アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
東北太平洋沖大地震のアメリカでの影響と状況----サプライチェイン途絶リスクと地震“小国”
今回の、東北太平洋沖大地震は、時が経つに連れ被害状況が深刻になってきています。直接間接の被害を受けた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

こちらでも、人々の関心は高く、本日も会社の同僚が「先日は教会でこの地震に遭った人達のためにお祈りしました」と知らせてくれました。この教会は、純アメリカ系の地元の教会で、日本人関係者はいないようですが、人々の関心の高さがそういった行動を起こさせるのだろうと思います。

又、各団体で募金も始まっています。当方も“心を届け”ました。

さて、アメリカでの関連の影響ですが、製造業ではサプライチェインが心配され始めています。現在は、日系自動車、自動車部品各社は既存の在庫で操業をしていますが、現地調達の進んでいるアメリカとはいえ、基幹部品は日本頼りですので、これから影響が出てくるのではと心配しています。


途絶リスク

このサプライチェインが滞る事を途絶リスクというようですが、こちらでは”Contingency plan「偶発事故対応計画」”として知られています。日本でもISO(International Standard Organization)受審の時には、この項目があるのではないかと思います。

しかし“言霊信仰”のある日本では、なかなか難しいテーマですね。こちらでは(勿論万全ではないものの)日本よりはタブーが少ない感じです。こちらのISO審査の時も必ず、「もし、製品ラインが壊滅したらどうしますか?」等、聞かれます。

個人的にも“言霊信仰”が無い分、ドキリとする事を聞かれます。私のアメリカ人上司は、よく私に向かって「もしお前が死んだら、組織はどうする(”If you were dead….”)?」と聞きます。「そ、そんな、縁起でもない」と日本人の私は思ってしまいますが、こちらでは日本よりは、良く考えているようです。

今回の原発事故も、いまでこそあらゆる手立てを立てていますが、平時では「もし原子炉冷却装置が働かなくなったら」等は、なかなか対応策自体を口に出すのは難しいのでしょうね(FMEA=Failure Mode Effective Analysis等設計標準にはあるかもしれませんが)。

是非、これからの技術者はこの点を留意してもらいたいと思います。

日本人であること

アメリカも西海岸は地震の心配なところですが、こちら中西部ではGreat Plainという大きな一体地層の上にあり、地震は皆無といっても良いほどです。私がこちらに住んで19年目になりますが、その間に震度3~4の地震が2回あっただけです。それでも、こちらでは大騒ぎで、新聞の一面を飾りました。

これにより、日本人からするとびっくりするようなことがあります。まず日本から赴任して最初にびっくりするのが、部品庫製品庫の積載高さです。こちらではパレット3段、4段積み、ラックを見上げるほどの高さに建設する、等はざらです。大抵、慣れない日本人幹部は米人担当者に改善指示を出しますが、逆に米人担当者は、きょとんとしています。

又、町を歩いていても、100年くらい経った高いレンガ積みのビルが健在です。高層ビル先進国の所以です。又、住宅も数十年物はざらですね。私も筑後10年の住宅を入手し、それから10年経ちましたが、家の価値はリーマンショックがあったものの、購入時の価値を維持しています。古いものに対する価値観の違いもありますが、なんといっても地震のなさが効いているようです。こういうのを見ると、日本人としては「神は、人類を不平等にお作りになった」と嘆きたくなります。



皆様のご検討をお祈りしています。


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