アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
痛ましい“This is a fatal crash.”-----英語の“死”に関する表現
今朝のテレビニュースで、交通事故の痛ましい映像と共に、流れてきたナレーションは、

“This is a fatal crash.”

というものでした。この“Fatal”は、辞書を引くと“致命的な”という訳が出てきます。この表現は “死に至る事故“ですが、殆んど即死状態の時に使われます。

なかなか“死”に関する英語表現は、学習する機会がないと思いますのでここで少し挙げておきます。






“pronounced dead”

この“fatal crash.”の時に、同時に使われるのに、“pronounced dead”があります。これは、

“He is pronounced dead in the hospital.”

というように使われます。これは「死亡が宣告された」という事で、専門家により死亡が確認された場合に出てきます。

死亡者を言いたい時は、ご存知の以下の表現になりますね。

“The death toll is 400 people.”
“The fate number is 400 people.”

センシティブな”死”

「誰々が死にました」と言うのは、センシティブな問題でなかなか言い難いものです。当方も最初の頃は、 “John has died.”や“John is dead.”(Johnさん、死なせてゴメン)でぴったりくるのかどうか?迷いました。

日本語で言うと、「死んだ」、「亡くなった」や、又、丁寧に言うと「ご逝去されました」等あり、使い分けています。それと同じくTPOも考えないといけないのかな?とも思いました。しかし、こちらアメリカ人の言う事を聞いていると、

“John passed away.”

と言うのが、良く使われる表現で一番無難である事が判明しました。

「バッテリーが死んでいる」

こちらでは、日本以上に消費社会で、バッテリーを車から家電製品まで山のように使います。良くあるのがバッテリーが「あがる」事。これを、

“This battery is dead.”

即ち、「バッテリーが死んでいる」と言います。英語では「死ぬ」、日本語では「上がる」。バッテリーが歴史に現れたのはつい最近の事ですが、両者の語義がこうして分かれているのも面白いですね。
同じような語で、“dead end”があります。これも日本語では「行き止まり」となります。言霊社会の日本。あまり「死」という言葉は使いたくないのでしょうか。

“suicide”、”homicide”、”genocide”

銃社会アメリカ。よく銃による殺人もしくは死亡事故が起こります。その時に出てくる言葉が”homicide”。これは「殺人(必ずしも犯罪を意味しない)」と辞書にはあります。銃の暴発等で死ぬケースもあり、犯罪性が不明なのでニュース速報では、大体この”homicide”を使います。

では、通常の犯罪の時に、推理小説にある”murder”を使うかというと、これはニュース等ではあまり聞きません。これは辞書を見ると「謀殺」とあるように、本当に殺意を持って殺した場合を言うようです。世に発生する殺人事件は、偶発性もあり概ね”homicide”と称しているようです。

この接尾語の”-cide”「殺す」という意味ですので、“suicide”、”homicide”、”genocide”それぞれの意味の位置付けが分かりますね。



当方の付き合いしている会社に、FADALという名前の会社があります。これは普通に発音すると[feidl]となりますが、ここの会社は、[fadal] と発音しています。これは創業者の名前等、語源は別にあるにしても、英語圏では少なくとも[feidl]と発音されると、Fatal[feitl]と間違えられ音韻上よろしくないので、[fadal]と発音しているのでしょう。





スポンサーサイト

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック