきれないものは、補足説明をします。テクスト言語の英語は、沢山言う事は良い事だという了解事項があります。

*“twelve, one-two”
--数字の発音で何が難しいかといって、この12ほど難しいものはありません。難しい数字は、”
..one-two”と数字そのものを後続して言います。

*“Can I have a map, em-ei-pee?”
--単語の場合も、アルファベットで後続補足します。冒頭挿話の”map”も、ここまで言えば、店員も間違う事はありません。

*Ichiro Wada, I as Indiana, c as charley, h as holiday, r as river, o as open.
--電話等で使う事例です。アルファベット自体も間違って伝わる可能性がありますので、”X as X&%$*”となじみのある単語で補足します。
--これは、自分の名前位は言えるようにしておいたほうが良いです。

*“I need coffee.” “I need a cup of coffee, second line.”
--レストランでのトラブル防止です。ボディラングエッジでも良いですが、これも有効。「(メニューの)2番目に書いているのヤツ下さい」と言えば、大抵分かりますよね。

*“Our parent company is in Shizuoka prefecture, next Mount Fuji.”
--細かい説明の英語力がなければ、これで充分。日本の県の説明は大抵こんなアバウトな感じです。なにしろ、相手のアメリカ人も、殆んど日本の場所の認識はありませんので。

*“thoroughly or hardly”
--覚えたての難しい単語を試してみたい時は、知っている単語と併用で説明すると、間違って伝わりません。練習にもなりますね。

*“conscientiously or honestly”
--同上。




発音の難しさの話が出てくると、発音記号を取り出して、それを覚えこむという努力をする人がいます。お金と暇がたくさんあって、英語を趣味か学問でやる人であればそれで良いですが、英語を何とかすぐ使えるようになりたい人にとっては、全く無駄です。ここにある、ボディラングエッジと補足説明法を強くお勧めします。




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コメント
この記事へのコメント
インドリッシュ?
いちろうさん、御無沙汰しております。
ポルトガル語の音韻に似たようなタミル語を言語とするチェンナイのメンバーと19日間ほど仕事をしまして先月戻りました。

インドのメンバーの英語はとても聞きづらく
難儀しましたが、当方のたどたどしい英語でも何とかコミュニケーションをとることが
できました。

いちろうさんがおっしゃるボディラングェッジと補足説明はとても重要ですね。
当方は言葉が行き詰るとメモ紙にすぐスケッチを描いて、どーの、こーのと説明しておりました。。。

2011/03/06(日) 03:03:33 | URL | 岳人 #-[ 編集]
Re: インドリッシュ?
岳人さん、お帰りなさい。インド報告何回も、サイト訪問して読みました。

> いちろうさんがおっしゃるボディラングェッジと補足説明はとても重要ですね。
> 当方は言葉が行き詰るとメモ紙にすぐスケッチを描いて、どーの、こーのと説明しておりました。。。

当方もアメリカに来た頃は、同じ状態でした(今でもかな?)。それでエントリーにあげたような沢山の事例を知っているのでした(涙)。実は、これの事例の大部分は、ネイティブ同士でもやっている事なんですよね。とくにこちらの人達は表情豊かでおしゃべりですので。
2011/03/06(日) 04:18:54 | URL | いちろう #-[ 編集]
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