アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
アメリカの"At your own risk."----日本の自己責任
アメリカは独立記念日の連休に入りました。土日を入れて3日間だけの連休ですが、気候もこれから夏本番だし、連休気分満載のウィークエンドとなっています。

そういうことで、こちらの湖(Hardy Lake, IN.)に散策に出かけてきました。今まで知らなかったのですが、こちらの湖にも、海水浴場を模したビーチがありました。実際の海水浴場よりはかなり小ぶりですが、それでも家族連れで賑わっていました。

そこに、注意事項の看板があります。

"Warning : No life guard on duty. Patrons swim at own risk."

「水難救助隊はいません。各自の自己責任で泳いで下さい」という内容です。これを見ると、アメリカの自己責任というものを考えさせられます。

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日本の「自己責任」と集団主義

日本でも最近は、個人の権利意識の高まりと、それに対応する側の(苦肉)の策として、「自己責任」なる言葉が頻出しています。「危険地域に出かけるのは、自己責任として下さい」等です。

それでも、完全な「個」の世界になりきれていない日本では、社会全体を見るとまだまだ集団の責任意識が強く、各方面で防護策が働いています。各部の危険箇所、たとえば貯水池や河川等の危険箇所では、防護柵が張り巡らされています。

アメリカの"At your own risk."

アメリカも勿論、社会全体で危険箇所を注意喚起して、防護する施策はとられていますが、日本に比べると、「個」の強い社会。かなり個人の責任に頼るところがあります。冒頭の海水(?)浴場の例もそうです。日本であれば、こういう表示は責任問題になりそうですね。

もちろん、こちらでもこれで将来モメナないか、というとそうでもありません。アメリカはいわば訴える自由のある社会で、どんなに表示していても訴えられます。しかし一応表示しておけば、管理側は、不利にはならないといえるようです。

同じような事例で、観光地の防護策、野球場の防護ネットがあります。

世界的に有名なグランドキャニオン。観光スポットから下に1,000mを超える絶壁になっていますが、その防護策は写真のように、腰の高さくらいしかありません。過去に何人か落下した事故があったようですが、それでも自己責任に頼るということで、柵を高くしたりの改造は行われていません。

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又、野球場の防護柵もそうですね。内野の防球ネット、スタンド高所の防護柵も、観戦を優先する事で、がんじがらめにはしていません。内野席ではファールボールは直接飛び込んできますし、スタンドの高いところは、ビルの3階、4階に相当し転落の危険性もあります。ここも、自己責任に依存しています。

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社会は「個」の責任で過ごして行き、全体の縛りを極力少なくしていこうという考えが、アメリカの"At your own risk."が多くなっている理由のようです。




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