アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
高専卒業程度の英語力----英語世界への対応力
当方は、大分高専という所を卒業しています(高専制度をご存じない方はこちらを)。

英語教育でいうと、高専ほど脆弱な所はないんだそうで。学校のカリキュラムは、工学専門教育が幅を利かせ、英語は片隅のほうにおかれています。又、大学受験も無いために、高度な(?)受験英語をマスターする必要性も、時間も無いといった有様です。

そんな英語教育制度の高専を、なんとかすれすれで卒業した、且つ当然英語が優れてもいなかった当方でしたが、会社生活で国際化を迎え英語を使う必要が出て来て、英語のトレーニングを、周りの大学卒(旧帝大含む)の人達と一緒に始めました。

英語教育でいうと、時間も大学入試等の厳しさも格段上のレベルを経験してきた、大学卒業の人達と伍して来た訳ですが、そんな大学卒の人達にに比べて、高専卒の当方の英語に対する対応力というものは、特に劣っているようには見えませんでした。おかげで、海外勤務を経て、アメリカに永住している有様です。

それは何なんだろうか?というのが今回の主題です。






英語世界への対応力

私企業での国際化対応というのは、どういう英語力を期待されるのか?それは、まず一にも二にも、相手(先)と英語でのコミュニケーションが取れるかどうかです。

海外進出先の現地従業員、商談の相手、提携先の相手等と、こちらの意を伝え、相手の状況意見を聞き、業務を推進していきます。これに対応するコミュニケーションを英語で行う必要があるわけです。これを身に着けさせるために、会社は英会話クラスを準備して、大学卒、高専卒の該当社員に受講させてきたわけです。

この英会話のクラスで、まず簡単な挨拶や紹介、身の回りや時事のトピックスを、ネイティブの先生と聞いたり話したりしていきました。それから、段々話の範囲を広げ仕事に関することも話題にしていったわけです。

この過程を良く観察すると、単語も構文も驚くほど簡単なものばかりで、学校の授業や大学受験に出てくるような難しいものは全くといって良いほど出てきません。問題は、とにかく最初は相手の言っていることが簡単な事でも、さっぱり分からない。こちらが、何を言ってよいか分からない。言いたい事が浮かんでも、どう英語に組み立ててよいのか分からない、若しくはは時間がかかる(そうこうしていると言う機会を逃してしまう)という事だらけでした。

これは、英語を授業や大学入試で鍛えられたはずの、大学卒の人達も同じらしく、苦悶の様子のみならず、クラスをドロップアウトしていく人達が出てきました。

幸いに当方は、上記の過程に気づき、リスニングや簡単な会話集の練習、それから自分の話したいことの反復練習等をこなして、先生とコミュニケーションが出来るようになり、なんとかクラスについて行き、気づいたらクラスに残った数少ない内の一人となっていました。

このコミュニケーション練習の初期の、ドロップアウトするかクラスに残るか、即ち、英語世界への対応力というのは、ここの気づきであり、いわゆる英語力では無いような感じです。

当方は、最初の頃に英語でコミュニケーション出来る事が嬉しくなり、それから色々勉強していった記憶があります。興味がある、楽しさがある、勉強したものを実際の会話で試せる、という事になれば、英語教育制度劣等の高専を、しかもすれすれで卒業したものでも、身についていくのは当然で、段々社内でも英語が使える方になって行きました。



大学の英文科を出ても英語に悩む人がいて、英語に対しては専門でもなんでもない寿司屋のシェフがアメリカで多数活躍しているという現実を考えると、高専卒業程度の英語力でも、英語世界への対応方法を間違えなければ、十分やっていけると確信しています。






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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
試験英語と実際のコミュニケーションで使われる英語には違いがある問いは言え、寿司屋のシェフが英語を使い活躍しているという構図は面白いですね。
2011/06/06(月) 19:44:06 | URL | リスニングパワー聡 #-[ 編集]
Re: タイトルなし
リスニングパワーさん、コメントありがとうございます。

こちら、アメリカで根を張って生活している方々の英語というものは、すごいですね。日本語英語学習論なんて吹っ飛んでしまいますよ。なにせ、生活がかかっていますから。
2011/06/07(火) 12:11:12 | URL | いちろう #-[ 編集]
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2011/07/24(日) 17:38:49 | | #[ 編集]
Re: タイトルなし
コメント投稿者様

このブログが、少しでもお役に立てばこんな嬉しい事はありません。これからもよろしくお願いいたします。
2011/07/25(月) 10:19:19 | URL | いちろう #-[ 編集]
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