アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
太平洋戦争“開戦”記念日----真珠湾攻撃の日に見る、アメリカの太平洋戦争のマイルストーン
12月8日(日本時間12月7日)はPearl Harbor(真珠湾攻撃)の日、即ち日本がPearl Harborを奇襲攻撃した日です。いわゆる太平洋戦争の”開戦”記念日です。今年で70回目の記念日になるのだそうです。

こちらでは、ローカルのテレビやラジオ局でも当時の映像を流しながら、”….the day Japan attacked …”と紹介していました。この開戦の日は、日本では殆んど忘れ去られていますが、アメリカでは毎年必ず時の大統領が式典に参列し、スピーチをする事になっており、人々の記憶に深く焼きついています。

日本では、8月15日の終戦の日が太平洋戦争のマイルストーンの様になっていますが、こちらアメリカでは、この12月7日がそれに当たるようです。



アメリカの太平洋戦争“開戦”記念日

軍事国家アメリカでは、何かにつけて軍隊の事、軍事の歴史を取り上げて記念日にしたりイベントを行ったりしています。未だに、南北戦争の戦場になった各地のイベントは盛んですし、国民的なものは、祭日にもなっている5月のメモリアルデイがあります。

しかしそのアメリカでも、“開戦”記念日となると、どの戦線、どの戦争も同じ様に取り上げているわけではないようです。たとえば、第二次世界大戦のヨーロッパ戦線への参加決定日。この参加決定の日がヨーロッパ戦線の“開戦”記念日になりますが、これを毎年国民的目線で取り上げて報じるということはありません。又、人々の記憶にまだあるベトナム戦争も、介入開始の日を取り上げてはいません。

第二次世界大戦のイベントで時々目にするのが、ヨーロッパ戦線のノルマンディー上陸作戦の記念セレモニーです。しかし、これも“開戦”記念日ではありません。戦局の転換点ということで取り上げられるのでしょう(史実によると、本当の転換点はもう少し後の戦闘のようですが)。

その中で、このPearl Harbor(真珠湾攻撃)の日が大々的に取り上げられるのは、一つは奇襲攻撃というフェアーでない方法だった事があるようです。自国の事はさておき、フェアーという事が社会、この場合は国際社会の規範の最上位に来るアメリカでは、宣戦布告が無いままに攻撃したこのPearl Harbor(真珠湾攻撃)に対して、国民の目が向くのでしょう。

又、アメリカ有史以来初めて、外国にアメリカ領土を攻撃された戦闘ということで、Pearl Harborに駐屯していた軍団がまとまって被害を受けて、その爪あとが残っている事もあるでしょう。テレビのニュースでも、当時従軍していた退役軍人(もう既に90歳前後のお年寄りですが)が登場してインタビューに答えていますし、現地には記念館もあるようです。

戦後すぐの時期は別として、この開戦から70年も経過した現在では、日本に対する感情も落ち着いてきています。いろいろな経済的な交流で日本とつながりもあり、アメリカの同盟国の一員として存在する日本ですので、人々の思いも特に日本にどうこういう事はないようです。

くだんのテレビのインタビューに登場する、お年寄りの退役兵士も、日本に対して恨みがましい事を言っている場面はありません。よってPearl Harborのみが“開戦”記念日というマイルストーンになっているのは、純粋に上記の奇襲攻撃論や領土被害論の要因によるところが大きいのだと思います。




当方がアメリカに来たのが約20年ほど前の事です。その時の散髪屋のおじいさんが退役軍人で沖縄にもいたとか(恐らく太平洋戦争後だと思います)。小さな町の小さな散髪屋さんでしたので、そのおじいさんは暇に任せて、いろいろ話しかけてくれました。当然、この時期にはPearl Harborの“開戦”記念日の話も出ましたが、当方はまだアメリカ人の心情をつかめていなくて、おどおどしながら相手をしていました。散髪屋のおじいさんにとっては、何のわだかまりもなかったようですが。




スポンサーサイト

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック